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当サイトに登録されている日記一覧Twisterがほぼ組みあがり、内部塗装(木工用ボンド)1回塗りと、外部塗装(水性クリアニス)2回塗りまでとりあえず終えて、音出しを開始しました。
当初、2本ともFE103Eでネットワークスルーの予定でしたが、仮組み音だしで中域のレベルが高すぎので、1本をFE107Eに変更し、7mHのコアコイルを入れました。
結果・・
狭い部屋の中での測定なので低域レベルは高めに出ています。
100Hz以下の低域と高域は素直な特性 (60Hzのディップは部屋の影響)で、これは狙い通り (^^)v。 しかし、中低域?中域にかけて、大きなピーク・ディップがあります。
ポート出力では、180Hzにとてつもなく高いピークがあります。 他はsubakoで見慣れた特性に近いので大体対処できそうなんですが、この音域の ピークは・・ スパイラル気柱共鳴の分散処理をまったく考慮しなかったのがいけなかったか・・ これは対処不可能かも。。 いや、アイデア捻り出して下 部BOX部分だけ作り直すか??
【現状の音の評価】
- 中高域?高域
FE103EとXT25SC50-04の繋がりは、事前にsubakoで各ユニットのNearField測定?SpeakerWorkshopで位相関係も含めてsimuっていたとおり、薄すぎず、でしゃばりすぎず、満足できるバランスを得られました。
このお陰で、弦やハーモニカがFE88ES-Rほどうるさくならず、けれども実在感があって実に良いです。 でも解像度や音場感はsubako+FE103Eのほうが良かったかも。 変形バッフル形状が災いしていると思われます。 - 低域
SpeakerWorkshopでのsimu結果です。 どうやら180Hzのピークは、コイルの減衰肩の盛り上がりで増幅されているようですね。
音は若干歪感がありますが、バランスはこれまで作ってきた3D-スパイラルSP中で最良です。 2本使ってコイルを入れた効果は絶大。 また、ウッドベースの弾み感、チェロ・コントラバスの胴鳴りなども、軽い低域のためいい感じです。 決してハイスピードとは呼べませんが、ドローンとした重い低域を長時間聴いていられない私には必要な軽快さです。 軽いけどそこそこ下まで伸びている、という。
最低域は35Hz付近。32Hzは出ますがレベルは下がります。 でもまあ、こんなもんでしょう。 - 中域
FE103Eのナチュラルな中域で、ボーカルなど自然。
スパイラルの気柱共鳴が強く出てますので、アンサンブルなどでステージの反響音が干渉しているソースでは、その干渉が大きく聞こえて苦手。 フルオーケストラならば大丈夫。
以上、音出し一発目としては、及第点レベル。 このままではコンテスト投稿も今ひとつ乗り気が削がれます。 どれだけ改善できるかな。。
コンテストに向けて少しずつ進めてきましたが、仕事が混んできてこの先時間が取れそうにないので、現状で応募原稿を書きました。 これで提出するつもり。
・作品名称: 「Twister」
・本体寸法: W300mm x D300mm x H500mm
・使用ユニット: FE103E x1、FE107E x1、XT25SC50-04 x1 (片側)
■コンセプト
・ 中域を中心に、低域?高域まで十分に伸びたバランスの良い聴き疲れしない音で、フレッシュさも出すため軽量コーンのフルレンジをネットワークスルーで鳴らしたい。
・ 低域は前作(3D-subako)のコンセプトを踏襲し、小型化が可能で「軽く聴き疲れしない」低域をもつ円筒型3Dスパイラルを採用し、その「広帯域バ スレフ」の特徴を生かして前作より十分な中低域の量感を確保する。 高域はメインのフルレンジをスルーで使いながらも、ツイーターと上手に繋げてバイオリ ンの音を「より、らしく」再生したい。
・ 主宰する「積層スピーカーの会 http://www.sekisou.org/ 」発足記念として、短時間でインパクトのある積層スピーカーを作り上げたい。
■設計
・ ユニットの選定は、前作の「ユニットの素性の良さに依存」から脱却し、容易に入手可能なこととナチュラルで中域が豊かなことからメインは「FE103E」 に決定。 ツイーターには、伸びと能率・小型マグネットでフルレンジと近接配置が可能で違和感なく繋がる音質の、Vifa(Logic)のリングツイー ター「XT25SC50-04」を選定しました。
・ フルレンジをスルーだと高域に位相特性の相違によるツイーターとの干渉が出て音を濁します。 今回、インピーダンスや位相も含めた事前の測定・シミュレー ション(ARTA・LIMP + SpeakerWorkshop)により、FE103Eをツイーター基準で同軸上30°「あっち向いてホイ!」することで、フルレンジの高域を自然減衰さ せて比較的スムーズに繋がることを確認して進めました。 実際にはXT25を内側15°、FE103Eを外側15°振っています。
・ 低域は前作の「中低域の薄さ」を補うためにFE103Eを2発使う計画で始めました。 2本目(下側)はツイーター基準で60°ネジって高域を減衰させます。 当初は2本ともスルーの予定でした。(音出し後にコイルを追加、1本をFE107Eに変更)
・ ネットワーク(完成版)は図のようになっており、中?高域にかけてスムーズなsimulation結果を得ています。(5?10KHzで干渉が出そうですが目をつぶります・・)
・ 箱の設計は、今回サイズの制約があり苦労しました。 2本のフルレンジの空気室?スパイラルダクトを完全に分離して独立した動作調整が可能とするため、スパイラルを2条スパイラルにしました。全積層構造の円筒型スパイラル(それも2条)は今回初挑戦です。。
また、ダクトからの中高域の漏れの減衰効果と、中低域の伝達効果を上げるために、下部BOXを内臓しています。
■命名 スパイラルでネジって、ユニットもネジるので「Twister」(別名:「ネジったの?」)と命名しました。
■製作
・ 主材料は、積層に使う15mm厚600mm x 300mmカットのシナベニヤ。 これを32枚積層します。設計では33枚でしたが、厚みが15.5mm/枚あって1枚減らしました。 図面から原寸大の 型紙を作成し、板にケガイて、ジグソーでひたすら「くりぬき」作業です。(写真の左奥がくりぬいた端材の山。まだ半分くらい。エコに反する製作法だなあ) くりぬくだけで丸2日かかりました。
・ 積層法では、各層の密着?剛体化がポイントになります。 今回、M8-L480mm長ネジによる締め上げ法を採用。 ブロック毎に接着剤を塗っておき全体 を締め上げてバラす、の繰り返し。 最終調整のために4ブロック分割可能とし、接続面にスポンジテープを貼ってエア漏れを無くしています。 締め上げれば 剛性も十分。
・ スパイラルの各ディスク端面は、45°均一面取にとどめて作業量を削減しました。 音質的な劣化はあまり感じません。
■音出し?評価
● 高域 薄すぎず、でしゃばりすぎず、満足できるバランスを得られました。 弦やハーモニカがFE88ES-Rほどうるさくならず、けれども実在感があって実に良いです。 でも解像度や音場感は前作のほうがやや良かった? 変形バッフル形状の影響か。。
● 中域 フルレンジ2本ともスルーでは中域が張り過ぎ、2本目に7mHのコアコイルを入れました。 これでバランスが取れて、ボーカルのフレッシュ感・しっ とり感もよく出ます。 ただ、前作に続き下面開口ダクトからの中域の漏れがあり音のクセを若干感じます。 また、空気室が変形形状のためか?定在波もあり ます。 今後、下部ダクトや空気室内部調整など時間をかけて煮詰めてゆきます。
● 低域 バランスはこれまで作ってきた3D-スパイラルSP中で最良です。 コイルが入り軽快さが若干落ちましたが、もう1本がスルーなのでベースの弾み 感、チェロ・コントラバスの胴鳴りなどもいい感じです。 決してハイスピードとは呼べませんが、ドローンとした重い低域を長時間聴いていられない私には必 要な軽快さ、でも35Hzまでしっかり伸びてオーケストラもOKです。(下記F特は部屋の測定なので低域レベルは高めに出てます。)
● 総じて目的は達成できました。 サイズの制約がなければ設計の自由度も増して解像度なども前作を超えられるかも。。 いつか改良版をトライしてみたくなる作例でした。
一昨日、仕事を休みにして湘南のコニさん宅に古舘さんとお邪魔してきました。
朝の4時前に千葉の自宅を出発して最寄りのインターで高速に乗り、東名御殿場で降りて箱根芦ノ湖経由、総行程440Km。 メーター燃費計で21.9Km/L、満タン法で20.7Km/L。
高速では3車線の中央で流れに乗りつつ時々ECOモードを切って追い越したり、 箱根の上りではほぼ常時ECOモード切りでSC効かせたりしたけど、 距離を走った分で補ってハイブリッド車に迫るこの燃費は立派だと思う。
ワインディングのドライブ感は、タイヤがノーマルサイズのエコタイヤなので、それなり。 トルクやパワーもSCオンで普通に走る分には十分、たぶん余程攻めなければ。。
紅葉の箱根・湘南ドライブのあと、時間調整してコニさんのご自宅へ。 3年ぶりにお邪魔しましたが、メインスピーカーの構成もアンプ構成もずいぶん変わっていました。
BeringerのDCX2496デジタルチャンデバを中心に、クラウンのプリアンプ1台、パワーアンプ複数台で構成された、6ウエイスピーカーです。
サイズもそこそこ大きいのですが、ご自身の音の好みに収まる締りのある低域、繊細な輝きを放つ高域が印象的でした。
少しして古舘さんが到着。 今年のコンテストのお題であったstereo誌付録のScanSpeakユニット使用の3セット鳴き比べをしました。
コニさんの「アルパカ」は締まった低域。 古舘さんの音響レンズスピーカーは中高域の独特の広がり感が印象的でした。
そして何より、同じソースを再生しながらスピーカーセレクターを切り替えて行ったのですが、同じユニット、それも中高域の音質傾向があまり変わらないと言われるこのScanSpeakユニットでもこれほど音が変わるのか!という驚愕の違いがありました。 特に、古舘さんのスピーカーは音響レンズによって高域の拡散効果は想像していた通りだったのですが、ボーカルを中心とした中域も能率が向上して音圧レベルがかなり上がっていた件について、どういう効果によるものなのか、3人で首をかしげていました。
私の「スター」ですが、中低域のレベルが高すぎて少しボン付き気味でした。 何らかの共振を利用するスピーカーは、部屋の影響をモロに受けやすいですね。
じっくりと楽しい時間を過ごして、近所のイタリアンレストランで(コンテスト3位入賞のお祝いを兼ねて)夕食を取り、夕方にお宅を後にしました。 ありがとうございました。
次回は来年の6月ごろ(?)予定されている塩ビ管スピーカーのオフ会でしょうか。 またまた楽しみですね!
拙作スピーカー「スター」をこんな風に積んでいったのだけど、箱根のタイトカーブでは右側のスピーカーがごろごろ転がり出す始末。 スピードはやや抑え気味でドライブを楽しみました。
箱根で撮影した富士山。久しぶりにじっくり近くで眺めた気がする。
芦ノ湖も久しぶりに見た。 年初に箱根駅伝の映像でみるくらいしかお目にかかれない。
コニさんの「アルパカ」が不覚にも映っていません、申し訳ないです。
ノート納車以来、ロクに記念撮影していなかったので、何枚かパチリ。しかし朝早くで日が陰っており、綺麗に撮れなかった。
本日は忙しくなかったので仕事は休み。 (^^;;
Twisterの設計図を仕上げました。
↑ 33枚の積層合板、1枚たりとも同じ物は無いのですが、 円筒スパイラルのディスク部分と箱の枠部分を別に書くことで、図面枚数を減らしました。
今後、これを原寸大のテンプレートに書き出して、板取りを行います。
作るのも、大変そうです。 (T_T)
連休中にはとてもじゃないけど完成しません。 できるだけ楽しんでやろうと思います。
ちなみに使う工具は一般的なものばかりです。
- 電動ドリル
- 電動ジグソー
- 電動ディスクグラインダー
- その他、一般的なハンドツール
- 果てしない気力と、尋常でない体力
なお、M8-L480mmボルトは市販品はありませんので、溶接ボルトを特注としています。
#設計が終わって少しほっとしていますが、本番はこれから?。
#さてと、見積もり仕事を片付けなきゃ。。
***070427追記
問題発生。 シナベニヤの厚みが、15.5mm/1枚 ありまして。 33枚重ねると、511.5mmと規格オーバーです。(笑)
ツイーター付近の1枚を抜いて、スパイラルを1段下げる設計変更で対処します。 これで32枚で、496mm! ふう・・
GWに突入しました。
今年は前半と後半に分かれていますが、前半は体力週間、後半はちょこちょことお出かけモードになります。
【前半の予定】
1、Twisterスピーカー工作開始
2、苗運び手伝い
3、テニスの練習
まずは設計が終了しているTwisterスピーカーの工作を開始。
材料は、15mm厚のシナベニア、600mmx300mmのカット品ですので、今回のサイズにベルトマッチ。 L/Rの積層部品を1枚ずつ板取りできます。
設計図から原寸大の型紙を起こして、1枚ずつケガキを入れておきます。 これは夜にもできる準備作業。
そしていよいよ本日朝から、気力と体力勝負のくりぬき作業。 まずは半分に切断してから、12mm木工用ドリルで1枚あたり20箇所くらいの穴をあけて、そこを基点にして各くりぬき穴をジグソーで抜いてゆきます。
今日は15枚xL/R分をくりぬきました。 単にくりぬくと言っても、構造が複雑ですんで、半端じゃなく大変です。 30分/1枚xL/Rたっぷりかか ります。 写真の左のほうにあるのが、くりぬいた端材の山です。 積層スピーカーの会管理人の面目躍如(?) (^^;;
とにかく、「一気に片付けよう」と思うと続きません。 マイペースで、リズミカルに呼吸をして有酸素運動でじっくりやらないと、だめですね。 (笑)
そして、途中でちょっとした設計ミスや作業ミスに気づきましたけど、細かいことを気にせずに続けました、これも一つのコツかも。
この続きは、5月1日にやる予定。 完成度、現在20%。
07年ステレオ誌スピーカーコンテスト、先ほど終了しました。私、Twisterでまさかの敢闘賞をいただきました。音はかなわなかったけど。笑 (当初、「努力賞」とのことでしたが、後日発売されたstereo誌8月号には「敢闘賞」となってましたので修正。。)
**当日追記
今回は、10名中のトップバッターでした。 (汗)
昨年の反省から、事前に言葉を十分に準備していきました。 「積層SPの会」十分にアピールできました。 「集まれ塩ビ管SP」 や 「オヤさんのサイト」 も(僭越ながら、さらっと)アピールしておきました?。
今朝出張先の福岡から羽田に飛んで帰ってきて、アキバに寄ってから会場に13時前頃に着くと、昨年の顔ぶれが3名ほど、既に待機しておられました。 そんな中、準備不足を補うために恥を忍んでTwisterの底面にガタツキ防止に鉛テープを貼りつけ。
今年の音源は、昨年と同じナレーションと、クラリネット、ジャズ、ボーカル、クラシックという構成でした。 Twisterにとっては難しいものばかり(^^;;
実は、説明ばかりに気を取られて、スピーカーの間隔が広くなりすぎていたのに気づきませんでした。 元々Twisterはあまり間隔を広げて聴くSPではなく、狭めにするか内側を向けるべきだったのに・・ 音だしを終えてから石田審査員長にご指摘されるまで、すっかり忘れていました。 自業自得・・
そんなわけで、いや元々の実力もなくて、でも32枚のくりぬき積層の努力(だけ?)と測定シミュレーションが評価されて、努力賞なるものをいただきました。 昨年の新人賞も例年になかった賞だし、今年の努力賞も。。?? なんだか私のために賞を作っていただいているようで??、恐縮です。
グランプリ・準グランプリに輝いた方々の作品は、すばらしい音と仕上がりでした。 けれども今年は混戦だったようで、ずいぶん審査に時間がかかってましたね。
ところで、昨年は少々貧弱と感じた商品ですが、 今年は編集社ビルで開催だったこともあり、「在庫一掃処分市」が開催されました。 受賞した人が1点ずつ選んだあと、参加者全員が、袋に穴が開くほど大量のケーブル・ユニットなどの試作品・試供品などを持ち帰りました。 なんだか今年の本選参加者は得をしましたねー。
今年の商品が来年も出るなら、また頑張ってみようかと思ってしまう、ゲンキンな私でした。
また、今年は方舟ではなく神楽坂の音楽之友社の試聴室での開催でしたが、、結構素直な特性と感じました。
# 応援してくださった方々、どうもありがとうございました。
*** 翌日追記
いやしかし、怒涛のような2週間。。
北九州出張中の真ん中の金曜夜に1次審査通過連絡で、
土曜日朝一フライトで帰ってきて梱包して荷出し、
日曜日は朝一の高速バスでソフトテニス杉並クラブ戦、
14時半から飲み会で夜のフライトで福岡?北九州
月曜は仕事の大山。
水曜日の夜にはソフト要因で機械をぶつけて気持ちも凹み
(幸いすぐに復旧したからよかった)
そして昨日、朝のフライトで東京に飛んできてそのまま本選参加。
こんな2週間はなかなかないぞ。
小心者なのにドキドキすることがありすぎ。。あー疲れたー。
今日は家族とのんびり過ごそう。
***更に追記
当日、参加者の鳴らし比べのあと、例年のように浅生さんと石田さんのスピーカーを聴かせていただけました。
浅生さんのは、7月号の内容からユニットを往年のBC-10に変更して、ネットワークも再チューニングしてのもので、なんと最前列で聴けました。 解像度の良い音でした。
石田さんの作品は7月号のそのままで、無指向性スピーカーでした。
こちらもなんと、石田さんがぜひどうぞとおっしゃるので、石田さんの席(最全席中央)で聴かせていただいました。幸せのひととき。
ユニット上部に拡散用の円錐が付けられ、上方には音が行きません。
塩ビ管の皆さんのそれを聴いてきたときに感じていた高域不足がなく、音の明瞭さという意味でもしっかりしており、なるほどと感じました。
確かLEED社から出ている無指向性SPも、この方式でしたね。 あちらは更に平面ユニットを使っているのがミソみたいですけど。
土日2日間かけて、先日仮組みし音出し開始したコンテスト用スピーカーの塗装をしました。 まだ最終仕上げ前ですが、9割方完成ということでイメージは十分に伝わるかと思います。
胴体部分の塗装。水性クリアニスに着色ステイン(ブラックオリーブ色)を25%混合して10層、塗ってはサンダーがけの繰り返し。
ヘッドの塩ビ管と他の中間板は下地目止め処理後にラッカースプレー。
宵の明星/明けの明星をイメージし、水平線付近の明るさから、地上の森の深緑と、紺碧の青を組み合わせ。
作品名をまだ決めていませんが、「明星」か「宵の明星」「Evening Star」あたりを考えています。
バッフル板はいつものようにサンダー掛け後に無色クリアニスで10層塗り。
胴体部分、深い森の緑っぽい色が出てるかな。 ムラやアバタは手作りの味ってことで・・
締め上げ用の5本のボルトには、防振の為に鉛シートをスパイラル巻き。
ピンクノイズでの測定。狭い部屋の影響が大きいので参考程度で。ディップも目立つけど聴感上は感じないし、パンチは無いけど歪の少ない低域です。
ダクトにマイクを置いてのF特。スパイラルにより40~180Hzまで実用的な特性。fd2の山を抑えたほうが良いか?
また、例によって中域は盛大に漏れていますが、前作Kidsで感じた中域の分離の悪さはあまりありません。 これは逆ダブルバスレフの効果か、星型胴体の効果かよくわかっていませんが、良い傾向であることは確かです。
ところで、今年のstereo誌コンテストの受賞式は10月27日(土)で、表彰内容は
- グランプリ
- 準グランプリ
- グッドサウンド賞
- グッドデザイン賞
- ステレオ賞
- 他
となっています。
この中から、このスピーカーが狙えそうなのはグッドデザイン賞狙辺りかな。 音もそれなりに良い音になってきたので、入賞目指してまずは1次選考の通過のために書類を書き上げて投稿しないといけません。9月11日(火)必着。 まだ間に合います。
(追記)
まあ、コンテストはともかくとして、久しぶりの新作。今年の秋の塩ビ管オフ会で、これをお披露目できるのは嬉しいことです。
Twisterの積層各板のくりぬき?spiralフィンの45度の面取りが終了しました。
画像のL側は、M8-L480mmの六角溶接ボルト(ユニクロメッキ)を仮止めしてみたところ。長さはやや長めですが、接着剤をつけて締め込めば、ちょうど良い感じになりそうな予感。
スパイラルのフィンは、この時のような風車模様にするのは「やめ」にしました。 なんといっても、加工が大変すぎますし、強度も落ちるし、どれだけ音質向上効果があるかというと ?疑問符がつきます。
よって今回は現実的なところで 一律45°程度にグラインディング加工としました。 最内周は大体滑らかに繋がってます。 まあ、これでも作業時間はほぼ3時間、かかってしまいましたが。 (汗)
現状の完成度、40%くらいですが、最大の山場を乗り切りましたし、残りの暫くは、まとまった時間が無くても進む内容です。
・ブロック毎に接着
・ツイーター取付穴加工
・一部の内部補強
・バッフル板加工・接着
・ブロック毎に内部塗装
・外部仕上げ塗装
・音だし?ネットワークおよび下部音響ダクトなど各部の微調整
という手順で進めます。 GW後半は出かけることが多いので、その後の平日、仕事がない時にでもコツコツと・・
昨日行ってきました、神楽坂の音楽之友社ホールでの2012年stereo誌コンテスト授賞式・試聴会。
このイベントは以前はクローズな審査会を兼ねたものだったのですが、一時休止し2年前に再開後は事前審査となり、授賞式・試聴会は公開イベントとして誰でも事前申請すれば試聴できるスタイルに変わりました。
・・ということで結果も公開して良いと思うので、早速・・
拙作の「スター」が3位入賞を果たしました! やったー。
名前を呼ばれた時は、少し期待していたデザイン賞も終わった後だったので、まさか自分が呼ばれるとは思っておらず、立ちあがるのに少し時間がかかりました。(汗)
賞品をいただく際に、デンマークの高級スピーカーブランドScanSpeakの社長さんから Congratulation と言葉をかけていただき握手。 これは嬉しかったです。
お祝いの言葉をいただいた皆さん、集まれ!塩ビ管スピーカーの会の皆さんほか日頃からお世話になっている方々、ありがとうございました。
11月19日発売のstereo誌12月号に掲載されるのではないかと思います。
「スター」に関する詳細は、以下を参照ください。
- ブログ過去ログ
- 2012stereo応募原稿 (PDF)
- (補足)本作「スター」には、キャンセルマグネットについてstereo編集部にOKとの確認を得たうえで使用しています。
- (追記)たぶん私の記憶の限りでは、3Dスパイラルダクトで3位までの入賞は初めてかもしれません。 5年目にして、やっとここまで来た感があります。 Takenakaさんに改めて感謝します。
- 試聴会での「スター」
- 選抜数
- 応募総数:234作品。
- 1次審査通過:26作品。
- 入賞:7作品
でした。過去2回入賞した時は、新人賞と努力賞でしたので、音質で総合評価で入賞したのは初です。嬉しいです。
- 7賞各賞の受賞者は以下のとおりです。皆さんおめでとうございます。
- グランプリ(1位):鈴木伸幸さん「heptagon」
- 準グランプリ(2位):河野雅幸さん「K-71 Aigis」
- 3位:沖野直毅「スター」
- サウンド賞:大城重美さん「10F-Twin Drive」
- デザイン賞:高木秀直さん「3Dスピーカー」
- ステレオ賞:柳忠義さん「青い金魚」
- 審査員特別賞:花島実さん「ζ204 SHORTELDER」
- グランプリ:鈴木伸幸さん「heptagon」、ステレオ賞:柳忠義さん「青い金魚」
- 審査員特別賞:花島実さん「ζ204 SHORTELDER」、私の「スター」、2位:河野雅幸さん「K-71 Aigis」
- デザイン賞:高木秀直さん「3Dスピーカー」、サウンド賞:大城重美さん「10F-Twin Drive」
- 試聴会のプログラム。入賞作品は17時以降の後半に固めた感じ
- 3位でいただいた賞状(盾)とトロフィー。
- 賞品はこんな感じです。
- メイン賞品の、ScanSpeakの19mmソフトドームツイーター、D2004/602000。 とても特性が良いので、マルチウエイを作らざるを得ないな。。
- 副賞のオヤイデ電気のバナナプラグケーブルキット
- 副賞の共立電子産業ミニスピーカーキット WP-7305B。ユニットはTangBandの5cmフルレンジ、W2-802SE。 子供にあげようかな。
- stereo誌1月号には、DACが付録
今年のデジタルアンプ「LXA-OT1」に続いて第2段として、今度はUSB-DAC「LXU-OT2」が付録で付いてくるようです。 さすがですねー、KPさん!