これは果たして、積層SPと呼んでもよいのか?
などと悩みつつ、ピュアオーディオでは無いので「番外」として積層SPの会にも掲載しちゃいました。
積層SPの会の 番外編:CarAudioで積層スコーカー のページ
以前、横浜の社宅に住んでいた頃、社宅ではあまり大きな音を出せなかったため、折角のSuperSwan改も滅多に鳴らせませんでした。
で、必然的にカーオーディオの方へ・・ でも普通のカーオーディオの音は好きになれません。 やはり「前方定位」が命! (笑) 中高域が澄んだ音でないと、許せません。。
まずLegnumに乗っていた頃。9年ほど前になりますかね。
Legnum時代のカーオーディオ
この頃から積層スコーカーに手を染めていました。 でもこの写真のように、フロントガラスに両面テープで貼り付けて 縦置き でしたので、たまに「バコッ」という音とともに落下したことも。(笑)
2人目の子供が生まれるのを機にLibertyに乗り換えてから、冒頭のように更にエスカレートしたのでした。
Liberty時代のカーオーディオ
千葉に引っ越してからというもの、 自宅で十分な音量で聴けるので、カーオーディオへの意欲はあまり沸かなくなってしまいました。
また回想録みたいになっちゃった。
こうなったら、積層SPに会にもLAFESTA cafe.にも投稿できるCar用スピーカーを作っちゃうぞー。(笑)
XOOPS+PukiWikiModシステムを使い、コンテンツを色々てんこ盛りにしましたので、(逆にどれを使おうか迷う・・)いろいろな手段があって楽しめると思います。
また、今までは基本的に掲示板は誰でも書き込みましたが、今後はゲストも登録をしてユーザーにならないと書き込みできません。 よろしくお願いします。
★昨晩は朝6時まで作業をしていたのですが、その後就寝し先ほど起きました。
使用した公開モジュール:
BluesBB (ツリー表示可能な2chタイプ掲示板)
: ツリー表示ができて動作が軽くて使いやすい。
データベースが構造も容易。積層SPの会ものっちに乗り換え
ようか。。
惜しいのは画像添付がXOOPS標準ImageManagerを使うため、
とてもやり難いこと。
NewBB+Fileup (画像添付が容易な掲示板として)
機能は最新のnewBB2に劣るものの、画像添付はこちらの
ほうが融通が利くし動作が軽い。
nmBlog (簡易なブログシステム)
動作が軽く、ユーザー毎の画像ファイル管理がされてる。
トラックバックスパム対策がしっかりしている。
myAlbum-P (画像アルバム)
mailchat (チャット)
piCal (カレンダー予定表)
あとはバックグランドでいくつか動かしてます。。
LAFESTA cafe.: 2004年末に立ち上げた、車のオーナーズサークルの掲示板主体のサイトです。
元々、Liberty's cafeの旧サイトをベースにした古いコンテンツであること、管理人の私がサイト更新を行わず、オフ会の主催などもしてこなかったせいか、めっきり冷え込んでしまいました。
トラブルなどもあったので、メンバー管理をシステム化することと合わせ、リニューアルを検討しています。
リニューアル作業を覗いてみたい人は、 こちらにどうぞ。。「積層スピーカーの会」と同様のシステム構成です。 但し、ユーザー登録をしないと、一部のコンテンツは見ることも出来ません。
問題は、今後このサイトをどのような方向に持っていくべきか、ということです。 掲示板だけでは尻すぼみになるので、PukiWikiやら何やらを使ってコンテンツの拡張性を図りたい。
具体的には、過去の「カスタマイズ」のアーカイブページや、LAFESTAでドライブするのに好適な「ドライブ情報」など。。 しかし、それだけではまだまだ不足・・ 何かアイデアは無いかなあ。
1月2日の記事で 掲載した、subako-ex用の下部積層スパイラル計画。 木曜の夜に材料が届いたので、本日1日でカット?研削まで強行しました。 朝から晩まで、昼 時以外はほとんど休み無く1日中みっちり作業をしたので、全身が粉塵まみれでクタクタです。 もう暫くはグラインダーを持ちたくない気分(^^;;
斜め研削部分が、風車かジェットエンジンみたいで綺麗でしょ?(え、綺麗じゃないって? 笑) 勿論、裏面も同様に削ってます。 このように積層スピーカーは、合板の模様をデザインとして楽しむこともできるのです。 これは内部なので普段は見れませんが・・
なお、事前に設計図をA3用紙に原寸大でプリントして、型紙を作っておきました。 これで朝6時に起きて、安心して2台分のケガキが出来ました。
仮組みしてsubako本体を乗せてみました。 音も出してみたのですが、隙間からエア漏れしてるのもありますが、低いほうにはかなり延びて歪み感が随 分減ったのですが、量感は減ってしまいました。 下面開口部をもう少し広げようと思います。 それまでは、接着せずに我慢。。
今作ろうとしている subako-extension スパイラルを積層で作ると、subako上部だけでなく本体の一部が積層構造となります。
そんな折、以前よりあった「積層スピーカーの会」を作ろう、という声が一部で上がりましたので、そろそろ頑張ってみようと思います。 もちろんスパイラルだけではなく、どんなスピーカーでも積層構造を使っていれば対象となるサイトの予定です。
まずは取り急ぎ、ドメイン「sekisou.org」 を確保しました。 現在取得手続き中で、もうすぐ使えるようになります。
続いてコンテンツです。 会社のサーバーを借用して構築する予定ですが、まず必要になるのは画像掲載掲示板でしょうか。 それと、情報共有として「PukiWiki」が便利かと思いますので、使ってみようかと考えています。
準備が完了したら、そこかしこで告知します。
ちなみに、
http://www.sekisou.com/
は「積層金型」の会社のサイトです。 考え方がそっくり・・
新年最初の作図となりました、3D-subakoの下部extension計画。 subakoの空気室部分を描いた時以来のCAD図です。(^^;;
右が平面図、左が側断面図。 ピンク色の上部本体からそのまま拡大円筒スパイラルに導き、本体後ろ部分で下面開口とします。
t18mmラワン合板を13枚積層で切削。 最下部3枚はビス止めにでもして開けられるようにしておこうかと思っています。
★ φ260mmのスパイラルは、国内最大級の記録更新?
12月23日の記事では伝統的な平面スパイラルに繋ごうかと思ったのですが、やはり円筒スパイラルの広範囲低域輻射特性を生かさねばと考え直して、この形になりました。
材料は11日頃に入荷予定なのでそれまでに全部品図を作図し、その週末に作業ができれば、というところです。 狙いは、32Hzまでの更なる低歪再生と量感アップ。 さてどうなるか。
***070103追記
部品図です。いずれも板厚18mm、板幅は300mmで、全幅が印刷範囲に入っていません。 黒ハッチングはくりぬき、紫ハッチングは傾斜研削。 (表と裏の両側のハッチングが同じ表記になっていて、区別を省略しています。)
部品1 部品2 部品3
部品4 部品5 部品6
部品7 部品8 部品9
部品10 部品11 ;部品12
部品13
今日は午後に東京出張ができたので、午前中に南青山の TimeDomain社南青山視聴室に寄って、Yoshii9を1時間ほど聴いてきました。 まずは対応いただいたスタッフの方と、常連のお客様、お世話になりありがとうございました。
お約束になりますが、これから書くことは拙宅のシステムとスピーカー(使用ユニット:FE88ES-R)、 そして部屋で聴く音との比較による私個人の主観であります。 ご存知のとおりオーディオは感じ方は人それぞれですので、Yoshii9を普遍的に評価でき るものではありませんし、たったの1時間ほどの視聴でそれを書けるわけはありません。 「なーおはこう思ったみたいだ」 程度に留めていただきますよう、 お願いします。
***
はじめに、私は塩ビ管スピーカーのオフ会などを通じて、Yoshii9型(?)音場型・仮想グランドスピーカーをいくつか聴いたこ とはありまして、音場型の長所・短所はあると思いますのでそれらは交えて評価しますが、その独特の音場感を大きなプラス評価にすることは致しません。
一方、視聴のために持参したソースは、下記CD-Rに焼いた音源。 CD-Rに焼くと音が劣化しますのでその分を多少プラス評価することで、結果ニュートラルになるよう努めています。
- 使用ユニットFE83E(またはFE87Eかも)の良さを引き出しており、ユニットが上向きということで高域がだら下がりで刺激感無く聴こえ、全ての音が不自然な響きを伴わないが、かといってユニットの素養を超える音は出ていない。
- 低域の量感の出し方には脱帽する。 視聴中に(もちろんスタッフの許可を得て)パソコンを出して内臓マイクでMySpeakerのリアルタイム アナライザ画面を見ることで観測してみたのだが、 実際には35?63Hzあたりは出てはいるのだがレベルはかなり低いのに、倍音領域をしっかり歪感少な く出すことで量感を得ている。 基音が出ていないと倍音が出ていても量感は出難いのだが、無理ない範囲で基音を出しつつ、倍音域で量感を稼いでいてその意 味で音作りが上手い。 なお、拙宅では観測できた(ソース07の)35Hz未満は観測できなかった(聴感上でも出ていない)。
但し、量感と引き換えにドラムスやティンパニの「アタック感」「スピード感」は減退していて、打楽器系のプレゼンスは低め。 - 視聴室の天井高さが不足していて、上向きユニットから放射した音の天井からの反射音が印象の多くを支配している。 実際、ボーカル(ソール02)を聴くと中域のホール共鳴が大きめに聴き取れる。
- 演奏会場のホールトーンが、リスニングルーム内の反射音でかき消されて控えめになる。 自然な音場感と引き換えに、演奏会場の雰囲気は減退傾向との印象。
この点から一刀両断で評価すれば、音場型スピーカーは演奏者を自室に招いてその場で演奏しているかのような音像感は出しやすいのだが、リスナーを演奏会場に連れて行ってくれるかの如くホールトーンから演奏会場の奥行き感まで再現するような芸当は難しいと考える。
そういう観点から考えると、Yoshii9が演奏家や演奏自体を主に趣とする人から、ホールトーンの少ない生録再生などで多くの評価を得ていて(と私は 思っているが)、逆にピュアオーディオを趣きとして 「ホールトーンまでも再現」 し「音像を見通して演奏会場を見渡し」 て演奏会場に自分が居る錯覚を 得たいと日ごろから躍起になっている人から評価を得にくく苦戦していることにも合点が行く。 - 全ソースで細かなニュアンス・プレゼンスは減退気味。 シンプルなポータブルCDプレーヤー→アナログアンプの組み合わせの限界だと思う。 「これで良い」と思えばそうかもしれないが、ピュアオーディオ派には厳しいだろう。
**
以下、各ソースでの印象を列挙しておきます。
***なーお's Selection for 南青山Yoshii9視聴用 061226 TOTAL 24:43
01村治佳織__Yesterday(Guitar) 3:30
02マリアの子守唄_有山麻衣子(Vocal) 2:15
03NadjaSalerno_Autumn-Allegro(弦楽四重奏)3:31
04松岡直也_CosmosAvenue(Piano-Sollo) 2:33
05ツァラトゥストラはかく語りき-導入部 1:51
06Casiopea_SuperSonicMovement 3:54
07上原ひろみ_LoveAndLaughter(Piano-Band)7:06 (F/O)
***
01村治佳織__Yesterday(Guitar) 3:30
★ギター1本のプレゼンス。これに尽きます。
-> プレゼンスは減退気味。 演奏のトーンや弦の細かなニュアンスが再現しきれていない印象。
02マリアの子守唄_有山麻衣子(Vocal) 2:15
★一時期話題に上り、私も参加した本年度STEREO誌コンテストで曲がとりあげられたCDからの1曲です。(コンテストとは別の曲) 。オフマイクのピアノのコクの深さ、ソプラノが反響音にかき回されずに定位するか
-> ボーカルは天井からの反射音との共鳴が強めに出る。 FE83のボーカルが綺麗に出る音の印象で、それ以上の音は出ていない。 ピアノの中域のコクがもっと欲しい。
03NadjaSalerno_Autumn-Allegro(弦楽四重奏)3:31
★ビバルディ四季から秋の第3楽章Allegro。 各楽器の分離と、バイオリンソロの瑞々しさ。
-> 聴きやすいのだが中低域が緩い。 バイオリンも聴きやすいのだが、キレのある演奏が聴きやすい演奏に寄ってくる感じで瑞々しさは減退。 スピーカーに寄って(1mくらいの距離まで)みると、スピーカーの奥に音像が広がるようになって多少好みになってきた。
04松岡直也_CosmosAvenue(Piano-Sollo) 2:33
★松岡直也のCDは音がイマイチなものが多いのですが、この曲が収録されている「NOW THE TIME」は音の良いソロ曲が多い。 まるで自分がピアニストになったように眼前に定位するか。
-> 低域の量感もあって聴きやすいのだがプレゼンスが弱い。音の強さがもっと欲しい。
05ツァラトゥストラはかく語りき-導入部 (ウイーンフィル・プレヴィン指揮)1:51
★冒頭のオルガン32hzと、ブラスの存在感とまろやかさ、ティンパニの打撃感、フォルテシモが破綻しないか。
-> 32hzは聴き取れない(倍音は出ている)。 ティンパニは丸まる。 フォルテシモの破綻は感じずうるさくはないが、圧倒感が無い。 もっとブラスの円やかさまで出して欲しいが・・
06Casiopea_SuperSonicMovement3:54
★活動休止したカシオペアの代表的な曲調で、メロディーは耳に入らないが、歯切れの良いリズムは絶品。 ドラムスや各パートのスピード感をきちんと表現できるか。
-> 低音の量感でそれなりに聴けたが、ドラムスのキレと凄みはもっと欲しい。 バスレフっぽさが表に出てくる。
07上原ひろみ_LoveAndLaughter(Piano-Band)7:06 (F/O)
★30hz?のベース低音の基音が倍音に負けずに聞き取れるか。ピアノなど各楽器の音像が定位するか。曲中の静穏部と強音部の素早い繰り返しのダイナミックレンジは大丈夫か。
-> エレキベースは35Hzあたりから出ている感じだが、倍音が多いのに歪感が少ないのはよいが量感が足りない。35Hz未満は聴感上は出ていない。 ダイナミックレンジ的にももっと欲しい。 部屋の反射音で収束が遅く、強音部の直後の無音部のニュアンスが苦手な感じ。
以上、冒頭の所感の「4」に納得し音場型スピーカーを欲する人には完成度が高いと思いますが、私は30万円を出して買う気にはなれません。 あと10万円かかっても良いから、拙作のsubakoの完成度を上げるほうが良いと思いました。
3Dスパイラルホーンスピーカー 記事リスト
今回の六角スパイラルダクトテストで気を良くして、頭の中で色々な構想が巡っているのですが、 やはりきちんとホーンで作ってみれば良いかな? と纏まりつつあります。
-> こんなん。。
絵が下手すぎてわからないでしょ? 3次元的構造を判るように書けるはずも無いので、手抜き。 (汗)
上側は現状の円筒スパイラル。 その下部でスムーズに(伝統的)平面スパイラルホーンに繋いで、1回転と3/4して、最後は下を向けて抜く。
兎に角、円筒スパイラルから平面スパイラルにスムーズに繋ぐことと、平面スパイラルホーンもきちんとした形にすること。 全体がバスレフ動作にも抵抗ないように、急な折り返しを避けること、などを盛り込むつもりです。
また、あまり高さを高くすると、ユニットと開口部が離れすぎて、バックロードホーンにありがちな音源の分離感が出てくるのでそれを避けるような構造です。 必要以上に音道を長くすると遅れ感も出てくるので、まあこんなものでしょう。
これを、いつものランバーコア積層で作って、と。。 たぶん30mm厚x8枚くらいでいけるでしょう。いやでも今回は重量も必要なので18mm厚ラワンベニヤx12枚くらいで何とかするかな。。 いつ出来上がることやら。 年が明けてからですね。
年内の仕事はほぼ片付き、あとは年賀状と掃除を残すのみ。
今日は年賀状のデザイン作成の後、subakoの再調整?測定を行いました。 それに先立ち 測定ソフトのMySpeakerの登録料\5,000を支払いレジストしました。 (今まで長い間試用させていただだきありがとうございました。)
前置きはここまで。 今回の調整と測定の結果を纏めると、以下のようになります。
- 角型スパイラル部分の仕切り版の仮調整で、低域の音質・エネルギーバランスともに良くなってきた。
- 常用音量での40?80Hzの歪み率は、2nd,3rd共に1%程度で、自分的には聴感上の許容レベルぎりぎり。
- そこから+6db、+12dbと上げて行ったとき、+6dbでは急激な低域歪み上昇はないが、+12dbでは32hzで明らかな急峻な歪み上昇 が見られた。 しかし、音圧レベルは常用レベルを遥かに超えたレベルであって、(11月23日の新横浜での塩ビ管SPオフ会レベル) 狭い自室でこの音量 で聴こうとは思わない。
- 低域が下まで伸びてエネルギーバランスも整ってくると、全域に透明感と音像の厚みが加わりクオリティが格段に上がって、至福の時が得られる。 FE88ES-Rの高品質さと底力を再認識した。
- 3D-スパイラルの低域は、(subakoの場合)60Hz以上のバックロード的動作領域でも、長大なバックロードホーンにありがちな「遅れ 感」は私には感じられない。 これは、周波数が高くなるほどスパイラルの内径中心付近を伝播して輻射されることにより遅れ時間が短いためと考えているが、 未検証。
- 50Hz以下はバスレフ領域となり、遅れ感は否めない。 が、ここまで低い音域だと遅れ時間もどんどん大きくなる一方で、遅れても違和感を感じにくくなるのも事実。 これだけ聴いている限りでは不満にはならない。 超高級クラスと比べれば違いは明らかだろうけど。。
- ボリウムを上げたときの変化の仕方として、バスレフ動作の40Hzの歪みの増え方より、バックロード動作の80Hz付近の増え方の方が顕著に見えます。(ロードのかかり方が弱いからかもしれません。)
- 低域における最大の不満は、やはり55Hzの谷。。 今後の大きな課題。 Super-Swanでも出ているので部屋の影響だと良いのだが、まずは調査から。
小口径フルレンジは低音が出難いこと、音量を上げると低域の歪が増えることは事実。 しかしそれを理由に、これほど素晴らしい音を放棄してしまうのはあまりにも勿体無いと思います。
中口径フルレンジやマルチウエイの良さもわかりますし私も作ってみたいとも思うのですが、この小口径ならではの音の素晴らしさ。 今回のトライで低域方向の補強が行われ、その良さをより確かに実感することができました。
それにsubakoはまだまだ未完成、スタンドも含めてもっと完成度を上げてその可能性を追求し、更に幸せな時間を過ごしたいと思います。
以下、今回の測定結果です。
今日の変更で、仕切り板はこのように「近回り防止」として手前側(第一フィンでいえば両サイド)の高さを増しました。
まずはF特から(1m-PinkNoise)。
以前と大きな違いはありません。
以下、全グラフの日付が間違っていますがご容赦。
次に高調波歪の測定。 常用音圧レベルと、+6db、+12dbを測定しました。 例によって2ndHD,3rdHD,Noiseは+40dbプロットです。
音量を上げると、低域だけでなく全域で歪みが増えることがわかります。 ノイズの中に2nd,3rd以外の歪みも含まれることも影響しているかもしれません。 また、+12dbでは40Hz以下の低域で3rdHDが急上昇しています。
これは下部六角ダクトが無い状態で12月7日に測定した、nearfield(常用音量-6db)。 音圧が低いこともあって、このときのほうが60~100Hzの歪みは特に(3rdHDは)低いですね。 やはり六角ダクトは音圧もアップしますが歪みも生んでいます。
続いて、1mの距離でMySpeakerのリアルタイムアナライザを使って、25Hz~200Hzのsin波単音でのスペクトルを眺めてみます。 ほぼ上記の歪1mと同様の結果ですが、このグラフで見たほうが実感が涌きます。 (+12dbの100~200hzのグラフで、シフト値が 30db->20dbとしていますのでご注意。)
061224追記: 測定結果の基音、2nd、3rdの各ピークを読み取り、歪み率(%)計算した結果のグラフプロットです。 :追記終わり
- 25Hzは+12dbは振幅過大なので止めました。
- 32Hzは+6dbでも歪みが大きく増えています。
- 40Hz以上では大体同様の傾向で+6dbではそれほどではなく、+12dbで増え方が大きくなっています。 但し、以下の4,5は除く。
- 63Hzでは、その前後よりも歪み増加が激しいです。 どうやら55Hzのディップと関係がありそう。。
- 80Hzでは、4次・5次高調波歪も目だってきます。 下部六角ダクトのバックロードとしての音道がスムーズで無い為かもしれません。
この結果をみると、次にまずやるべきことは、55Hzのディップの原因究明です。 もしかすると、バックロードとしての低域限界かもしれません。 3D-スパイラルは、音道全体として見た時よりも内周部の方が広がり係数が大きいので、そこを通って出てくるのか・・ いや、でもポート出力で測定 した時はこのディップは無いし。
また、32Hzの歪みを減らすには共振周波数を下げるとともに、音道出口の面積も増やさないといけないかもしれません。 もっとダクトを延長しても同じ結果になるなら、この面積でも空振りを起こしているということでしょう。
そして、六角ダクトを音道としてもっとスムーズにしないと、80Hz付近の歪みは減らないように思います。
以上、まだまだ色々やる事は続きます。 3D-スパイラル、面白すぎます。 多少、意地になってるところもあるけど。(笑)
***以下、最近の記事
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