TOP  >  なーお'nぶろぐ  >  なーお  >  オーディオ  >  スパイラル

なーお さんの日記  [ メールで投稿 ]

128件のうち1 - 10件目を表示しています。

[投稿日   ] [タイトル   ] [アクセス数   ]
12月
29 (木)
ROOM_robot.jpg

 仮組み・未仕上げ状態のまま、スタンドとエンハンサを作って置いてみました。 部屋が思いっきり散らかってますが(笑)。
 また、28日の書き込み時はスパイラルをVP200管と接着していなかったのですが、やはりスパイラルの仕切り自体が振動していたので、本日接着しました。

SIN_2.jpg

 F特も測定してみました。

sinスイープ (120sec、ステレオ2m)です。 30?40Hzのレベルが3D-ELBOW-Rよりも明らかに(10dbくらい)上がっていまして、聴感とほぼ一致しています。
 200Hzのディップは、バックロードホーン特有のものに近い感じですね。。

 現状ではスパイラル管と空気室の箱は接着していなくて、ビニルテープで空気漏れを抑えている状態です。 思っていた以上に音が良いので、このまま仕上げてがっちり固定するかどうか、迷います。 

コメントあり 2  |  続きを読む | 閲覧(66365) 
5月
11 (金)
twister_front.jpg

 Twisterがほぼ組みあがり、内部塗装(木工用ボンド)1回塗りと、外部塗装(水性クリアニス)2回塗りまでとりあえず終えて、音出しを開始しました。

 当初、2本ともFE103Eでネットワークスルーの予定でしたが、仮組み音だしで中域のレベルが高すぎので、1本をFE107Eに変更し、7mHのコアコイルを入れました。

 結果・・

twistercoil1m070511pinknoise.gif

 狭い部屋の中での測定なので低域レベルは高めに出ています。
 100Hz以下の低域と高域は素直な特性 (60Hzのディップは部屋の影響)で、これは狙い通り (^^)v。 しかし、中低域?中域にかけて、大きなピーク・ディップがあります。

twisterport1070511distortion.gif

ポート出力では、180Hzにとてつもなく高いピークがあります。 他はsubakoで見慣れた特性に近いので大体対処できそうなんですが、この音域の ピークは・・ スパイラル気柱共鳴の分散処理をまったく考慮しなかったのがいけなかったか・・  これは対処不可能かも。。 いや、アイデア捻り出して下 部BOX部分だけ作り直すか??

【現状の音の評価】

  1. 中高域?高域
     FE103EとXT25SC50-04の繋がりは、事前にsubakoで各ユニットのNearField測定?SpeakerWorkshopで位相関係も含めてsimuっていたとおり、薄すぎず、でしゃばりすぎず、満足できるバランスを得られました。

     このお陰で、弦やハーモニカがFE88ES-Rほどうるさくならず、けれども実在感があって実に良いです。 でも解像度や音場感はsubako+FE103Eのほうが良かったかも。 変形バッフル形状が災いしていると思われます。
  2. 低域
    twister_sim070511.gif
    netsim070511.gif
    SpeakerWorkshopでのsimu結果です。 どうやら180Hzのピークは、コイルの減衰肩の盛り上がりで増幅されているようですね。
     音は若干歪感がありますが、バランスはこれまで作ってきた3D-スパイラルSP中で最良です。 2本使ってコイルを入れた効果は絶大。    また、ウッドベースの弾み感、チェロ・コントラバスの胴鳴りなども、軽い低域のためいい感じです。 決してハイスピードとは呼べませんが、ドローンとした重い低域を長時間聴いていられない私には必要な軽快さです。 軽いけどそこそこ下まで伸びている、という。
     最低域は35Hz付近。32Hzは出ますがレベルは下がります。 でもまあ、こんなもんでしょう。
  3. 中域
     FE103Eのナチュラルな中域で、ボーカルなど自然。
     スパイラルの気柱共鳴が強く出てますので、アンサンブルなどでステージの反響音が干渉しているソースでは、その干渉が大きく聞こえて苦手。 フルオーケストラならば大丈夫。

 以上、音出し一発目としては、及第点レベル。 このままではコンテスト投稿も今ひとつ乗り気が削がれます。 どれだけ改善できるかな。。

コメントあり 2  |  続きを読む | 閲覧(41852) 
5月
18 (金)

コンテストに向けて少しずつ進めてきましたが、仕事が混んできてこの先時間が取れそうにないので、現状で応募原稿を書きました。 これで提出するつもり。

twister_front2.jpg

・作品名称: 「Twister
・本体寸法: W300mm x D300mm x H500mm
・使用ユニット: FE103E x1、FE107E x1、XT25SC50-04 x1 (片側)

■コンセプト
・ 中域を中心に、低域?高域まで十分に伸びたバランスの良い聴き疲れしない音で、フレッシュさも出すため軽量コーンのフルレンジをネットワークスルーで鳴らしたい。
・ 低域は前作(3D-subako)のコンセプトを踏襲し、小型化が可能で「軽く聴き疲れしない」低域をもつ円筒型3Dスパイラルを採用し、その「広帯域バ スレフ」の特徴を生かして前作より十分な中低域の量感を確保する。 高域はメインのフルレンジをスルーで使いながらも、ツイーターと上手に繋げてバイオリ ンの音を「より、らしく」再生したい。
・ 主宰する「積層スピーカーの会 http://www.sekisou.org/ 」発足記念として、短時間でインパクトのある積層スピーカーを作り上げたい。

■設計
・ ユニットの選定は、前作の「ユニットの素性の良さに依存」から脱却し、容易に入手可能なこととナチュラルで中域が豊かなことからメインは「FE103E」 に決定。 ツイーターには、伸びと能率・小型マグネットでフルレンジと近接配置が可能で違和感なく繋がる音質の、Vifa(Logic)のリングツイー ター「XT25SC50-04」を選定しました。
・ フルレンジをスルーだと高域に位相特性の相違によるツイーターとの干渉が出て音を濁します。 今回、インピーダンスや位相も含めた事前の測定・シミュレー ション(ARTA・LIMP + SpeakerWorkshop)により、FE103Eをツイーター基準で同軸上30°「あっち向いてホイ!」することで、フルレンジの高域を自然減衰さ せて比較的スムーズに繋がることを確認して進めました。 実際にはXT25を内側15°、FE103Eを外側15°振っています。
・ 低域は前作の「中低域の薄さ」を補うためにFE103Eを2発使う計画で始めました。 2本目(下側)はツイーター基準で60°ネジって高域を減衰させます。 当初は2本ともスルーの予定でした。(音出し後にコイルを追加、1本をFE107Eに変更)

netsim0705112.gif

・ ネットワーク(完成版)は図のようになっており、中?高域にかけてスムーズなsimulation結果を得ています。(5?10KHzで干渉が出そうですが目をつぶります・・)

twister_sim0705112.gif

・ 箱の設計は、今回サイズの制約があり苦労しました。 2本のフルレンジの空気室?スパイラルダクトを完全に分離して独立した動作調整が可能とするため、スパイラルを2条スパイラルにしました。全積層構造の円筒型スパイラル(それも2条)は今回初挑戦です。。
 また、ダクトからの中高域の漏れの減衰効果と、中低域の伝達効果を上げるために、下部BOXを内臓しています。

■命名  スパイラルでネジって、ユニットもネジるので「Twister」(別名:「ネジったの?」)と命名しました。

■製作

cutting1.jpg

・ 主材料は、積層に使う15mm厚600mm x 300mmカットのシナベニヤ。 これを32枚積層します。設計では33枚でしたが、厚みが15.5mm/枚あって1枚減らしました。 図面から原寸大の 型紙を作成し、板にケガイて、ジグソーでひたすら「くりぬき」作業です。(写真の左奥がくりぬいた端材の山。まだ半分くらい。エコに反する製作法だなあ) くりぬくだけで丸2日かかりました。

blocks.jpg

・ 積層法では、各層の密着?剛体化がポイントになります。 今回、M8-L480mm長ネジによる締め上げ法を採用。 ブロック毎に接着剤を塗っておき全体 を締め上げてバラす、の繰り返し。 最終調整のために4ブロック分割可能とし、接続面にスポンジテープを貼ってエア漏れを無くしています。 締め上げれば 剛性も十分。

duospiral.jpg

・ スパイラルの各ディスク端面は、45°均一面取にとどめて作業量を削減しました。 音質的な劣化はあまり感じません。

■音出し?評価
● 高域  薄すぎず、でしゃばりすぎず、満足できるバランスを得られました。 弦やハーモニカがFE88ES-Rほどうるさくならず、けれども実在感があって実に良いです。 でも解像度や音場感は前作のほうがやや良かった? 変形バッフル形状の影響か。。
● 中域 フルレンジ2本ともスルーでは中域が張り過ぎ、2本目に7mHのコアコイルを入れました。 これでバランスが取れて、ボーカルのフレッシュ感・しっ とり感もよく出ます。 ただ、前作に続き下面開口ダクトからの中域の漏れがあり音のクセを若干感じます。 また、空気室が変形形状のためか?定在波もあり ます。 今後、下部ダクトや空気室内部調整など時間をかけて煮詰めてゆきます。
● 低域 バランスはこれまで作ってきた3D-スパイラルSP中で最良です。 コイルが入り軽快さが若干落ちましたが、もう1本がスルーなのでベースの弾み 感、チェロ・コントラバスの胴鳴りなどもいい感じです。 決してハイスピードとは呼べませんが、ドローンとした重い低域を長時間聴いていられない私には必 要な軽快さ、でも35Hzまでしっかり伸びてオーケストラもOKです。(下記F特は部屋の測定なので低域レベルは高めに出てます。)
twisterimp070516.gif twister1m070516.gif

● 総じて目的は達成できました。 サイズの制約がなければ設計の自由度も増して解像度なども前作を超えられるかも。。 いつか改良版をトライしてみたくなる作例でした。

参考:設計図
disk516.gif ue.gif
sita_1.gif outside_5.gif

コメントあり 11  |  続きを読む | 閲覧(40705) 
12月
28 (水)

夜な夜な、少しづつ作っています、次期3D-スパイラルホーンSP。
実験機のつもりですが、結構マジメに設計して狙ってます。
で、本日仮組みで音だししました。ダクト共振周波数は40Hz台のつもりでしたが、実際はもっと高い感じですね。
仮組みなので空気漏れも多く、ビニールテープで塞いでいますがやはり低音は不足気味。 きちんと接着しないとだめですね。 仮測定では、50Hz未 満はレベルがかなり下がるものの、3D-ELBIW-Rよりは出ていると思います。 その分、100Hz付近は少し引っ込んだ感じです。

robot_TEMP.jpg

仮組み状態。ロボット君って感じ。 上に乗っているスパイラルはもう片chの方でして、大きさを判り易くするために乗せてみました。

robot_SPIRAL.jpg

は、VP200塩ビ管に挿入する時の様子。 何せ6mm厚のキャプタイヤケーブルを13周巻いています。
  これだけ大きいと、最外周までキャプタイヤで固めてしまうと、とてもじゃないけど挿入できません。 よって今回は、最後の1周(厚みにして2mmくらい) 分は「すきまテープ」スポンジを使いました。 これでも結構硬かったので、エポキシ接着剤での接着は止めました。空気漏れはないと思いますが、低音の音質 に若干悪影響があるかと思います。 実験が終わったら、接着するかも・・
さて、年末に向けて、もう少しきちんさせて評価しなくちゃ。

コメントあり 4  |  続きを読む | 閲覧(40193) 
12月
24 (土)

 次期スピーカーの「3D-ELBOW-R2」仕様を概略決めました。
 検討済の2重管型スパイラルは取りやめ、頭部箱型の単独スパイラルに変更です。
色々考えて、やはり平べったい形の方がホーンとして見た時の低音増幅効果のサービスエリアが広いと推測しました。 その分、バスレフとして見た時のダクト共振周波数を低い方に持っていっても谷間は出来づらい。
 また、心配していたホーンの低音限界ですが、ホーン広がり係数を十分小さい値にすることで実用上回避できると考えました。 (K値=1.03/10cm)

空気室容積:3.6L (形状=箱型)
スパイラル径:VP200使用、195mm
スパイラル長:26cm
スロート入口高H0:4.5cm
スロート面積S0:37cm2
ホーン出口面積S1:61cm2
音道回転回数:2.75回(スパイラル巻回数:3.75回)
ホーン長(スパイラル外径基準):169cm
バスレフとしてのダクト共振周波数fd(スパイラル外径基準):42Hz
               fd(ダクト内空気容積基準換算値):45Hz

design3_3.jpg

一応、計算もしています。 図外ですが、スパイラル部分のエクスポネンシャル計算が面倒ですネ。

そして、スパイラル自体の径・長さとも大きいので、1本あたり平型キャプタイヤケーブルが19m必要! 巻くのが大変だー。 でもとにかく実験して音を出してみたい。 このサイズで40Hz以下を再生させてみたい。

年明けは1ヶ月間の出張なので、年内に作ってしまいたいですなあ。

コメントあり 4  |  続きを読む | 閲覧(40118) 
1月
24 (火)

3Dスパイラル・ホーンスピーカーの、愛称「ロボット君」ですが、やっぱりこれでは格好悪いし、中高音もそれなりなのかな、と思います。
いろいろ考えましたが、今回は MAKIZOUさんに18mmのス?パ?・シナアピトン合板のカットを依頼し、本格的な頭部を作ってあげようと考えました。 

r2-head.jpg

 頭頂部は塩ビ管の部分にかかるような形で、前方が狭いくさび形にすることで、定在波を抑えます。 そして御得意の球面加工・・ 今回はカットを自分でやら ない分だけ、サンダーでの球面仕上げに手間を掛けられそうです。 何だか小鳥の巣箱のような感じですね。 これからは「巣箱君」かな。(笑)
  MAKIZOUさんから、どのくらいの見積りが出てくるか、興味津々。

続きを読む | 閲覧(39402) 
11月
10 (土)

 一昨日、仕事を休みにして湘南のコニさん宅に古舘さんとお邪魔してきました。

 朝の4時前に千葉の自宅を出発して最寄りのインターで高速に乗り、東名御殿場で降りて箱根芦ノ湖経由、総行程440Km。 メーター燃費計で21.9Km/L、満タン法で20.7Km/L。

 高速では3車線の中央で流れに乗りつつ時々ECOモードを切って追い越したり、 箱根の上りではほぼ常時ECOモード切りでSC効かせたりしたけど、 距離を走った分で補ってハイブリッド車に迫るこの燃費は立派だと思う。

 ワインディングのドライブ感は、タイヤがノーマルサイズのエコタイヤなので、それなり。 トルクやパワーもSCオンで普通に走る分には十分、たぶん余程攻めなければ。。

 紅葉の箱根・湘南ドライブのあと、時間調整してコニさんのご自宅へ。 3年ぶりにお邪魔しましたが、メインスピーカーの構成もアンプ構成もずいぶん変わっていました。
 BeringerのDCX2496デジタルチャンデバを中心に、クラウンのプリアンプ1台、パワーアンプ複数台で構成された、6ウエイスピーカーです。
 サイズもそこそこ大きいのですが、ご自身の音の好みに収まる締りのある低域、繊細な輝きを放つ高域が印象的でした。

 少しして古舘さんが到着。 今年のコンテストのお題であったstereo誌付録のScanSpeakユニット使用の3セット鳴き比べをしました。
 コニさんの「アルパカ」は締まった低域。 古舘さんの音響レンズスピーカーは中高域の独特の広がり感が印象的でした。
 そして何より、同じソースを再生しながらスピーカーセレクターを切り替えて行ったのですが、同じユニット、それも中高域の音質傾向があまり変わらないと言われるこのScanSpeakユニットでもこれほど音が変わるのか!という驚愕の違いがありました。 特に、古舘さんのスピーカーは音響レンズによって高域の拡散効果は想像していた通りだったのですが、ボーカルを中心とした中域も能率が向上して音圧レベルがかなり上がっていた件について、どういう効果によるものなのか、3人で首をかしげていました。

 私の「スター」ですが、中低域のレベルが高すぎて少しボン付き気味でした。 何らかの共振を利用するスピーカーは、部屋の影響をモロに受けやすいですね。

 じっくりと楽しい時間を過ごして、近所のイタリアンレストランで(コンテスト3位入賞のお祝いを兼ねて)夕食を取り、夕方にお宅を後にしました。 ありがとうございました。

 次回は来年の6月ごろ(?)予定されている塩ビ管スピーカーのオフ会でしょうか。 またまた楽しみですね!

t_064efeedd37369c3d7d489ad7de2a5a9fc.jpg
 拙作スピーカー「スター」をこんな風に積んでいったのだけど、箱根のタイトカーブでは右側のスピーカーがごろごろ転がり出す始末。 スピードはやや抑え気味でドライブを楽しみました。

t_0169274361da61e496bd955b281af9cdfa.jpg
箱根で撮影した富士山。久しぶりにじっくり近くで眺めた気がする。

t_0235027853563e788ad1d93c3c90c9b590.jpg
芦ノ湖も久しぶりに見た。 年初に箱根駅伝の映像でみるくらいしかお目にかかれない。

茅ヶ崎海岸で昼間に撮った烏帽子岩と、夕方の箱根・富士山。
t_053cb0d7a85e3e1099dd6bdabf2c24559e.jpgyuuyake.jpg

t_0730c629640bebbea86aa7d035cbc891a4.jpg
 コニさんの現在のメインシステム。

t_086b749325ff21f0fda1cf7dc0fabacd42.jpg
 コニさんの「アルパカ」が不覚にも映っていません、申し訳ないです。

ノート納車以来、ロクに記念撮影していなかったので、何枚かパチリ。しかし朝早くで日が陰っており、綺麗に撮れなかった。

コメントあり 7  |  続きを読む | 閲覧(37197) 
12月
29 (木)

まだ仮組み状態ですが、前作3D-ELBOW-Rとの音の比較で以下のような長所/短所があります。

【長所】
1、低音の伸び
 音圧は低いですが、前作では「すかすか」で全く出ていなかった40Hz付近も出ています。クラシックやジャズを聴くと、音の下支え感があって、安心して聞けます。
2、中低域の暴れの減少
 中低域のつながりが滑らかになって、聞きやすくなりました。 100Hz付近はバックロードホーンの音に近いです。 けれども、ブーストされたような歪み感は相当少ないです。 スパイラルホーンの低音は、本当に聞き易い音です。
3、中高音の歪み感の減少
 前作では空気室の共振など耳に付くため吸音材をかなり入れていましたが、今回は頭部を25mm厚の「ひば」端材で組んだことと、ユニット背後にパイプの筒があって音を拡散してくれるため、吸音材なしでもイヤな音が少ないです。
 まだバッフル面の面取りもしていないのですが、ユニットを面の中心から少しオフセットしたのも、反射周波数を分散する効果が多少あるのかもしれません。

【短所】
1、音がソフトになった
 中高音だけでなく、ホーンロードがかなりかかっているので、低音がソフトになりました。 聞き易いのはよいですが、ティンパニやスネアのアタック感は減退しました。
2、解像度はバッフルが大きめのせいか、少し減退しました。
3、音の遅れ感
 今のところは、バックロードホーンにありがちな、低音が一テンポ遅れる感じはほとんどありません。
4、大きさ
 本体だけで、W270 x H360 x D320mm あります。 スタンドを作るともっと高くなる。 一般的なバックロードホーンは幅が狭いのでスペースの有効活用ができますが、これは幅を取ります。 その分開口部がユニットに近いので音像はコンパクトですが・・

【総括】
 当分、メインはこれでいけます。 それだけ安心して音楽に浸れます。 これから細かい煮詰めが楽しみです。 頭部球形箱に入れ替える案もあるのですが、音質はこれで十分だし、どうしようかな?。

続きを読む | 閲覧(36952) 
6月
15 (金)

つい先ほど、stereo誌編集部よりメールで連絡が入りました。 スピーカーコンテスト1次審査を通過とのことです。
とても嬉しいですが、肝心の音が特徴の無い音だけれども良いのかなあ?
それと、知り合いの方々はどうなのかな?

なお、6月23日(土)の本選の会場は、今年はやはり「方舟」ではなく「音楽の友社視聴室」とのことです。 うーん残念。。

コメントあり 13  |  続きを読む | 閲覧(36897) 
11月
23 (木)
enbyspoff061123.jpg

本日は、集まれ!塩ビ管SPオフ会でした。
場所は、新横浜の「 横浜ラポール」 3階の視聴覚室「ラポール座」。

十分な広さと、音を出すことを前提とした部屋の作り、10名揃えば予約できてその値段の安さ、無料の駐車場など、会場としてはベストな場所です。

9名の参加者と、数え切れないほどのSP達が、思い思いの音を奏でました。
 私は「subakoHS」を携えて参加しましたが、私自身の記事は最後にして、皆さんの作品の感想から。(長文になります)

tatetyuu.jpg

  たてちゅうさんのトーチ2(手前)、トーチ3(奥)

 トーチ2の方がピアノが綺麗な印象が。 低域は3の方が詰まった感じがなくて良かったです。 トーチ2の空気室を3のように大きくしたら良さそうですね。

koni_pochi.jpg
koni_booster.jpg
koni_mgq.jpg

  コニさんはクリ坊、ポチ、低音ブースター、MGQの4部作です。(クリ坊の写真撮り忘れました)

 クリ坊はスタンドが新しくなって、益々クリアになった印象です。
 ポチの相変わらずサイズと容姿から想像できない十分な低音を出しますね。
 低音ブースターは「JSP方式」を私たちに知らしめてくださった作品でして、いやいやすごい低音が出ます。 大容量のエンクロージャと相まって、詰まった感じはまったくなくて。

  そしてFOSTEXの最新限定ユニットMG850を使ったMGQは、低音はこの会場独特の「かぶった」感じがなく、すっきり聞かせてくれました。 やはり アクリル管の音は良いですね。 JSP効果は低音ブースターの方があったように思います。 中高域は素直な印象で、特に高域は立ち上がり・下がりが早い 音ってこういう音なのか、と感じました。 あとはエージングでもっともっと良くなってほしいですね。

takenaka.jpg

 takenakaさんの3D-スパイラルスピーカー「Helix BL100」です。 塩ビ管を使ったこのタイプはtakenakaさんとしてもこれが最長で、久しぶりにご本家の音が聞けました。

  今までのtakenakaさんの作品のいくつかを、お宅にお邪魔させていただき聞いたものは、低音がほぼ「バスレフ」の延長上の印象でしたが、今回のは 「バックロードホーン」に近いと思いました。 よく弾んで中高域ともマッチして楽しく聞けました。 今後は「角型スパイラル」の方をメインに取り組んでゆ くとのことです。

nagano.jpg

  長野さんの2作品、「TLS」と「トールボーイ」。
まずTLSは、以前このユニットで聞いたときより確かに低音がだいぶ出るようになってました。 独特の音場感もくせになりそうです。

 トールボーイは今回最も大型だけあって、以前聞いた時の印象と変わらず、低音の量感はピカイチですね。 FE88ES-Rの中高域とのマッチングも良かったです。 オルガンを聴くにはやっぱりコレでなくちゃ、ですね。

taka.jpg

  たかさんの、「タンデムDOKAN6」 (この写真はタンデムではなくて、FE108EΣ1本です。 ヘッドを交換してタンデムに変身です)
胴 体の2/3ほど、スパイラルが組み込まれているとのこと。 その胴体の外側にキャプタイヤケーブルを巻いて鳴き止めにしてまして、結構効果がありそうな感 じでした。 FE108EΣの方は、低音も十分に出ていて迫力がありました。 タンデムの方は、前方ユニットと後方ユニットが逆相なので、各ユニット前面 同士/背面同士の音が打ち消しあって中低域以下が出ていないように思いました。 同相で内容積を増やすのはどうでしょ?

kodama.jpg

 KO球さんのダブルバスレフ最新作、 それにユニットはMG850。  石田さんオフの後、更に2本目の作品だとか。 ひえー、何というハイペースで作っているのでしょう。。
  音は余分な音をがっちり押さえ込んで、MG850の品位のよさを引き出していました。 特に、ピアノの音は今までフルレンジでこんな綺麗なピアノの音は聞 いたことがありませんでした。 板の材質が良くなくて・・とおっしゃっていましたが、それを全く感じさせなかったです。
 ただ、会場が80Hz付近(?)にライブなポイントがあって、低音がスッキリしない感も少しありました。 (後述するsubakoHSはもっとひどかったですが)

 同じ箱でユニットをFE88ES-R交換して聞いてみたところ、こちらの方がいつも聞きなれたユニットだったせいか私の好みです。 それに低域もすっきりしてました。 (本当はもっと低域が薄いはずなんだけど、とおっしゃってましたが)
 ダブルバスレフでこれだけのバランスを取って低域を延ばすのは至難の技と思います。 私が大昔に作った時は、中低域が抜けて全然だめでした。

jizou.jpg

 最後に地蔵さんの「タイタン」登場です。
 ツイーターを付けていますが、ほんのちょっぴりスパイスを聞かせているだけということで、地蔵さんらしい「全域すっきり」の聞き疲れしない音作りでした。 低域も十分の延びて皆さん「このサイズで」とびっくりでした。

***

いやー、皆さん夫々に音作りに気持ちが入っていて、本当に楽しいですね。
え? 私のsubakoHSですか? そりゃあもう力入れて乗り込みましたからバッチリ・・ と行きたかったんですが、 私としては残念な結果に終わりました。

ここで選曲の紹介です:

01マリアの子守唄_有山麻衣子(Vocal)2:15
02溝口肇_Espace(Cello-sollo)2:44
03松岡直也_Andalusia(Piano-Sollo)4:04(F/O)
04Casiopea_SuperSonicMovement3:54
05溝口肇_国境の朝(Cello-Band)3:31(F/O)
06松永貴志_鯨のブルース(Piano-Band)4:04

***
01有山麻衣子の曲は、吸音材ゼロでしたので中域の干渉が結構ありました。 これは予想通りでしたので許せます。

02溝口肇のチェロのソロ(デュオ?) 中低音の胴鳴りがすごい曲ですが、スパイラルものとも共鳴しちゃっている感じ。 これも自宅で鳴らした時と同じ。

03松岡直也 「NOW THE TIME」 からのソロ曲。
 左手の力の入ったアタックがすごい曲でして、少々出すぎの感がありましたが出ないよりは良いか、と思っただけ。

04Casiopeaのこの曲は、メロディーは耳に残りませんが、歯切れの良いリズムは絶品のはずです。。 少なくとも、自宅ではスパン、タム、タム、トゥ・トゥ・トゥ・トゥ・・・ と軽快に歯切れ良く気持ちの良いリズムを奏でます。
 でも、今日は違いました。 スヴォーン、ターンターン、タ・ラ・ラ・ラ?  ・・・ えー?? なんで?? というほどの違いです。
 おそらく、80Hz付近(?)がライブだと思われる部屋の特性の影響をモロに受けたのでしょう。  軽快感、百点満点でいえば10点です。

05?06曲目の印象: ショックが大きくて覚えてません。。

・・ 今回はsubakoHS(HighSpeed)  とまで名づけて、それを皆さんに聞いていただきたいためにこの曲を選んだのですが、完全に裏目に出てしまいました。 いやはや、部屋の影響、恐るべし。   これだけ良い会場は他にないので、今度のオフ会はここで皆さんダンボールを持ち込んで、床にたくさん広げて低域デッドにしましょう! (冗談です。 笑)
 ええっ? 自宅のほうがデッドすぎるんじゃあないかって? だめですよ、そんな核心を突くことを言っちゃ。 ・・ はいはい、散らかっているダンボール箱を片付けます。

 ということで、かなり落ち込んでしまい、上記曲が終わったらさっさと片付けモードに入ろうとしてしまって、皆さんすみませんでした。 少ししたら立ち直って、後の方々の作品はしっかり楽しませていただきました。

***
何はともあれ、塩ビ管スピーカーの会のオフ会は、毎度とっても楽しいです。 幹事のたてちゅうさん、参加の皆さん、お疲れ様でした。
あ、それと今回は都合ですごいSPの持参が叶わなかった、kanbeさん、いろいろお話聞かせていただきありがとうございました。

コメントあり 7  |  続きを読む | 閲覧(34172) 
128件のうち1 - 10件目を表示しています。