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当サイトに登録されている日記一覧 仮組み・未仕上げ状態のまま、スタンドとエンハンサを作って置いてみました。 部屋が思いっきり散らかってますが(笑)。
また、28日の書き込み時はスパイラルをVP200管と接着していなかったのですが、やはりスパイラルの仕切り自体が振動していたので、本日接着しました。
F特も測定してみました。
sinスイープ (120sec、ステレオ2m)です。 30?40Hzのレベルが3D-ELBOW-Rよりも明らかに(10dbくらい)上がっていまして、聴感とほぼ一致しています。
200Hzのディップは、バックロードホーン特有のものに近い感じですね。。
現状ではスパイラル管と空気室の箱は接着していなくて、ビニルテープで空気漏れを抑えている状態です。 思っていた以上に音が良いので、このまま仕上げてがっちり固定するかどうか、迷います。
夜な夜な、少しづつ作っています、次期3D-スパイラルホーンSP。
実験機のつもりですが、結構マジメに設計して狙ってます。
で、本日仮組みで音だししました。ダクト共振周波数は40Hz台のつもりでしたが、実際はもっと高い感じですね。
仮組みなので空気漏れも多く、ビニールテープで塞いでいますがやはり低音は不足気味。 きちんと接着しないとだめですね。 仮測定では、50Hz未 満はレベルがかなり下がるものの、3D-ELBIW-Rよりは出ていると思います。 その分、100Hz付近は少し引っ込んだ感じです。
仮組み状態。ロボット君って感じ。 上に乗っているスパイラルはもう片chの方でして、大きさを判り易くするために乗せてみました。
は、VP200塩ビ管に挿入する時の様子。 何せ6mm厚のキャプタイヤケーブルを13周巻いています。
これだけ大きいと、最外周までキャプタイヤで固めてしまうと、とてもじゃないけど挿入できません。 よって今回は、最後の1周(厚みにして2mmくらい) 分は「すきまテープ」スポンジを使いました。 これでも結構硬かったので、エポキシ接着剤での接着は止めました。空気漏れはないと思いますが、低音の音質 に若干悪影響があるかと思います。 実験が終わったら、接着するかも・・
さて、年末に向けて、もう少しきちんさせて評価しなくちゃ。
次期スピーカーの「3D-ELBOW-R2」仕様を概略決めました。
検討済の2重管型スパイラルは取りやめ、頭部箱型の単独スパイラルに変更です。
色々考えて、やはり平べったい形の方がホーンとして見た時の低音増幅効果のサービスエリアが広いと推測しました。 その分、バスレフとして見た時のダクト共振周波数を低い方に持っていっても谷間は出来づらい。
また、心配していたホーンの低音限界ですが、ホーン広がり係数を十分小さい値にすることで実用上回避できると考えました。 (K値=1.03/10cm)
空気室容積:3.6L (形状=箱型)
スパイラル径:VP200使用、195mm
スパイラル長:26cm
スロート入口高H0:4.5cm
スロート面積S0:37cm2
ホーン出口面積S1:61cm2
音道回転回数:2.75回(スパイラル巻回数:3.75回)
ホーン長(スパイラル外径基準):169cm
バスレフとしてのダクト共振周波数fd(スパイラル外径基準):42Hz
fd(ダクト内空気容積基準換算値):45Hz
一応、計算もしています。 図外ですが、スパイラル部分のエクスポネンシャル計算が面倒ですネ。
そして、スパイラル自体の径・長さとも大きいので、1本あたり平型キャプタイヤケーブルが19m必要! 巻くのが大変だー。 でもとにかく実験して音を出してみたい。 このサイズで40Hz以下を再生させてみたい。
年明けは1ヶ月間の出張なので、年内に作ってしまいたいですなあ。
3Dスパイラル・ホーンスピーカーの、愛称「ロボット君」ですが、やっぱりこれでは格好悪いし、中高音もそれなりなのかな、と思います。
いろいろ考えましたが、今回は MAKIZOUさんに18mmのス?パ?・シナアピトン合板のカットを依頼し、本格的な頭部を作ってあげようと考えました。
頭頂部は塩ビ管の部分にかかるような形で、前方が狭いくさび形にすることで、定在波を抑えます。 そして御得意の球面加工・・ 今回はカットを自分でやら ない分だけ、サンダーでの球面仕上げに手間を掛けられそうです。 何だか小鳥の巣箱のような感じですね。 これからは「巣箱君」かな。(笑)
MAKIZOUさんから、どのくらいの見積りが出てくるか、興味津々。
まだ仮組み状態ですが、前作3D-ELBOW-Rとの音の比較で以下のような長所/短所があります。
【長所】
1、低音の伸び
音圧は低いですが、前作では「すかすか」で全く出ていなかった40Hz付近も出ています。クラシックやジャズを聴くと、音の下支え感があって、安心して聞けます。
2、中低域の暴れの減少
中低域のつながりが滑らかになって、聞きやすくなりました。 100Hz付近はバックロードホーンの音に近いです。 けれども、ブーストされたような歪み感は相当少ないです。 スパイラルホーンの低音は、本当に聞き易い音です。
3、中高音の歪み感の減少
前作では空気室の共振など耳に付くため吸音材をかなり入れていましたが、今回は頭部を25mm厚の「ひば」端材で組んだことと、ユニット背後にパイプの筒があって音を拡散してくれるため、吸音材なしでもイヤな音が少ないです。
まだバッフル面の面取りもしていないのですが、ユニットを面の中心から少しオフセットしたのも、反射周波数を分散する効果が多少あるのかもしれません。
【短所】
1、音がソフトになった
中高音だけでなく、ホーンロードがかなりかかっているので、低音がソフトになりました。 聞き易いのはよいですが、ティンパニやスネアのアタック感は減退しました。
2、解像度はバッフルが大きめのせいか、少し減退しました。
3、音の遅れ感
今のところは、バックロードホーンにありがちな、低音が一テンポ遅れる感じはほとんどありません。
4、大きさ
本体だけで、W270 x H360 x D320mm あります。 スタンドを作るともっと高くなる。 一般的なバックロードホーンは幅が狭いのでスペースの有効活用ができますが、これは幅を取ります。 その分開口部がユニットに近いので音像はコンパクトですが・・
【総括】
当分、メインはこれでいけます。 それだけ安心して音楽に浸れます。 これから細かい煮詰めが楽しみです。 頭部球形箱に入れ替える案もあるのですが、音質はこれで十分だし、どうしようかな?。
本日は、集まれ!塩ビ管SPオフ会でした。
場所は、新横浜の「 横浜ラポール」 3階の視聴覚室「ラポール座」。
十分な広さと、音を出すことを前提とした部屋の作り、10名揃えば予約できてその値段の安さ、無料の駐車場など、会場としてはベストな場所です。
9名の参加者と、数え切れないほどのSP達が、思い思いの音を奏でました。
私は「subakoHS」を携えて参加しましたが、私自身の記事は最後にして、皆さんの作品の感想から。(長文になります)
たてちゅうさんのトーチ2(手前)、トーチ3(奥)
トーチ2の方がピアノが綺麗な印象が。 低域は3の方が詰まった感じがなくて良かったです。 トーチ2の空気室を3のように大きくしたら良さそうですね。
コニさんはクリ坊、ポチ、低音ブースター、MGQの4部作です。(クリ坊の写真撮り忘れました)
クリ坊はスタンドが新しくなって、益々クリアになった印象です。
ポチの相変わらずサイズと容姿から想像できない十分な低音を出しますね。
低音ブースターは「JSP方式」を私たちに知らしめてくださった作品でして、いやいやすごい低音が出ます。 大容量のエンクロージャと相まって、詰まった感じはまったくなくて。
そしてFOSTEXの最新限定ユニットMG850を使ったMGQは、低音はこの会場独特の「かぶった」感じがなく、すっきり聞かせてくれました。 やはり アクリル管の音は良いですね。 JSP効果は低音ブースターの方があったように思います。 中高域は素直な印象で、特に高域は立ち上がり・下がりが早い 音ってこういう音なのか、と感じました。 あとはエージングでもっともっと良くなってほしいですね。
takenakaさんの3D-スパイラルスピーカー「Helix BL100」です。 塩ビ管を使ったこのタイプはtakenakaさんとしてもこれが最長で、久しぶりにご本家の音が聞けました。
今までのtakenakaさんの作品のいくつかを、お宅にお邪魔させていただき聞いたものは、低音がほぼ「バスレフ」の延長上の印象でしたが、今回のは 「バックロードホーン」に近いと思いました。 よく弾んで中高域ともマッチして楽しく聞けました。 今後は「角型スパイラル」の方をメインに取り組んでゆ くとのことです。
長野さんの2作品、「TLS」と「トールボーイ」。
まずTLSは、以前このユニットで聞いたときより確かに低音がだいぶ出るようになってました。 独特の音場感もくせになりそうです。
トールボーイは今回最も大型だけあって、以前聞いた時の印象と変わらず、低音の量感はピカイチですね。 FE88ES-Rの中高域とのマッチングも良かったです。 オルガンを聴くにはやっぱりコレでなくちゃ、ですね。
たかさんの、「タンデムDOKAN6」 (この写真はタンデムではなくて、FE108EΣ1本です。 ヘッドを交換してタンデムに変身です)
胴 体の2/3ほど、スパイラルが組み込まれているとのこと。 その胴体の外側にキャプタイヤケーブルを巻いて鳴き止めにしてまして、結構効果がありそうな感 じでした。 FE108EΣの方は、低音も十分に出ていて迫力がありました。 タンデムの方は、前方ユニットと後方ユニットが逆相なので、各ユニット前面 同士/背面同士の音が打ち消しあって中低域以下が出ていないように思いました。 同相で内容積を増やすのはどうでしょ?
KO球さんのダブルバスレフ最新作、 それにユニットはMG850。 石田さんオフの後、更に2本目の作品だとか。 ひえー、何というハイペースで作っているのでしょう。。
音は余分な音をがっちり押さえ込んで、MG850の品位のよさを引き出していました。 特に、ピアノの音は今までフルレンジでこんな綺麗なピアノの音は聞 いたことがありませんでした。 板の材質が良くなくて・・とおっしゃっていましたが、それを全く感じさせなかったです。
ただ、会場が80Hz付近(?)にライブなポイントがあって、低音がスッキリしない感も少しありました。 (後述するsubakoHSはもっとひどかったですが)
同じ箱でユニットをFE88ES-R交換して聞いてみたところ、こちらの方がいつも聞きなれたユニットだったせいか私の好みです。 それに低域もすっきりしてました。 (本当はもっと低域が薄いはずなんだけど、とおっしゃってましたが)
ダブルバスレフでこれだけのバランスを取って低域を延ばすのは至難の技と思います。 私が大昔に作った時は、中低域が抜けて全然だめでした。
最後に地蔵さんの「タイタン」登場です。
ツイーターを付けていますが、ほんのちょっぴりスパイスを聞かせているだけということで、地蔵さんらしい「全域すっきり」の聞き疲れしない音作りでした。 低域も十分の延びて皆さん「このサイズで」とびっくりでした。
***
いやー、皆さん夫々に音作りに気持ちが入っていて、本当に楽しいですね。
え? 私のsubakoHSですか? そりゃあもう力入れて乗り込みましたからバッチリ・・ と行きたかったんですが、 私としては残念な結果に終わりました。
ここで選曲の紹介です:
01マリアの子守唄_有山麻衣子(Vocal)2:15
02溝口肇_Espace(Cello-sollo)2:44
03松岡直也_Andalusia(Piano-Sollo)4:04(F/O)
04Casiopea_SuperSonicMovement3:54
05溝口肇_国境の朝(Cello-Band)3:31(F/O)
06松永貴志_鯨のブルース(Piano-Band)4:04
***
01有山麻衣子の曲は、吸音材ゼロでしたので中域の干渉が結構ありました。 これは予想通りでしたので許せます。
02溝口肇のチェロのソロ(デュオ?) 中低音の胴鳴りがすごい曲ですが、スパイラルものとも共鳴しちゃっている感じ。 これも自宅で鳴らした時と同じ。
03松岡直也 「NOW THE TIME」 からのソロ曲。
左手の力の入ったアタックがすごい曲でして、少々出すぎの感がありましたが出ないよりは良いか、と思っただけ。
04Casiopeaのこの曲は、メロディーは耳に残りませんが、歯切れの良いリズムは絶品のはずです。。 少なくとも、自宅ではスパン、タム、タム、トゥ・トゥ・トゥ・トゥ・・・ と軽快に歯切れ良く気持ちの良いリズムを奏でます。
でも、今日は違いました。 スヴォーン、ターンターン、タ・ラ・ラ・ラ? ・・・ えー?? なんで?? というほどの違いです。
おそらく、80Hz付近(?)がライブだと思われる部屋の特性の影響をモロに受けたのでしょう。 軽快感、百点満点でいえば10点です。
05?06曲目の印象: ショックが大きくて覚えてません。。
・・ 今回はsubakoHS(HighSpeed) とまで名づけて、それを皆さんに聞いていただきたいためにこの曲を選んだのですが、完全に裏目に出てしまいました。 いやはや、部屋の影響、恐るべし。 これだけ良い会場は他にないので、今度のオフ会はここで皆さんダンボールを持ち込んで、床にたくさん広げて低域デッドにしましょう! (冗談です。 笑)
ええっ? 自宅のほうがデッドすぎるんじゃあないかって? だめですよ、そんな核心を突くことを言っちゃ。 ・・ はいはい、散らかっているダンボール箱を片付けます。
ということで、かなり落ち込んでしまい、上記曲が終わったらさっさと片付けモードに入ろうとしてしまって、皆さんすみませんでした。 少ししたら立ち直って、後の方々の作品はしっかり楽しませていただきました。
***
何はともあれ、塩ビ管スピーカーの会のオフ会は、毎度とっても楽しいです。 幹事のたてちゅうさん、参加の皆さん、お疲れ様でした。
あ、それと今回は都合ですごいSPの持参が叶わなかった、kanbeさん、いろいろお話聞かせていただきありがとうございました。
4月25日(土)、 集まれ塩ビ管スピーカー主催者たてちゅうさんの召集により、塩ビ管SPメンバー4人で六本木のテレビ朝日までタモリ倶楽部の収録に出かけてきました。
概要
- 番組 : タモリ倶楽部
- 放映予定日 : (首都圏)5月29日(金)24:15?30分間の予定。
- 出演者(敬称略)
- タレント : タモリ、水道橋博士、玉袋筋太郎、ふかわりょう、土屋礼央
- 塩ビ管有志: たてちゅう(メインゲスト)、長野、マイルドK、なーお
- 内容
(番組表より)「低価格なのに高音質!塩ビ管スピーカーを作ろう!!」と題し、スピーカー造りを学び音質を競い合う企画。
残念ながら、放送前なので詳細はお知らせできません。。
所感
私、なーおはCool Biz*1を携えて参加しました。 受け答えも、喋りが苦手な私としては良く出来たほうかナ。 撮影会場のテレビ朝日地下1階の「第2リハーサル室」が結構素直に低域も出る部屋で、助かりました。
しかし、ワンカットが長くて途中1度も休憩を挟まずにやるのは予想外。 最初から出番だった、たてちゅうさんは、最後までずっとだったので相当疲れたと思います。
そしてタレントさんほか関係者全員、緊張し続けなければいけない。 テレビ撮影って大変だなあ。 良い経験になりました。
そんな中で、タモリさんのお人柄は伝わるものがありました。
そして今回のが放映されて、スピーカー製作に興味をもってくれる人が増えれば、それこそ言うことはありません。 皆さん、お疲れ様でした。
出張から帰ってきて、何となく低音が前より出ている気がしました。
更に、ダクトと頭部エンクロージャの仮組み部分のスキマを今までビニルテープで塞いでいたところの代わりに、鉛テープ(0.3mm)を短冊状に切って貼ってみたところ、重低音が良く聞こえるようになりました。
一応、F特もとってみたところ、30?40Hzが上昇していてビックリ! 4dbくらい上がったようです。 そして、200Hzの巨大なディップにもまた、2度ビックリ! いずれも部屋の特性もありそうですけどね。。 1枚目が2mステレオ、2枚目が1m軸上モノラルです。 1mでみると、ダクト共振周波数が計算どおりに42Hz程度であることがわかりました。 「バックロードの低域に、バスレフの重低域を繋げた音」の狙い通りの聞き易い音。 ますますやる気が出てきて頭部巣箱化計画に弾みを掛けたいところです が、時間がないなあ・
3Dスパイラルホーンスピーカーの可能性を追求するブログ・・
なんて大上段に構えるつもりではなくて、少しでも自分の満足を満たす音にしたい。 そのためには、研究も必要ですね。
音の実験室:自作バックロードホーン・スピーカー 創始者:Takenakaさんのサイト
☆Helix H75 の製作?視聴 :Akkieさんのサイト
自作3Dスパイラルスピーカー製作記 :くまさんのサイト
★ 私のHP内の、 自作スピーカーのページ ★
★ 私のHP内の、 Takenakaさん宅訪問記(F特掲載) ★
新作は名づけて「3D-ELBOW-R」。
VP150塩ビ管を斜め45°カットし、エルボ状に接着。
スパイラルは2重らせんで、「ひらべった型」です。
ユニットはFostexのFE88ES-Rを使っていますが、高音の伸びに比べて低音の伸びがイマイチなので、F特を測定しつつ、いろいろいじっています。 何とか聞けるレベルになったかな。
50?100Hzはバスレフ的、100?200Hzは音圧は低いけどバックロード的な音がします。
(F特は、2mステレオ中心、サインスイープです。)
音場感と音像のコンパクトさは、さすがですね。
でも、塩ビの筒がピアノの中音で振動が多くて・・
空気室を、塩ビ管 -> 球形積層集成材に作り変えたくなってきた。
資料: FE88ES-R(PDFファイル:FOSTEXのサイト)
今日はひと月ほど放置しておりました、DigiFi誌-No19号に付録の、Olasonic製8cmフルレンジユニットで遊んでみました。
拙作、2014年Stereo誌コンテスト応募作品、クリアミントのFostex製PW80を換装です。
まずは外観の比較から。。
写真では判りづらいが、DigiFiのほうがマグネットが一回り大きい。フレームは瓜二つなので、これFostexが作っているのかと思ったのだが、裏から見るとフレーム高さが微妙に高い。Foster製ではないのかな? 次号No20のツイーターも瓜二つなんだが。。
クリアミントに取り付けた様子。近くに寄らなくても、グラスファイバーコーンの光り方でそれとわかる。
音を出してみる。 PT20が強すぎるのか、ボーカルが前に出てくる感じで、思いのほか聴き疲れする。 巷ではファイバーユニットはエージングに時間がかかるとか。。そんなものかなあ、それにしてはなあ。。 と思っていたらビックリする内容の書き込みを発見。
スレ主のパイルさん曰く、このユニットは中域の歪が大きく、コーティング剤が効果がある、というもの。
そういえば、facebookで自作スピーカー関連で友人になっていただいている、M川氏によると、光をかざすとファイバーのスキマでスカスカだと言っていた。
そんなに?
んじゃ試してみよう、ということで、キスは女性相手と私の中では相場が決まっているのだが、意を決してセンターキャップにブチューっとした状態で息を吹いても抜ける様子は無し。
なんだ、M川さん、大丈夫みたいだよと報告してから上記記事を読んで、自分でももう一度、コーン部分にまたまたブチューっとして息を吹いてみたらM川さんの言う通りやっぱりスカスカだった。
確かに光にかざすとこんな感じ。
こりゃ音も悪いわなあ。。
続いて、例の掲示板の書き込みを自分でも検証してみることにした。 600Hzの正弦波を入れて、PW80(Fostex)と比べてみたのだが。 左がPW80、右がDigiFi-No19(Olasonic)
・・絶句。 完全に検証できてしまった。
なるほど、言われるように耳障りな奇数次の高調波歪が結構なレベルです。3,5,7,9,11,13,15,17,19次まで読み取れる。「2号揃えてハイレゾ・スピーカーを作ろう!!」と表紙に書いてあるけど、それ以前の段階ですねこれ。
こんなものを掴ませて、DigiFiもOlasonicもどーなってんの!! てな文句の一つも言いたくなる。
そして、その時の音はどんなかというと、こんな感じであります。(LがFostex,RがOlasonic) 例えてみれば出来の悪いラジカセ以下 (最近ラジカセも聴いていないのに言い過ぎたかもしれないので撤回します)。
気を取り直して。例の掲示板でパイルさんは水性ゴム塗料のコーティングで劇的に改善していたのを見て、私もホームセンターへ行きましたが同じものは見当たらず。
えーい、どうせハイカットして高域はPT20を使うんだ、要は目止めできて軽くて安くて透明ならいいんだ! ということで、ごく普通の水性ウレタンニスを買って帰った。 これなら大抵のホームセンターに置いてあるし、スピーカー工作にも良く使う。
そして実行あるのみ。塗った後は表面にツヤが出た。
この時点で、600Hz正弦波を入れてみると。。見事に歪が消滅!
気をよくして、F特(軸上30cm)を測ってみた。少し、しゃくれが強くなったかな。コーティング剤の材質は良く選びましょう。
(測定環境がいつものECM8000マイク他を自宅に置いてきてしまったため、手元にあったZOOM H2nのUSBデバイス機能+MySpeakerでやったので、その辺の誤差もいつもよりかなり多く入ってます。)
そして、クリアミントのパッシブネットワーク(変型12db/Oct、3KHzクロス)を通してPT20とつなげると、こんな感じ。
PW80に合わせたチューニングのままだから全然ベストではないけど、だいぶ聴けるようになったズラ。 低域も本来の重低音まで出るようになった。やっぱり元々は本当にスカスカだったんだ。。
ファイバーって編み構造なんで、コーン状に成形しただけでは剛性が出ないから、普通はもっと密度を上げて編むかコーティングが必要なんじゃないでしょうか。
Olasonicさん、いくら雑誌付録といっても、最低限のコーティングくらいはした方が良いと思うよ。あと、ユニット型名も決めて欲しかったな。
以上、怒涛の休日を存分に楽しみました。
https://www.youtube.com/watch?v=d4NRGLJZ5l4