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なーお さんの日記

タグ [VirtualBox] 
 
2009
2月 28
(土)
13:58
[仮想化] ノートのXPをVPC→Vbox変換
本文

さて、昨日の記事 で書いた自業自得のトラブルから復帰したわけですが、 折角の機会なので、このノートPCに乗っている仮想のWin-XPを、VirtualPC2007 ~ VirtualBoxに乗り換えようと考えました。

動機

VirtualPCも長く使ってきたので、不満に思っていた速度にも慣れてしまったところ。 VirtualBoxでは高速化に期待です。 :-D

NHCで仮想ディスク変換

以前も記事にした、仮想ディスク変換ユーティリティ、「NHC」の出番です。

 仮想マシンハードディスクイメージ変換(convert)ツール NHC
 現時点でのバージョンは「NHC Ver.0 alpha31A 2009/01/22」

早速、VirtualPCで使っていた、WindowsXPの仮想ディスクを、VirtualBox形式に変換。 8GBで40分くらい。

VirtualBoxで起動

200902_vboxXP.jpg
  1.  変換したディスクをVirtualBoxの仮想メディアマネージャで追加し、新規仮想マシンの作成でこれを指定。
  2.  起動直後は仮想マシンが以前と変わったわけなので、あちこちでドライバを要求された。 けれども、特にディスクを追加することなく、Windowsのシステム側を指定したら都度インストールされて問題なく終了。 この時点で既に、以前のネットワーク設定のまま接続ができている。
  3.  続いて、「3日以内にWindowsを認証してください」といわれ続けるので、VirtualPCにはもう戻らないと心に決めて、認証を通した。
  4.  ゲストにVBoxGuestAdditionをインストールマウスのシームレス化などを有効に。
  5.  VirtualPCでも使っていた、ホストOS/仮想OS間の共有フォルダを設定。  VirtualBoxの場合、ゲストOS側ではネットワークドライブの設定で
    \\server_name\folder_name
     のような感じで指定するとあったので、「ネットワークが接続された状態でしか共有できないのでは?」 という不安があったのだが、これは大丈夫。 ネットワークが切断された状態でも共有できている。

使用感

  1.  ホスト側で接続したネットワークドライブに、共有ドライブ設定が可能。 あくまで私個人の使用状況限定だが、これはとても大きなメリット。

     私のお客様へのネットワークにVPN接続すると、自分のいる実在ネットワークへの接続が、ネットワークプリンタを始めとして一切無効になってしまう。 印刷もできない、なんと不都合なVPN。 これも一種のセキュリティ強化なのだろうが。

     そこで、そのVPNにはこの仮想マシンで接続し、ローカルネットワークには実体マシンの方で繋いでいる。 こうしておけば、普段の仕事に不都合は生じない。

     そして、ホストで接続したサーバーの共有ドライブが、 VirtualBoxの共有ドライブ設定で接続可能。 さすがに印刷まではできない。
     あと、VirtualPCでできた仮想ホストのデスクトップへのファイルの直接ドラッグ&ドロップが、できない。
  2.  速度的には、十分に速い。 特に共有ドライブ経由のアクセスがPirtualPCに対して速くなった印象。 スクリーンショット中の、いつも仕事で使うmotionのツール。1プロジェクトでファイル数5000くらいを一気に開いたり保存したりするので、そのメリットを十分に受けられそう。
  3.  サスペンド時間は同等で、レジュームが速い。
  4.  ゲストOS起動中にホストOSで感じる「重さ」も、VirtualPCよりは軽いように思う。

win98は

 試しに、windows98もVBoxに変換してみたが、これは全くだめ。 速度が遅すぎ。 何か不都合な原因があるのだろうが、win98はVirtualPCに戻した。

 以上、以前Linuxホストにサーバーとして試した時にネットワーク関連で躓いたのですが、 今回のようにデスクトップユースにはほぼ満足です。 シリアル通信の接続などまだ試していないので、後日の報告とします。

USB通信

 仕事で使う、三菱のUSB通信ドライバが使えるかどうか、試してみました。 なんと、OKです!  :-o

  1.  まず、ゲストOSをシャットダウン状態にします。
  2.  ホストOSのVirtualBoxの設定で、USBデバイスを追加します。
  3.  ゲストOSを起動し、そのUSBデバイスを指定します。
  4.  ホストOS側で、VboxUSBドライバがインストールされます。
  5.  ゲストOS側で、本来のUSBドライバを要求してきたらインストールします。

 以上の手順で、三菱のシーケンサQ06HCPU、モーションQ173CPUに、ゲストOSからUSB接続できました。 これはすごい。 :-)

200902_vbox_USB.jpg

 上の画像は、ゲストOSでモーション、ホストOSでシーケンサをモニタしてみたところです。

 今まで、モーションは1つのUSB接続先しか選べませんでしたが、これならホストOSとゲストOSで別の接続が可能な気がします。 但し、USBハブはルートハブしか認識しないっぽいので、ノートPCでUSBポートが2つしか無かったりする場合は、少々厳しいですね。

ライセンス

 個人用途・教育・評価用途に限り無償。 法人用途では100ユーザー以上から販売するらしい。 一人で仕事に使う場合は、ずっとサポート無しで評価し続ければ問題ないのかな・・

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