なーお さんの日記
仕事で、シーケンサからRS485マルチドロップ通信にて、とある制御機器と通信することになった。
シーケンサの計算機リンクユニットは、元々はその名の通り計算機(コンピュータ)との通信を目的に開発されてきたものであって、シーケンサは割と我儘言ってもコンピュータ側でプロトコルなりを調整してくれるはずであった。
しかし、相手が制御機器だとそうはいかない。 伝文にチェックサムの有/無混在していたり、ACKのみ送信してきたり要求してきたり、色々な仕様に対応しないといけないから、きっとアウエイな仕事の進め方をせざるを得ないんだろう。。と思って三菱のコールセンタで相談したところ、今回は想定していた「無手順」方式ではなく「通信プロトコル」方式の通信を使うことで解決できるとわかった。
この機能、GXWorks2の「ツール」-「インテリジェント機能ユニット用ツール」-「シリアルコミニュケーションユニット」-「通信プロトコル支援機能」 で設定・デバグツールが開いて使える。
(以前のGX-Developer1には付属せず、別途Configulator-SCというソフトを購入する必要があったのだが、さすがに新しいほうのWorks2だと同梱されていたので助かった。)
シーケンサと通信シミュレーションを行うための、PC上のシミュレータはVB.netで作る。 VB.net2005以降にはSerealPortコントロールが使えるようになっているのでまあこれで十分。以下の参考サイトのサンプルコードをベースに、ASCIIコード通信→バイナリー通信に変更して、受信データに応じて返答を送信するように作り込む。
画像は、受信したバイナリデータをHEXデータにしてテキストBOXに表示してみたところ。
参考:VB.NETでシリアル通信を行う(金澤ソフト設計)
シーケンサとの通信に、USB-RS485コンバータ(UTS-485TB-V2)を購入。 このメーカーのは、USB-RS232Cコンバータでも実績があり間違いない。 4,500円程なのでお財布にも優しい。
通信とかパソコンのプログラムは本職ではないけど、色々勉強しながら作り上げてゆくのは大変だけど楽しいものだ。
(余談)
- Sharp Develop
こんなSDKがあったのを知らずにいた。 VisualBasic Express Editionも無償なので良いのだが、インストーラを作ることができい。 その点、Sharp Developは「Wix」という使い辛いけどインストーラを別途追加すればできるようになる。
(参考)セットアッププロジェクト-WiX(余暇でSharpDevelop)
- チェックサムでXOR方式
ググってもなかなかわからなかった、XOR方式のサムチェック。 1の補数とか2の補数とかは情報あるけどこれはなかなか出てこない。 結局、三菱のマニュアルに書いてあった「水平パリティ」がそれだと判明。(汗)
(参考)誤り制御について(ネットワークの基礎)