なーお さんの日記
山形県内への出張の晩の宿を仙台にとり、翌日、東日本大震災の甚大被災地、石巻へ。
多くの方がそうだと思うが、何の役にも立たないのに行くべきでは無いんじゃないかとか、どんな顔で、どんな気持ちで歩いたら良いのかとか、一通り考えて迷ったが意を決して行ってきた。
なお、被災場所の写真はとても撮る気になれなかったので無いです。
仙台~石巻間は、仙石線が通っているけど途中がまだ開通しておらず連絡バスになるから、臨時高速バスで仙台駅前→石巻駅前まで乗車して行った。
(時刻表はこちら)
駅から徒歩で30分かからないうちに、テレビやネットで紹介されている悲しい情景に行きつく。 歩いたルートはこのように狭い範囲にとどまったのだが、理由は体力的限界では無く、とにかく気持ちが続かなかった。 もっとも、更に海岸方向ははがれき仮集積場になっていることから近寄りがたい面もあった。
歩いているうちに家の跡地に献花があったので、少し離れたところから手を合わせ亡くなられた方々のご冥福を祈り、その場を後に。
小高い山の上に、日和山公園と鹿島御児神社がある。 海側の正面参道から上ったのだが、ここはかなりの段数の階段を上ってゆくため大変息が切れた。 震災の際は多くの人がこの階段を上って難を逃れたのだという。
神社へ参拝したら少し気分が落ち着いてきた。
のどが渇いたため、茶屋にでも入ろうと思って巡っていると、シュークリームがおいしそうな かざみどり工房という店を見つけて休憩。 なんでも通販まで行うほどの人気商品らしいので、お勧めの「黒豆シュークリーム」とアイスコーヒーをいただいたところ大変おいしかった。なお、震災以降は通販を休止しているとのこと。
日和山の北側の道を下りていき、しばらく歩いたことろに、銀玉水という店が営業している。 周囲には開店できない店や津波で壊れたままの店などが多いのに、昨年の8月に再開した様子。 ランチのさしみ定食をありがたくいただきました。
仙台からわずか2時間たらずで別世界と化した情景に行きつくという現実。。 2時間半程度の短時間の滞在、実際に行って現場を目の当たりにし、何もできないことは最初からわかっていたが、それでもここで感じた様々な思いを胸にしまって、そのまま仙台行き高速バスで帰路についた。
(番外編)
前日は、XOOPS東北の安達さんがお迎えしてくださり、仙台駅前の利休本店で名物の牛タンの定食いただいた。 肉厚でジューシー。これで1,550円とは人気なのも当然。(飲み物・とろろは別) 安達さん、ごちそうさまでした。
そして、XOOPSにまつわる色々なお話と、叱咤激励の数々、大変ありがとうございました。 またそのうちお邪魔します。