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なーお さんの日記

 
2008
7月 6
(日)
16:08
[Business] 信頼することの難しさ
本文

 仕事をする上で、部下や関係者の仕事の中身を「信頼」することはとても重要なことです。

 以前の職場では上長として部下に仕事を任せたりしていましたが、独立後、最近ではその職場に入ってプロジェクトの一員として本業ではない機械屋となって手を動かし、歯車となって働いております。

 ところが先週の初めに自分としてもかなり考えさせられる出来事があって、その週のモチベーションは最悪の状態でありました。

 そこで考えたのは「人を信頼する」ことの難しさです。

 

とある辞書によると、「信頼」とは

引用:

情報源を明示できないが、その関係の信頼できる人からの情報であることをいう語。権威筋。

とあります。 自分なりの「人を信頼する」という意味は、

引用:
 その人の行った行為に対して、その詳細内容を全てチェックするまでもなく、それを了承し、同意する。 そして仕事全体の流れに応じて次に自分の取るべきアクションにそれを活用すること
と考えています。

以下は、ことの顛末です。


 
プロジェクトの一部の仕事の担当者として、関係者やメーカーとのキャッチボールで意見を取り入れながらメーカーとの交渉を行い、紆余曲折と綱引きのあと、最終打ち合わせで各部の設計仕様に納得したため、OKを出して関係者に了承を求める連絡メールを出しました。
もちろん、時間と費用が許せば、関係者全員への説明会を開くべきでしたが、1日たりとも決定を遅らせることができなかったため、担当者権限にて、OKを出したわけです。

 ところが、それまでこの件で一言もなかった関係者のA氏から、「その内容は関係者の合意を得ていますか? まだ合意されていないなら、どのようなプロセスを経て決定したのですか?」 と手にひらを返したように関係者への一斉メールで叱責されてしまったのです。

 私はこのとき、こう言われているも同じでした。「あなた方とあなた方の決定は信頼できないので、もう一度関係者全員の前でそれを説明しなさい。それまでは、その仕事は了承できないので進めては行けない。」 

 A氏が私を信頼していないのであれば、それは構わない。 しかし、信頼して進めることに同意してプロジェクトを進めてきたのに、それを根底からぶち壊すような言動は、それらの人たちの信頼をも踏みにじるものであります。

 やっとの思いで作り上げた料理を、(私は料理をほとんど作りませんが)ただ配膳の仕方が悪かったばっかりに 「星一徹」に一口も食さずにお膳ごとひっくり返されたような気持ちでした。

 結局、担当者だけでなくプロジェクト責任者まで巻き込んで、その後始末に時間を費やしたのでした。 事件後現在まで、技術的な精査の結果変更すべ き点は一つも出てきておりません。メーカーの仕事も止めずに進めています。  そして今月末に、形だけの報告会が開催されることになっています。
このメールで得たことといえば、私と私と一緒に仕事をしている同僚への、関係者からの信頼感を崩壊させただけ。


 人を「信頼」するということは、本当に難しいことですね。

 まあ、私も人の上に立っていた時期もありますからよく判ります。 信頼して進めていた仕事が、どこかで漏れやミスがあって最後にトラブルに繋がり、一緒に尻拭いするケースを山ほど経験しました。

 そういう経験をしてきたからこそ、元の機械屋として「信頼」される仕事ができる人間になろうと、1年間頑張ってきましたし、信頼を得つつある状況 でした。 しかし、いくら頑張っても最後にこうした心無いメール1本で、その他の人への信頼感は跡形もなく流れ去ってしまいました。 そしてプロジェクト におけるメンバーの一体感も。。

 ・・ ああ、情けない ・・

 どうせ最後にこうなるなら、 「頑張る」ことを止めたほうが、ずっと楽ですね。。 形は全然違いますが、 いつぞやの噴火事件のあとの気持ちに似ています。


 
さて、少しずつ、自分のモチベーションを元に戻していかなくちゃ。

追伸:この記事を書いたあと、夕方のいつもの6.5キロJOGに行ったのですが、最後の25mダッシュ4本めで力が入りすぎて左お尻のすぐ下が軽い肉離れ気味になってしまってちょっと痛い。

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