日記一覧
当サイトに登録されている日記一覧この日の日記で書いた仕事から、ようやく帰還しました。
足掛け4週間。 その間、数日開放されたものの、1ヶ月休みがなかった。 その行動記録も兼ねて。
日程メモ
- 1/29 :別件で新幹線で帰宅中に、D社の社長より電話コール。
- /31?2/2 :A社(川崎市)の現場。
- 2/ 3 :B社(京都)で打合せ。
- / 4?9 :C社(大阪市)で打合せ、資料作成
- /10?12:D社(福岡県)のメカ工場内で、モーションプログラム修正、自動運転テスト。
: この間、一旦開放され、別件を片付け。
- /17?22:D社(福岡県)で、全体の検証試験
(12時間勤務の2交代で昼勤)
これで一区切りついたが、まだフォローが必要かも。
所感
仕事の内容としては「何でこの程度の装置でここまでやる必要があるのか」というもので振り回されたけれど、多くの人に出会えたし、その中で自分の役回りは果たせたと思う。
何より、昨年の末頃からの脱力感から抜け出せて、自分が「前向き」になれたことが大きい。
余談
2/3?12日の間、愛車のLAFESTAを新横浜の駐車場に置き去りにする必要があって、引き取りの際には千円札を17枚も使ってしまった。
追記
昨日、A社さんに説明し、持参ソフトをインストール許可をいただいたと、B社の制御担当の方からお礼の連絡がありました。 ひとまず、めでたしめでたし。 関係者の皆様、お疲れ様でした。
そして、こういう時のお礼の電話は、本当にうれしいですね。
土曜日の朝から、緊急コールにより なかなか辛い出張の旅にでています。
コールいただいたのは、他でもない、あの時の福岡のお客様です。 いつもこういう困った時しか電話が来ないんですけど、何とかなりませぬか?? 困った時の神様じゃあないんだから。
- まず今回は商流がすごいです。
最終ユーザー(海外)
↓
設備発注者:A社(川崎市)
↓
元請け:B社(京都)
↓
2次請け:C社(大阪市)
↓
3次請け:D社(福岡県)
↓
mc8(千葉県)
- 直近の動き
土曜日の朝5時半に車で出発し、3時間かけてA社に到着。
設備は動いてはいるのだが、安全に関わる問題が発覚し、根本的な設計検証過程の正当性を問われている。 昨日は問題の洗い出しと改善策の検討で1日を費やした。
昨日の打ち合わせでは、本日の夕方に福岡のD社に飛んで、試運転中の装置の検証に行くはずだった。 しかし、A社さんへの本日の説明で一転、明日は京都のB社さんで打ち合わせに変更。車を新横浜に置き去りにして新幹線で移動予定。
・・ 早い話が、「基本設計ができていないものに合わせて現物で確認しても、抜けが起こるだけ」 ということ。
要求されている内容は「理想的な設備」に繋がる素晴らしい仕様であって、それが当たり前でやっておられるA社さんは素晴らしいと思います。 そして大変勉強になります。
がしかし、それに対応者(受注者)が付いていけていない。
中間に入っている機械メーカーさんも、良く動いていただいているのだけれども、A社さんの要求レベルの高さに追従できていない。
このままお付き合いしていると、(既に御迷惑をおかけしていますが)mc8社の直請け案件への影響が必至。 かといって、このまま「サヨナラ」したら以後のD社さんとのお付き合いも無くなる。 この不景気に、それは無い。
こういう時こそ頑張って、ピンチをチャンスにしたい。。 もう少し、泳いでみようと思います。
- PS:
子供たち2人がインフルエンザにかかったらしい。 母親もそろそろ発症する頃か。。 「今帰ってきても面倒見れないから、そのまま出張し続けて!」なんてこと言われた。 大丈夫、帰れないから。
ワイヤーエンコーダー
・・ なるものが世の中に存在することを知らずにおりました。
とある走行系の直線走行速度測定テストを行なうため、事前にデモ品を借用したので、写真だけでも載せておきます。
- メーカー: SICK社。 エンコーダーのページ
- 測定長 : Max 50m (写真の物は30m)
- 測定速度: Max 4m/sec
- 使い方 : 指に引っ掛けたリングの部分を走行体に結束して引っ張って位置を測定します。
エンコーダーですから、単位位置変位量に対して一定量のパルスを返します。 使い方は、ユーザーの自由。たぶん、エレベーター等に使われているんでしょうなあ。
ABSタイプ/INCタイプあり、INCタイプなら出力形態も TTL/RS422ラインドライバ、 電圧push-pull出力 が選べる。
30m品で、130mm角、長さ400mm。 アルミハウジングなので重量は見た目ほどではないが、それでも7Kgある。
実は、国内品を探したのだが、小野測器のものは2004年に製造中止。 ムトーエンジニアリングのものは最高速度が足りない。 ということで、 "Made in Germany"。 価格は定価で20万円台。
まずは机上でモーションコントローラにパルス入力を確認し、実際の測定は新品を購入してから実施予定。 使用感などは後日。。
仕事で、めずらしく制御盤の図面を書いた。
テスト盤ということで急ぐくせにコストをかけられないので、止む無くAutoCAD-LTを使って。
まあ、実績のある図面からほとんど拝借したのだが、元々電気屋ではない自分は図面は読むものであって書く機会はほとんどなく、1面分全て自分で書いたのは初めて。
今日はその出荷前検査を行い、ユニバーサルモデルのモーション制御のACサーボモーターをJOG運転まで実施し、引き取ってきた。 明日は客先工場へ持ち込んで、配線工事を立会い。 来週には不具合なく引渡しの予定。
たまには自分で図面を書かないと勘が鈍るから、今回の案件はちょうど良かった。
今年も、豊田スタジアムのソフト改修に、昨日・本日の2日間、行ってきました。
まずは遠景から
そしていつもの角度から。
2001年の竣工後、丸7年を経過。 さすがに故障が出だして昨年の秋?今年にかけて機械的なトラブルが散発しまともに動かせなかった。(雨の中のトヨタカップは、2chのスレまで立つほどの苦情が?)
そこで故障時の復旧容易化などの要望が出てきて、今回はその対応。 ちなみに昨年の記事は、こちら。
この1年間のトラブルで、関係者により様々な改修が行われたが、ここにきて台車のエンコーダー位置の重要性を再認識いただたいたようで。 昨日・本日の試運転でトラス台車の位置誤差が相互協調動作のズムーズさに影響することを確認できた。
竣工時の私の脳内奮闘の内容と、絶妙な運転のための小技の数々。 ここにきてようやく皆さんにわかっていただけて、苦労が報われたような気がした。
2日目の今日は、2往復していずれもノンストップで自動開閉を完了。 こうして動くのが普通なのだが、それでも久しぶりの勇姿に皆見とれていた。 やっと竣工時の状態を取り戻せたのかもしれない。
そして来年も、大きな改修が行われる予感。。
**
その他の写真
先日、機械屋脱却宣言をしたところだが、早速 近所の工場から電話が入り、緊急対応を要請された。
以前、前職場で作った仮想モードのソフトを、今回Qmotionへ置き換える仕事で、うまく行かないので来てほしいとのこと。 さて、どうなることか。
***
詳しい状況は書けないが、大きなメカが大きく振動して床が揺れていた。
1年も実践から離れていたのでmotionの勘を取り戻すのに時間がかかったが、共有メモリの設定ミスと、演算周期の設定の問題で、位置指令抜けが発生しているのが原因であった。
現場では散々悩んでいたようだが、嘘のようにスムーズに動くようになって感激された。
「仮想モードを安易に考えてはいけません。悩む前に私に相談してください」 (もちろん真意は、最初から私に発注してください、ということ。) と言っておいた。
久しぶりに自分の庭に戻ってきたような感じで、とても楽しく仕事ができた。 この続きは、また来週に続行。 やっぱりこれでなくっちゃ。
仕事をする上で、部下や関係者の仕事の中身を「信頼」することはとても重要なことです。
以前の職場では上長として部下に仕事を任せたりしていましたが、独立後、最近ではその職場に入ってプロジェクトの一員として本業ではない機械屋となって手を動かし、歯車となって働いております。
ところが先週の初めに自分としてもかなり考えさせられる出来事があって、その週のモチベーションは最悪の状態でありました。
そこで考えたのは「人を信頼する」ことの難しさです。
とある辞書によると、「信頼」とは
引用:
情報源を明示できないが、その関係の信頼できる人からの情報であることをいう語。権威筋。
とあります。 自分なりの「人を信頼する」という意味は、
引用:
その人の行った行為に対して、その詳細内容を全てチェックするまでもなく、それを了承し、同意する。 そして仕事全体の流れに応じて次に自分の取るべきアクションにそれを活用すること
以下は、ことの顛末です。
プロジェクトの一部の仕事の担当者として、関係者やメーカーとのキャッチボールで意見を取り入れながらメーカーとの交渉を行い、紆余曲折と綱引きのあと、最終打ち合わせで各部の設計仕様に納得したため、OKを出して関係者に了承を求める連絡メールを出しました。
もちろん、時間と費用が許せば、関係者全員への説明会を開くべきでしたが、1日たりとも決定を遅らせることができなかったため、担当者権限にて、OKを出したわけです。
ところが、それまでこの件で一言もなかった関係者のA氏から、「その内容は関係者の合意を得ていますか? まだ合意されていないなら、どのようなプロセスを経て決定したのですか?」 と手にひらを返したように関係者への一斉メールで叱責されてしまったのです。
私はこのとき、こう言われているも同じでした。「あなた方とあなた方の決定は信頼できないので、もう一度関係者全員の前でそれを説明しなさい。それまでは、その仕事は了承できないので進めては行けない。」
A氏が私を信頼していないのであれば、それは構わない。 しかし、信頼して進めることに同意してプロジェクトを進めてきたのに、それを根底からぶち壊すような言動は、それらの人たちの信頼をも踏みにじるものであります。
やっとの思いで作り上げた料理を、(私は料理をほとんど作りませんが)ただ配膳の仕方が悪かったばっかりに 「星一徹」に一口も食さずにお膳ごとひっくり返されたような気持ちでした。
結局、担当者だけでなくプロジェクト責任者まで巻き込んで、その後始末に時間を費やしたのでした。 事件後現在まで、技術的な精査の結果変更すべ き点は一つも出てきておりません。メーカーの仕事も止めずに進めています。 そして今月末に、形だけの報告会が開催されることになっています。
このメールで得たことといえば、私と私と一緒に仕事をしている同僚への、関係者からの信頼感を崩壊させただけ。
人を「信頼」するということは、本当に難しいことですね。
まあ、私も人の上に立っていた時期もありますからよく判ります。 信頼して進めていた仕事が、どこかで漏れやミスがあって最後にトラブルに繋がり、一緒に尻拭いするケースを山ほど経験しました。
そういう経験をしてきたからこそ、元の機械屋として「信頼」される仕事ができる人間になろうと、1年間頑張ってきましたし、信頼を得つつある状況 でした。 しかし、いくら頑張っても最後にこうした心無いメール1本で、その他の人への信頼感は跡形もなく流れ去ってしまいました。 そしてプロジェクト におけるメンバーの一体感も。。
・・ ああ、情けない ・・
どうせ最後にこうなるなら、 「頑張る」ことを止めたほうが、ずっと楽ですね。。 形は全然違いますが、 いつぞやの噴火事件のあとの気持ちに似ています。
さて、少しずつ、自分のモチベーションを元に戻していかなくちゃ。
追伸:この記事を書いたあと、夕方のいつもの6.5キロJOGに行ったのですが、最後の25mダッシュ4本めで力が入りすぎて左お尻のすぐ下が軽い肉離れ気味になってしまってちょっと痛い。