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[投稿日   ] [タイトル   ] [アクセス数   ]
5月
6 (月)
カテゴリー  Business
タグ  ハード 仕事 プログラム

三菱電機のシーケンサラインアップに、ユニバーサルモデルの高速タイプ Q03UDV, Q04UDV, Q06UDV, Q13UDV, Q26UDV が加わりました。

多くの魅力があるので、早速案件で使おうかということになっています。

三菱電機のニュースページ

メリット

  1. 超高速処理
    • LD命令が、ユニバーサルモデルの9.5ns --> 1.9ns
    • PC MIX値が、ユニバーサルモデルの60命令/μs --> 227命令/μs
  2. CPU内蔵デバイスメモリを、最大60Kワードに容量アップ。
  3. 内蔵Etherポート経由で、CSVロギング機能を提供

などなど、従来の価格ほぼ据え置きでの性能アップは嬉しいですね。

しかし、モーションコントローラの時でもそうだったのですが、こうした高速化の時には命令毎に高速化の度合いが違うので要注意です。

今回、三角関数などの浮動小数点計算とCALL命令周りの速度アップが芳しくないので注意しましょう。 ;-)

単位:μsQnHQ04UDEHQ04UDV
LD, LDI, AND,
ANI,OR,ORI
0.0340.00950.0019~0.0078
OUT0.0680.00950.0039~0.0078
$+ S D298.1~13.91.9~6.2
BMOV S D K17.15.4~7.01.8~5.5
BMOV S D K96145.9~7.62.3~6.0
SIN(単精度)504.1~5.71.6~6.7
SINP(倍精度)
SIND
8378.5~13.82.6~20.5
CALL Pn(ファイル内)0.882.6~4.00.9~0.9
CALL Pn(共通ポインタ)144.0~5.33.2~12.3
CALL Pn S1~S54828.7~33.48.5~29.5

あと、この記事執筆時点では、パソコンからPLCのEthernetポート直接アクセスに関して、EZsocketライブラリのバージョンアップが行われておらず通信できません。
MXcomponentのライブラリのほうは既に提供されています。

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8月
6 (月)
カテゴリー  Business
タグ  FA php プログラム

3年前に納めた、シーケンサのデータロギングシステムの追加改造案件の見積書を提出した。

三菱のデータロガーユニットは、当時は出たばかりで使い辛いことこの上なかったのだが、声を大にして改善要望を出し続けた結果、少しは反映されて良くなったらしい。

今回、サーバー側のPHPによるWEBプログラムも追加が入るので、3年間でXOOPS Cube関連で蓄積してきた知識も活用して効率的にこなそうと思う。 それの当時はJavaScriptで苦労して使ったグラフツールもきっと進化しているだろうし。

毎度言うけど、シーケンサとPCソフト、サーバーソフトをある程度使えるマルチドメイン業務には、私のような人間は重宝されるらしい。

ということで、受注が楽しみ。 :-)

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8月
31 (水)

工場設備のソフト製作には様々な課題があるけれど、技術論や精神論を超えたところに「まず動くようにすること」の重要性がある。

久しぶりに、simulatorと向き合って仕事をすることになっているので、今日はこの話題にお付き合いください。

simulationを行うことは、実際の立ち上げ業務を速やかに行うために今や非常にウエイトが高いといえる。 5年前にシーケンサのシミュレータ という記事を書いたときにはまだまだ認識が低い人も多かったが、最近では「少なくともシーケンスとタッチパネル間のバグアウトくらいはsimulationかけておいてね」が常識になりつつある。

一昔前になるが、豊田スタジアム のソフト作成・現場仕様変更には、物を動かすまでテストができない状況もあり、simulatorが大変強力な武器であった。 ただ、この時の方式はsimulatorそのものをVisualBasicで作ったので、応用性とか 他のメンバーによる改造には不向きなシステムだった。。

現在携わっているのは、ブラックボックス化された古い制御装置のレトロフィット(置き換え)の案件。 この場合、「今まで動いていた装置」であり、置き換え後に許される立ち上げ時間は短く、そしてバグによって機械を壊すことは即生産阻害に繋がる。
まさにsimulatorに期待される場面なのだが、今回はできるだけ簡便に、且つ改造が容易な方法でやってみた。
t_0050c49535c90b1baef96236eaf6b9ced4.jpg画像のように、制御装置のシーケンサと通信するポスト通信アプリケーションをVB.netで作ってPC上で動かす。一方で同PC内で実体の無いsimulator側シーケンスをGX-simulator上で稼働させ、電磁弁・シリンダモデルや、サーボ位置モデルを動かして、結果をポスト通信アプリ経由で実シーケンサに返すもの。

このようにしておけばsimulator自身はシーケンスで書けるので誰でもメンテできるし、実ソフトとsimulatorは完全分離できるため転用性も向上する。

t_0181648a330076a6f4e613ba0a920ddf02.jpg
USBディスプレイアダプタを購入し、3画面体制

ということで、9月に制御盤出荷予定の案件で、これを十分に活用してソフト製作に取り組んでいる。 simulatorソフト製作は案外面倒で、バグアウトが目的なのかsimulator製作が目的なのか、わからなくなることもあるのだが、今回の方法が今後のsimulation環境へプラスになることを期待している。

 # 自分の仕事の歩みは、simulatorとの付き合い方の変遷という部分も大いにある、と思うこの頃。

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5月
18 (金)

仕事で、シーケンサからRS485マルチドロップ通信にて、とある制御機器と通信することになった。

シーケンサの計算機リンクユニットは、元々はその名の通り計算機(コンピュータ)との通信を目的に開発されてきたものであって、シーケンサは割と我儘言ってもコンピュータ側でプロトコルなりを調整してくれるはずであった。

しかし、相手が制御機器だとそうはいかない。 伝文にチェックサムの有/無混在していたり、ACKのみ送信してきたり要求してきたり、色々な仕様に対応しないといけないから、きっとアウエイな仕事の進め方をせざるを得ないんだろう。。と思って三菱のコールセンタで相談したところ、今回は想定していた「無手順」方式ではなく「通信プロトコル」方式の通信を使うことで解決できるとわかった。

この機能、GXWorks2の「ツール」-「インテリジェント機能ユニット用ツール」-「シリアルコミニュケーションユニット」-「通信プロトコル支援機能」 で設定・デバグツールが開いて使える。

(以前のGX-Developer1には付属せず、別途Configulator-SCというソフトを購入する必要があったのだが、さすがに新しいほうのWorks2だと同梱されていたので助かった。)

t_003f15f235247a5d30bfc0c979411e6fa9.jpg
シーケンサと通信シミュレーションを行うための、PC上のシミュレータはVB.netで作る。 VB.net2005以降にはSerealPortコントロールが使えるようになっているのでまあこれで十分。以下の参考サイトのサンプルコードをベースに、ASCIIコード通信→バイナリー通信に変更して、受信データに応じて返答を送信するように作り込む。
画像は、受信したバイナリデータをHEXデータにしてテキストBOXに表示してみたところ。

参考:VB.NETでシリアル通信を行う(金澤ソフト設計)

t_02a6db17b698a6aa4ff0c15eb5c76014f9.jpg
シーケンサとの通信に、USB-RS485コンバータ(UTS-485TB-V2)を購入。 このメーカーのは、USB-RS232Cコンバータでも実績があり間違いない。 4,500円程なのでお財布にも優しい。

通信とかパソコンのプログラムは本職ではないけど、色々勉強しながら作り上げてゆくのは大変だけど楽しいものだ。 :-)

(余談)

  • Sharp Develop
    こんなSDKがあったのを知らずにいた。 VisualBasic Express Editionも無償なので良いのだが、インストーラを作ることができい。 その点、Sharp Developは「Wix」という使い辛いけどインストーラを別途追加すればできるようになる。
    (参考)セットアッププロジェクト-WiX(余暇でSharpDevelop)
  • チェックサムでXOR方式
    ググってもなかなかわからなかった、XOR方式のサムチェック。 1の補数とか2の補数とかは情報あるけどこれはなかなか出てこない。 結局、三菱のマニュアルに書いてあった「水平パリティ」がそれだと判明。(汗)
    (参考)誤り制御について(ネットワークの基礎)
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3月
8 (日)
カテゴリー  Business
タグ  仕事 プログラム FA php

仕事にPHPを使って自身新分野に挑戦中! :-D

概要

 こちらのデータロガーユニット を使ってPLCから受信したEXCELレポートを、ユーザーがWEBサーバー経由で最新版をダウンロードする、というもの。 EXCELのファイル名が固定化していないので、WEBサーバーにFTPクライエントを立てて、ユニットのFTPサーバーへ接続してファイル名を得ることから。

ASPで?

 サーバーはWindowsXPのIIS。 ならばASPだね、ってことでASPでFTPクライエントコードを探したのだが、見つからず。 結局、ASP.netなこのページか。
WebClientクラスでFTPによりファイル転送を行うには? [@IT .NET TIPS]

 しかし、このためだけに.aspxに踏み込むのはいかにも時間の無駄。 やはり色々準備されているPHPかな。 XOOPSで馴染んできたPHPなのでハードルは低くなっているし、イントラ内のシステムなので、セキュリティーへの配慮も負担が少ない。

PHPで?

 ということで、PHP5をインストール。 IIS+PHPはあまりメジャーではないのだが、下記ページを参考にSAPIでやってみたらOK。
PHP5 インストール・設定方法(IIS 編) [Windows で PHP を使おう]
(注意)
 IISで仮想ディレクトリを使う場合、「No input file specified」というエラーが出たら

doc_root =

としておくと良さげ。

FTP関数?

 そして、PHP5に準備されているFTP関数を使えば、OK?
FTP関数 [PHP マニュアル]

 これ、間違いなく使えて他のPCのWEBサーバーともログイン・「ftp_nlist」によるファイル名取得、ともOKなのに、このデータロガーユニット内のFTPサーバーとは相性が悪いのか、「ftp_nlist」でも「ftp_rawlist」でも 空の配列が返るだけで取得できない。 :-(

 半日悩んだ挙句、下記のページを参考に fputsとfgetsで返答文字列を確認しながらやってみると、どうやらうまくいきそうな予感。
FTPクライアント [PHPのちょっとしたTIPS]

 最終的には、上のページで配布されている、このクラスを使うことにして、無事にファイル名を得ることができた。

まとめ

 私にとっては新分野ではあったが、ひとつ心配なハードルがクリアできたので、このまま行くつもり。
 設備制御分野では「電気屋」と「システム屋」のドメインが分かれているので、こういうコラボで小ぶりな仕事には、私のようなマルチ人間は便利で重宝されるため、今後も突っ込んでいきたいと思う。 8-)

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3月
14 (土)
カテゴリー  Business
タグ  仕事 プログラム FA php

先日以来、PHPで案件に取り組んでいます。

三菱のデータロガーユニットの「クセ」に悩まされつつ、だいぶ進んできました。 昨日と今日は、WEB画面でのグラフ表示にチャレンジ。
 WEBブラウザ上でのグラフ表示には色々な方法がありますが、今回はできるだけ簡単に(書くコードが少ないという意味)時間をかけず、見栄えをあまり凝らずに行きたいので、 Javascriptでやってみました。

 といっても、いつものように、オープンソースを使います。 :-D

 Chart Widget Demo(WebFX)

 自由度は相当低いですが、その分、敷居が低いですね。 今の私には丁度良い。(笑)

 結果、こんな感じです。 20~1000レコードを60秒おきにリロードし、データロガーユニットからFTPでダウンロードしグラフ描画します。 意外に軽い。

200903_php_graph.jpg

 今回はこんな感じで済ませましたが、もっと本格的なグラフ表示も試してみたいですね。

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7月
5 (土)

 引き続き、mbedをいじってます。
 
 先日入門したばかりでもとても便利と感じるmbedのオンラインコンパイラ。

 オンライン上で先人の公開したライブラリやプロジェクトをさくっとインポート出来たり、自分のPC環境に依存しない、デバイス毎に異なる設定などは予め設定済みで、マイコンの種類を変えても少しの変更ですぐに移植できる、などなどとても良くできていて、私のような初級者には大変ありがたいものであります。

 しかしですね、、やっぱりIDEでオフラインコンパイル、ステップ実行デバグをやりたいですね。 ということでmbedと先人の知恵を頼ってやってみました。

  • 概要
     トランジスタ技術2014年3月号には付録にトラ技ライタが付いてくる。 これをEIL-MDK(μVision4)でコンパイルしたバイナリをCMSIS-DAP経由でマイコンにロードするのと、デバグで使います。 UART(USBシリアル)は同時に使えなかったので(やり方がまずかった?) 相変わらずFT232RLを繋げています。
     もっと楽をしたい方は、素直にSwitchScienceでLPC1114のmbedボードを買ったほうが良いと思います。。たぶん。
     →その後、UARTもCMSIS-DAPも同時に接続できるようになり、FT232RLは不要になりました。
  • 接続図
    左図ではUART(USBシリアル)用にFT232RLを入れていますが、これは不要になり右図のようにトラ技ライタ側のUARTポートからTx,Rxに繋ぎます。
    FT232RLあり   →   なし
    t_0157dfdec10136d9c8704638855b331dbb.jpg t_086d2ba4d9932133a57ab1b44d37a5be3a.jpg
  • 現物
     左図のブレッドボードの上段左側がトラ技ライタ。右側がLPC1114マイコンとUSBシリアルFT232RL。 右下のは次回テスト予定のRS485ドライバチップとディップSW。 右図はFT232RL無しの最終状態。
    t_00a4490651dd65c6a289fe2b323db4525f.jpgt_07d532f1048929d0cae506a1bb9f318a1e.jpg
  • μVision4でデバグポートにトラ技ライタを指定したところ。 速度は10MHzでも行ける。 μVision5では100KHzまでしか出なくて断念した。
    t_02d94c6a6211ae19a8eedc5da01bfe72c0.JPG
     →その後、トラ技のファームウエアではなく、このページのファームウエアに書き換えた後で、トラ技ライタをUSB接続した状態でこのページのUART最新ドライバをインストールしたところ、無事に全て使えるようになりました。 μVision側設定画面はこうなりました。
    t_04ba0bb0d941da6f4b1f40864d3337909a.JPG
    Windows8.1上のデバイス表示に、3つの接続が出現していればOK。 1つしか出ない場合は、USBドライバがインストール出来ていないです。
    t_07a231ae1fa5cec2e4427ff221f4e42a4b.jpg
  • 割り込みイベントが発生すると、デバグがここで止まってしまい再開不能でマイコンをリセットすることになる。 今のところ解決策がありません、どなたかご存じの方、Help me。
    t_03be0ac6617d7a3f3ddab406bff316e234.jpg
     もしかするとリアルタイムOS使っていないとだめなのかな? デバグしなければきちんと動くんだけど・・
     →これもトラ技のファームから変えて、さらにnRESET配線1本をきちんと結線することでOKになりました。 nRESETを結線すると、LPC1114に付けたタクトSWでリセットできなくなるので、その際には毎回ライタからのnRESET結線を外してSWを押す、という操作が必要になります。
     →上のほうの接続図のようにnRESET中間に1KΩの抵抗を入れることで、そのままリセットも効くようになりました。正しい回路ではないと思いますが、実用上は今のところ問題ありません。

 参考:

  • トラ技ARMライタを mbed interface にする(LPC1114FN28編
    まさにこれ!と思ってここのファームウエアを試してみましたが、UART(comポート)が出てこない、CMSIS-DAPが出てこない、という状態で断念。 PCがWindows8.1だからかなあ。。
    →再度試したところ、下記ページにあるUARTドライバをインストールしたら全てOKになりました。
    但し上のページの結線は、何かおかしいです。nRESETの配線が別のところへ行っている気がします。
    • μVision4でデバッグ!(mbed-MACRUM)
      トラ技ライタでは無くファームウエアはここのものは使いませんが、作業の流れはこれが近いです。ファーム書き換え後のUARTドライバはここからダウンロードしてインストールします。
    • Keil MDK-ARM v4 のダウンロード
      このページのv4のリンクより。 ライセンスフリー版では32Kbの制約があります。 v5は通信速度が出なかったです。 →これも再度確認したら問題ありませんでした。
    • mbedをIDEで使う(野良2-mbed
      μVision4のあたりが詳しいです。
  • トラ技のページ
    ファームウエアはここから「トラ技ARMライタ基板をCMSIS-DAP(デバッガ)として使うときのファームウェア」をダウロードして流し込みます。 →当初はこれでやっていましたが、後で別のファームでOKになり不使用です。

 次回は、この時に仕事で作ったPC上のVB.NetなRS485シミュレータを、LPC1114マイコンに置き換えて通信してみるテストです。

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6月
30 (月)
カテゴリー  マイコン
タグ  mbed プログラム デバイス C/C++

まずは現物から

  • LPC1114FN28とFT232RL USB/serialコンバーターで、シリアル通信+サーボモーターを回してみる。
    t_00215f18aa1dcaf25bbcdb400acb72dfcb.jpg
    以下、準備から実際のプログラムソースまでメモっておきます。

まず頭に入れてくべきこと anchor.png

準備したもの anchor.png

    • mbed対応のマイコン。今回は、LPC1114FN28 を、秋月電子で購入。 1個たったの120円!(税込)
    • USB-シリアル変換モジュール FT232RL 秋月で購入
    • Arduinoスターターキット SGK-ARD-KIT 千石電商で購入 arduino uno 付きで4,940円。 arduino unoの他に付属のセット品が色々入っていて、初めてには良いですね。 arduinoからいじり始めてみたものの、mbedを教えていただいたら断然そちらが面白くなってます。

配線 anchor.png

  • 参考
    • mbed LPC1114でLチカしてみた(1):しなぷすのハード製作記
       マイコンとFT232RLの接続が参考になります。 プログラムを書き込んだあとリセットしなくても済みます。 なお、書き込みソフトはこのページの要領ではなく、LPC1114限定で下記ページのものが使いやすいです。
    • mbed LPC1114でLチカしてみた(2):しなぷすのハード製作記
       LPC1114限定で「LPCISP」というソフトを公開しておられます。USB/serialコンバーター経由で一発書き込み、即座にリセットが働くので、楽ちんです。
      LPCISP.jpg
  • ハード図
     ブレッドボードを使うとテストは楽にできるけど、一度バラしたら再現するのが面倒になっちゃいますんで、ちゃんと図面を書くクセをつけたいですね。今回は資料への使いまわしがしやすいようにEXCELでこんな感じで書いてみました。
    • LPC1114のLED回路はソース出力(PNP)でプラスコモン、FT232RLのLEDモニタ回路は、シンク出力(NPN)でマイナスコモンになっているみたいで、ちょっと混乱します。
       工業用制御部品に関していえば、日本国内やアジア圏ではシンク(NPN)でマイナスコモン、欧州ではソース出力(PNP)でプラスコモン が多いですが、欧州への輸出時にはCEマーク表示の関係で本質安全の考え方から必ずPNPにしないといけなくなるため、国内でもPNPへの変更が徐々に進んでいる・・ のかなあ?
       組み込み部品での状況は全くわからずです。
mbed_UART_SERVO.jpg
00215f18aa1dcaf25bbcdb400acb72dfcb.jpg

プログラム anchor.png

 mbedはarduinoと違い、ほぼ素のC/C++で書けます。 オンラインコンパイラでビルドが通ったプロジェクトをエクスポートして、外部のIDEで編集・コンパイルできることからもそれを実感できます。

 とはいえまずはオンラインコンパイラで。

mbed_WorkSpace.jpg
使用ライブラリ anchor.png
  • Servo
     mbedのオンラインコンパイラ上の「Import」でキーワード「Servo」で検索し、sford cstyles さんの mbed R/C Servo Libraryを試しに使ってみました。
  • MySerial
     自作ライブラリ MySerial です。mbed標準のRawSerialクラスを継承し、受信文字列のchar配列格納を簡単にできるようにしてみました。 現時点でのソースを貼っておきます。
    • GetString メソッドは、テンプレート化でオーバーロードしてあり、引数にポインタ変数指定でも char配列指定の参照でも使えるようにしました。
    • Wait時間の設定を追加してあります。
       その他APIは、こちらを参照
    • MySerial.h
      Everything is expanded.Everything is shortened.
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      /** mbed Serial Library extend RawSerial
       * Copyright (c) 2014 Naoki Okino
       *
       * THE SOFTWARE IS PROVIDED "AS IS", WITHOUT WARRANTY OF ANY KIND, EXPRESS OR
       * IMPLIED, INCLUDING BUT NOT LIMITED TO THE WARRANTIES OF MERCHANTABILITY,
       * FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE AND NONINFRINGEMENT. IN NO EVENT SHALL THE
       * AUTHORS OR COPYRIGHT HOLDERS BE LIABLE FOR ANY CLAIM, DAMAGES OR OTHER
       * LIABILITY, WHETHER IN AN ACTION OF CONTRACT, TORT OR OTHERWISE, ARISING FROM,
       * OUT OF OR IN CONNECTION WITH THE SOFTWARE OR THE USE OR OTHER DEALINGS IN
       * THE SOFTWARE.
       */
      #ifndef MBED_MYSERIAL_H
      #define MBED_MYSERIAL_H
       
      #include "mbed.h"
          
      /** MySerial control class, based on a RawSerial
       *
       * Example:
       * @code
       * #include "mbed.h"
       * #include "MySerial.h"
       * 
       * MySerial pc(USBTX,USBRX);   //instance of MySerial Class
       * char cWord[16]; //receive chars  or cWord[256], cWord[1024] etc..
       * 
       * void readbuf()
       * {
       *   // int iRtn =  pc.GetString(6,&cWord);    //Serial received chars by pointer cWord
       *    int iRtn =  pc.GetString(6,cWord); //Serial received chars byref of cWord
       * }
       * int main() {
       *    pc.baud(9600);                  //set baud rate
       *    pc.format(8, MySerial::None, 1);//set bits for a byte, parity bit, stop bit
       *    pc.SetRxWait(0.01, 0.001);       //set wait getting chars after interrupted, each char
       *    pc.attach( readbuf, MySerial::RxIrq );    //Set Interrupt by Serial receive
       * }
       * @endcode
       */
      class MySerial : public RawSerial{
          
      public:
          /** constructor to get chars received by serial
           * 
           * @param PinName tx
           * @param PinName rx
           */
          MySerial(PinName tx, PinName rx);
         
          /** set wait getting chars after interrupted
           * 
           * @param float _fRxStartWait wait getting a 1st char after interrupted
           * @param float _fRxEachWait wait getting each char
          */
          void SetRxWait(float _fRxStartWait, float _fRxEachWait);
       
          /** function to get chars after received chars by serial
           * 
           * @param int size for get chars
           * @param *cWord returns got chars by pointer
           * @param returns success by 0
           */
          virtual int GetString(int size, char *cWord);
          
          /** overload function to get chars after received chars by serial
           * 
           * @param int size for get chars
           * @param cWord returns got chars by ref
           * @param returns success by 0
           */
          template <class X> int GetString(int size, X cWord)
          {
              return GetString(size, &cWord);
          }
       
      protected:
          float fRxStartWait;
          float fRxEachWait;
          
      };  /*  class MySerial  */
       
      #endif
    • MySerial.cpp
      Everything is expanded.Everything is shortened.
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      #include "MySerial.h"
       
      MySerial::MySerial(PinName tx,PinName rx):RawSerial(tx,rx)          //constructor
      {
          fRxStartWait = 0.01;    //wait getting a 1st char after interrupted
          fRxEachWait = 0.001;    //wait getting each char
      }
       
      void MySerial::SetRxWait(float _fRxStartWait, float _fRxEachWait)
      {
          fRxStartWait = _fRxStartWait;   //wait getting a 1st char after interrupted
          fRxEachWait = _fRxEachWait;     //wait getting each char
      }
       
      int MySerial::GetString(int size, char *cWord)            //by pointer
      {
          int i=0;
          int ichar;
          memset(cWord, '\0', strlen(cWord));  //initialise chars
       
          wait(fRxStartWait);
       
          while(1) {
              if(!readable())    {
                  break;
              }
              ichar = getc();
              if(i<size) {
                  cWord[i] =ichar;
                  //putc(ichar);
              }
              i++;
              wait(fRxEachWait);
          }
          return 0;
      }
メイン anchor.png
  • シリアルコマンド
    ただの実験なので、<STX><ETX>などの制御コマンドは一切無しです。(汗)
    • 「start」で開始
    • 「pxxx」(xxxは角度)で位置決め
    • 「stop」で停止
      です。
  • 受信の割り込みと、50ms定時タイマ割り込みを受けてメインで動作及びLチカさせてみました。
    • 割り込みのIRQ変数名は、シリアルが「UART_IRQn」、定時タイマが「TIMER_16_0_IRQn」でしたので、割り込み優先度や割り込み禁止を個別に管理できます。 この辺の定義は、こちらに全部書いてありますね。
  • まだ試していませんが、フロー制御を入れないと9600bps以外では取りこぼしが発生します。
  • ソース
    volatile のつけ方などわかっていないので、まだ適当です。
    • main.cpp
      Everything is expanded.Everything is shortened.
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      #include "mbed.h"
      #include "Servo.h"
      #include "MySerial.h"
       
      Servo myservo(dp18);
      MySerial pc(USBTX,USBRX);         //instance of MySerial Class
      Ticker timer;
      DigitalOut led2(LED2);            //alive check LED
       
      volatile int cntRx=0;
      volatile int cntRx_old=0;
      volatile int timeUp=0;
      volatile int timeUp_old=0;
       
      char cWord[6]; //receive chars  or cWord[256], cWord[1024] etc..
      char *pCword = cWord;    //pointer for cword
      const char ccStart[6] = "start";
      const char ccStop[5] = "stop";
      const char ccMove_[2] = "p";
       
      int readSize = 5;
      int doStatus;
      int iDeg;
       
      void atRx()
      {
          NVIC_DisableIRQ(UART_IRQn);
          cntRx++;
      }
       
      void atTimer()
      {
          //NVIC_DisableIRQ(TIMER_16_0_IRQn);
          timeUp++;
      }
       
      void readbuf()
      {
          pCword = cWord;    //pointer for cword
       
          //int iRtn =  pc.GetString( readSize, &cWord[0] ); //Serial received chars by pointer of cWord
          int iRtn =  pc.GetString( readSize, cWord ); //Serial received chars byref of cWord
       
          if(strcmp(cWord, ccStart)==0) {     // start
              doStatus=1;
              printf("started\n");
          } else if(strcmp(cWord, ccStop)==0) { // stop
              doStatus=0;
              printf("stopped\n");
          } else if(cWord[0]==ccMove_[0]) { // 1st char matches
              pCword++;                    // increment pointer to get after 2nd chars
              iDeg = atoi( pCword );
              printf("%d\n",iDeg);
          } else {                        //no action except for start/stop
              printf(" no match %s\n" , cWord);
          }
          if ((doStatus == 1) && (0 <= iDeg) && (iDeg <= 180)) {
              wait(0.01);                           // waits for the servo to get there
              myservo.position(iDeg - 83.0);
          }
      }
       
      int main()
      {
          pc.baud(9600);                  //set baud rate
          pc.format(8, MySerial::Odd, 1);//set bits for a byte, parity bit, stop bit
          //pc.format(8, MySerial::None, 1);//set bits for a byte, parity bit, stop bit
          //pc.set_flow_control(MySerial::RTSCTS,dp26,dp25);
          pc.SetRxWait(0.01, 0.001);       //set wait getting chars after interrupted, each char
       
          wait(0.25);     //startup wait
       
          pc.attach( &atRx, MySerial::RxIrq );    //Set Interrupt by Serial receive
          NVIC_SetPriority(UART_IRQn, 120);
          timer.attach( &atTimer, 0.05 );
          NVIC_SetPriority(TIMER_16_0_IRQn, 10);
       
          myservo.calibrate(/* range */ 0.00099, /* angle +/- */ 90.0);
       
          while(1) {
              wait(0.01);
       
              if(cntRx != cntRx_old)
              {
                  readbuf();
                  cntRx_old = cntRx;
                  NVIC_EnableIRQ(UART_IRQn);
              }
       
              if(timeUp != timeUp_old)
              {
                  if( 10 <= timeUp )
                  {
                      led2 = !led2;
                      timeUp=0;
                  }
                   timeUp_old = timeUp;
                  //NVIC_EnableIRQ(TIMER_16_0_IRQn);
              }
          }
      }

実行結果 anchor.png

シリアルコンソールには、定番のTeraTermではなく、「RS232cテストツール」というフリーソフトを使ってみました。

下図のように、コマンドを送ると帰ってきたアンサーが表示されます。

Comm.jpg

総括 anchor.png

 mbed、おもしろいです。 C/C++の入門にもなるし、ハード回路の勉強にもなります。

 次回は、オフラインでのコンパイルとデバグ環境にチャレンジしたいと思います。

inc​/mbed

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7月
13 (日)

mbedで色んなことが簡単に出来るだろうことはわかったけど、遊びと勉強ばかりでは面白くないので、仕事に何か応用できないかと考えた。

そこでこの時にVB.netで作ったRS485通信のPC内シミュレータを、mbed LPC1114に移植できれば複数台の通信確認が取れるなと考えて、RS485通信トランシーバIC (TE)SN75176BP とブレッドボードその他を購入しやってみました。 :-)

今回は、3台分の機器側に成りすますシミュレータをブレッドボード上に配線します。 ブレッドボード上に1台ずつ、計3枚の普通のブレッドボードが必要。

  • 購入部品 (LED、抵抗、配線材などは手持ち品を流用)
    名称型番購入先数量単価(税抜)
    普通のブレッドボードEIC-801スイッチサイエンス3枚257円(税込)
    mbed対応マイコンLPC1114-FN28
    生産中止(?)品
    秋月電子通商3個120円
    RS485/RS422トランシーバIC(TE)SN75176BP秋月電子通商3個80円
    ディップSW5P秋月電子通商3個60円
    タクトSW各色秋月電子通商3個10円
  • 配線図
    • 電源はトラ技ライタ経由USBから取る。
    • ディップSWで局番(今回は1~3)設定可能とする。
    • SN75176BPのDE端子は、機器1台なら3.3V印加しておくだけでOKだが、機器2台以上マルチドロップの場合は、マスタからのコマンドに返信するとき以外はバスを解放する必要があるため、マイコンのdp4を返信直前にHigh、返信後20msec後にLowとするソフト処理を行う。
      • マイコン側は3.3Vなのでこのままで良いか不安もあったけど動いてるから大丈夫?
      • マスタ側ソフトは、このディレイ時間20ms分の待ちが必要。
      • この信号のHighの時に赤LEDを点灯させる。
    • RS485バスラインのプルアップ抵抗(R5)、プルダウン抵抗(R6)の抵抗値は、実際の路線長で決める必要があると思うのだけど、今回はテストなので小さ目の抵抗を入れてみた。
    • 生存確認用にLED1を点滅。 UARTポートと共に割り込みプログラムとする。
t_0009cd62ac2a8703e7120df606673547f5.jpg
  • プログラム
    • 今回は、仕事の秘匿義務の兼ね合いもあるので非公開です。すみません。
    • コーディング・デバグは、ある程度の段階でmbedオンラインコンパイラからエクスポートして、μVision4にて行いました
  • 配線状況
    テストなのでヒドイ状態ですね。(汗)
    t_01caef4c3292453d4463c7fe409610ba41.jpg
    下記動画の際には少しだけ整理しました。
  • 動画
    PLC側のテスト画面と共に映してみました。ボーレートは38,800bps。
    機器1→機器2→機器3と通信先を切り替えてサイクリックに通信します。 機器側が受信し送信中に赤LEDが点灯します。 1回のコマンドで1点灯で、点滅回数分のコマンドを処理しています。

 今後も仕事で通信案件が来た時には、こんな感じでシミュレータを作って事前テストするですね。 部品単価が安いので、USB/RS485コンバーターを買うよりずっと安価にできますし。 :-D

 ここまでテストばっかりやってきたけど、そろそろ実際に動かす何かを作るかなあ。。 :roll:

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2月
4 (火)
カテゴリー  ランニング
タグ  .net プログラム

 2015年からお世話になっていたJogNoteが3月一杯でサービスを終了する、との突然のアナウンスから既に2か月が経ちました。

 終了にあたり、GPSログやラップログをエクスポートして、他のサービスにインポートできるようにしてくれたようですが、具体的には色々と制約があるようです。 単に別のアプリに移行するだけなら機能を選べば良いので簡単ですが、JogNoteで記録してきたGPSログやラップタイムログを廃棄したくないし、できれば別のアプリにそっくりインポートしてシームレスに参照したいです。

 色々検討してゆくなかで、最終的にはGarminConnectへデータを移行するのが無難であると結論を出しましたが、JogNoteからエクスポートしたGPSデータのみをGarminにインポートすると、残念ながらラップデータが取り込まれません。

 でも、JogNoteからのエクスポートデータには、ラップデータも別ファイルで存在しますので、それを利用しないのは勿体ない!

 ですので、プログラムを作って合体君しちゃおうというアイデアが生まれました。 最初は簡単にphpプログラムで作りましたが、サーバーなどの実行環境が必要なので、どうにかこうにかVB.netでローカルPC上で動くものを作ることができました。

 この先は、以下のページを参照ください。

JogNoteからGarminへ移行用PHPスクリプト

 なお、私のラン記録は、全て取り込みが終わりました。 趣味のはなし : マラソン  の各レース記録のリンクをJogNoteからGarminに貼り替えました。 レース以外は非公開にしています。

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