ご安全に!
武漢肺炎ウイルス対応用の、改良版インナーマスクガードを作りました。前作のケーブル方式は
- 肌触りが優しいのが良いが、形状の細かな細工をし難い。
- 材料はホームセンターにあったり、無かったりする。
- 口の正面のアーチが、ペットボトルで飲み物を飲むのに邪魔。
- セロテープの剥がれの心配
という欠点があったので、100円ショップで手に入る外径3mmのアルミ針金でやってみました。
材料
全て100円ショップで購入。 写真の全部は使いません、3mmのアルミ針金、針金切断用のニッパかラジオペンチ、絶縁テープ(ビニールテープ)、だけです。瞬間接着剤は念のため買いましたが、使いません。
サブパーツを切出し接続
パーツ2を切り出し、鼻先で1回転巻き付けてから、左右に分岐させ、メインパーツとビニールテープで接続。前作とは違い接続部は2か所のみで、鼻先が開かないように開き止めに1か所の、計3か所のテーピング。
出来栄え
素材が固いので、緩んだりし辛い反面、硬いので装着の際に少しキツいですね。 でも、アルミなので軽いし、フィットするまで微妙な細工が効くのが何よりもメリットです。
どうでしょう? 皆さんもこれを参考に自作してみては? もちろん、マスクでなくてもバフやTシャツの切れ端、タオルなどでも大丈夫です。 良いものができたら、ぜひフィードバックお願いします!
なお、全てのランナーはランナーであるとともに歩行者であることを忘れてはいけません。いくらこのマスクをしているからスピードを出せるようになったとしても、歩行者の近くを通る時にはスピードを落として、歩行者優先で走ることは当然のこととして徹底しましょうね。 もちろん、人の少ない場所と時間を優先的に選ぶことが第一です。 皆で知恵を出して難局を乗り切りましょう!
そしてこれからの季節は、熱中症にも要注意です。 マスク装着の有無に関わらず水分補給を準備のうえ、無理せずゆっくり走りましょう。 気分が悪くなる前にキツイと感じたらSTOPしましょう。 ご安全に!
(追記)11キロラン
早朝11キロランで使ってみました。 田舎なので、街を出たら写真のように鼻先にたくし上げておきノーマスクラン、急に人と遭遇した時でも「サッ」と下げて着装しマスクラン。 このON/OFF切り替えの素早さは何物にも代えがたいものがあります。そして前作の使用感同様に着装時の呼吸の楽さと、たくし上げているときにも汗で濡れにくいことも利点です、お勧めします! ただしご使用はあくまで自己責任でお願いします。
日常も快適
このマスクガードを使っていると、不織布マスクが口元にベタつかず呼吸も楽で快適です。私はランニング中に限らず仕事中など日常マスク使用時もほとんど併用しています。
先日、ランニングの武漢肺炎ウイルス対策エチケット という記事を書きました。 その続編です。
twitterでは、#ジョギングエチケット、ランニングエチケットというハッシュタグで日々投稿されている状況です。 中には実効性が無い対策や、マスクなどばかばかしい!とか、とにかくマスクして! という感情的な書き込みもあったりして何だかなあ・・と思いますが、まずは私たちランナーは、人が多い時間帯や場所を避けて走ること、歩行者とすれ違う時にはできるだけスピードを落として避けて通るなどの基本的なケアは最低限必要だと思います。
私の場合はほぼ田舎なので、マスクをポリエチレン袋に入れて携帯し、歩行者とどうしてもすれ違う状況が避けられない時だけ出して装着する、ということで必要十分ですから、その方法だけで現在の状況は乗り切れます。
しかし、世の中にはもう少し人の多い都会のランナーが沢山おられます。その人たちの気持ちも知りたいし、もし有効な対策があれば私も発信してゆきたいと考え、「ずっと装着できる」実効性のある対策を模索しています。
みやすのんき氏の劣化改造マスク
そんな中、私も1ファンであり数々の著書を買って読み、走法改善に多くの参考にさせていただいた、みやすのんき氏から、フェイクマスク一歩手前の劣化改造マスクを推奨する書き込みがありました。
https://twitter.com/MiyasuNonki/status/1255793762107748354
https://note.com/miyasunonki/n/nb4e6eff02264
針金で浮かしてしまう改造マスク! フェイクマスクではないけど、咳やくしゃみ時以外はほとんど役に立たず、限りなくフェイクに近いですなあ。さすが、みやすのんき氏、あざといですな。
感染症の専門家が言うところの2m離れれば大丈夫というのは、静止状態の人の場合をいうのであって、ランナーのように移動している飛沫の飛び方はそんなものではないため、前提が違うのではないかと思います。 要は距離ではなく時間なのに・・ランナーのスリップストリームに乗った飛沫は、静止空間内で2mしか移動しない時間内に、10m程度飛ぶかもしれないことは容易に想像できますし、すれ違う歩行者の顔面を直撃するのでは。。 氏は都合の良い解釈をして結論に結び付けている印象を持ちました。 一般ランナーの中では結構有名な方なのですから、こういう改造マスクを推奨するのはどうなのでしょう?
「これじゃ口を完全に覆ってないからマスクの意味ないじゃないか」とご指摘いただくかもしれません。はい、そうです。あくまでジョギングエチケットとして遠目から「あのランナーはちゃんとマスクしてるな、良し」と納得していただくものとして着けることにしています。
歩行者からすれば、ノーマスクランナーが前からくれば、すれ違う時に息を止めて防衛できるかもしれませんが、フェイクマスクで安心してしまった歩行者は息を止めることをせずに飛沫をそのまま吸ってしうまうかもしれず、ある意味ノーマスクより迷惑な気がします。何より氏が文面で語っているような周囲の人への「Be kind(思いやり)」は実効性のない偽りのハリボテで、真の思いやりが少しも感じられません。こんなのを公然と書く事が歩行者を馬鹿にしたことであると思わないのでしょうか、誠に残念です。
もし知人がこれをしても否定はしませんが私はイヤですししたいと思いませんね。 1読者としてファンである一方、過去の著書もある種のあざとさを薄々感じてましたが、やっぱりこういう面を持った人なのだと確定したnoteでした。 著書ではとてもお世話になりましたが、この件で勝手ながらファンは卒業させていただきました。 大変お世話になりました。
いわさきかつじ氏のいきなりステーキマスク
みやすのんき氏の投稿で、気分的にもやもやしてしまっていましたが、この動画を見て感激しました。 検証もわかりやすいし、いきなりステーキの透明プラマスクをインナーガードとして併用していて、マスクでも、バフでも実効性がある画期的な方法です。
最後は「協力し合って乗り切りましょう。」で締めてますね! 同感です。
https://twitter.com/katsujiiwa/status/1257543456756346881
https://www.youtube.com/watch?time_continue=22&v=JuWeI7xWGMw
でも、いきなりステーキマスクはそれだけ買おうと思うと、10個入り税込6,160円。 1個でいいんだけど・・
→Amazonだと10個1800円程度で売っていますね。ただし今は納期が2週間程度かかるようです。
お試し版、安全ゴーグル併用
いわさきかつじ氏の画期的な方法を参考に、まず安全ゴーグルがあったのでこれに弁当包みを半分に折った三角巾をして走ってみました。なにフザけてんだよー、という声も聞こえてきそうですが至ってマジメです。
しかし、走り始めて2キロほどで、呼吸が深くなってきたところでゴーグルが吸い付いてきてしまい、ほぼ窒息状態になってしまいました。 結局、ゴーグルを外して弁当包み三角巾のみ装着。 しかし6キロほど走ると今度はこれも汗で濡れてしまい、息を吸うときに吸い付いて苦しいです。 これから夏に向かってこのままではダメですね。何とかしないと。
赤黒平行スピーカーケーブルでインナーガード製作
(改良版は、こちら → 改良版インナーマスクガードの作り方)
やっぱり、10個入りのいきなりステーキマスクを買うしかないのか・・? でもあきらめきれないので、何とか手持ちの資材で代用品を作れないか? 考えていたところ、まずLANケーブルが目に留まりました。
これをクネクネ曲げてインナーガードを作れるかも? と思いましたが、形状持続性があまりよろしくなくて、形が崩れてしまいます。
そして行き着いたのが、ホームセンターで売っていた、0.75sqの赤黒平行スピーカーケーブルです。成型するのに丁度良いしなやかさ。
オーディオを趣味にしているから持っていたというわけではなくて、仕事でコネクタにはんだ付けする細めのケーブルが必要で臨時で買ってあったものです。私はコメリで買いました。 1mもあれば足りると思いますが、失敗のケースも考えて2m程度買っておくと良さそうです。 あとはセロテープと工具はニッパのみ。
- まず、鼻先の部分を折ってテープを巻いて止め、耳でループさせてから、鼻付近に戻して折り返して引っかけ、口の脇で切ります。 反対も同じ。
- 次に、顎の部分の短いパーツを切り出して、中央に鼻先と同様に折ってテープ巻きし、上記の両端にテープで連結します。
- 最後に、鼻先と顎の部分を連結するパーツを切り出してテープで止めます。
その後、マスクを被せてみましたが、意外にも周囲にほぼスキマができません。違和感もあまりなく、十分に実効性があります。 もちろん、弁当包み三角巾なら、吸い付かずに長い距離走れそうです。
まとめ
いかがでしょうか? 私もまだこのインナーガードで走っていませんので、走ってみて改良してゆきたいと思います。
皆で知恵を出しながら、この難局を乗り越えましょう!
(追記)走ってみた、大成功!
ご安全に!
GWも明け、昨日から再び不要不急以外の出張先に滞在。今朝4時前から早朝大崎市ラン。インナーマスクガードの上から数回洗濯し再利用の不織布マスクを装着し、良いペースで12キロ走ってきました。こんな田舎の早朝なので、本当に人は歩いておらず本来ならすれ違う時だけマスクをすれば良い状況でしたが、インナーマスクガードの効果を確認のため最初から最後まで装着して走りました。 ちなみに、1人のノーマスク歩行者を広い歩道で速度を落として追い抜きましたが、おはようございます、と声をかけていただきこちらも返事をしました。嬉しいですね。
結論からいえば、大成功と言えます。
- 12キロ走っても、マスクがズレ下がることは全くなし。最後のほうでマスクガード自体が顔面の汗で少し滑って下がり気味になったものの耐えてくれました。
- 東北地方はまだ早朝の気温が低めなのも幸いしてか、走って汗だくになっても、マスクのため呼吸が苦しくなることは最後まで無かった。 もちろん、ノーマスクよりは呼吸の負担は少しだけ増えるのは事実だけど、息を吸い込む際のマスク部分の圧力損失で苦しいというよりも、自分が直前に吐いた息がマスク内に残っていてそれを吸い込むことから実質的な肺活量が減少することのほうが主因の気がした。 車のエンジンで言えば、インテークマニホルドから吸った吸気をバルブ閉止タイミングを遅らせて少し戻すミラーサイクルエンジンのような(?)笑
- 何しろ、呼吸がランニングパフォーマンスのボトルネックである私が、このマスクをしたまま平均キロ5分を切るMペースで12キロ走破できたこと、この事実がこのマスクガードの成功を証明しています。
- 一方で改善点としては、テープは水分に弱いので高湿度なマスク内では白化してしまいました。 今回はすっぽ抜けることは無かったですが、2~3回走ると取れてしまうかもしれません。 もっと水分に強いテープのを使ったほうが良いですね。
- 6キロ折り返し地点と、12キロ終了後のマスクの状態。さすがに12キロ後は汗で濡れているけど、皮膚とマスクの間にガードが挟まっているおかげで、マスクの濡れ方は少し穏やかになるようです。
どうでしょう? 皆さんもこれを参考に自作してみては? もちろん、マスクでなくてもバフやTシャツの切れ端、タオルなどでも大丈夫です。 良いものができたら、ぜひフィードバックお願いします!
なお、全てのランナーはランナーである以前に歩行者であることを忘れてはいけません。いくらこのマスクをしているからスピードを出せるようになったとしても、歩行者の近くを通る時にはスピードを落として、歩行者優先で走ることは当然のこととして徹底しましょうね。 もちろん、人の少ない場所と時間を優先的に選ぶことが第一です。 皆で知恵を出して難局を乗り切りましょう!
そしてこれからの季節は、熱中症にも要注意です。 マスク装着の有無に関わらず水分補給を準備のうえ、無理せずゆっくり走りましょう。 気分が悪くなる前にキツイと感じたらSTOPしましょう。 ご安全に!
皆さん、ランニング中の武漢肺炎ウイルス対策、どうしていますか?
3月上旬頃ではあまり気にすることもありませんでしたが、無症状感染者が町中に広がっていると思われる今の状況で、マスクをして走るか否か? 考えさせられる問題ですね。
世の中には、都内の有名な公園でマスク無しランナーが歩行者の脇を通り過ぎるのをみて批判する芸能人がいたり、そうした批判の反動で早朝や田舎道しか走らないぞ!と決める人など、様々です。 私は様々な状況に応じた現実的で具体的な解決策を得たいので、実際にマスクをしてどうなるか試してみようと考えています。
まずは、下のリンク先の研究で、真後ろに付くランナーは距離1~2m程度では感染リスクが高く、斜め後ろか並走が勧められています。
ランナーのセーフディスタンス(ベルギーとドイツの共同研究)
また、山中教授が、咳やくしゃみをする時と同様に、ジョギング中のエチケットも重要と動画で説いています。この中で山中教授は、マスクは息が苦しいので、バフというネックを覆う布をして走ることを勧めています。
私もフォローしている、ランたなチャンネルのたなーさんは、ウレタンマスクの携帯を勧めています。 人とすれ違う時だけすればよい! 現実的な答えですね!
というわけで、私もこんな格好で走ってみました。 出張先の街中のホテルから郊外の国道に出るまでの間、3人の歩行者とすれ違いましたが、すっと上げてマスクをして走り、離れてからまた下ろす、というやりかたで16.7Km走ってきました。
こんなのどかな場所なので、街中以外は歩行者は全くおらず、折り返して戻ってくるまでは快適なランニングでした。
しかし、街中に戻ってきて問題が発生!
顎にかけていたマスクは汗でびっしょりに濡れていて、装着すると水膜ができていて呼吸ができません。 無理に吸おうとしても、「ジュルジュル」音とともにしょっぱい汗が入ってくるだけで窒息しそうになりました。
致し方ないので、他人とすれ違う時は、指で少し前に引っ張って口元に空間を開けて通過するしかなく、 この方法は改善の余地がありそうです。
(追記)
表側も、下のようにポリエチレンを被せて走ってみました。 方法としては成功で、10キロランの最後に街中に帰って来た時でもマスク部分をさっと上に滑らせて、乾いた状態のため十分に機能しました。
しかし、その後あらためてポリエチレンの中に仕舞うのが困難で、3回中2回は一度立ち止まって、マスク自体を外してポリエチレンシートを整えて顎にかけなおす、という作業になってしまいました。 また、ポリエチレンシートの表裏がわからなくなるので、その点も工夫が必要と思います。 これなら、単にポケットに仕舞って走るほうが良いかもしれませんね。
(追記おわり)
山中教授の推奨するバフや、たなーさん推奨のウレタンマスクが通気性は良さそうですが、マイクロミストの飛散防止の効果は一般的な不織布マスクよりやや劣ると思われますので、どうにか今回の方法を改善して不織布マスクで走れないかなあ・・と考えています。
走っている時に汗で濡れなければ良いので、ポリエチレンのコンビニ袋を切って、マスクを覆った状態で顎にかけて走り、人の近くを通る時にポリエチレンシートを外してマスクを装着する、離れたらまたシートをかぶせる、という案を思いついたところです。 次回チャレンジしてみようと思います。
(追記)こんなのにマスクを消費するのは勿体ない! と思う人もいると思うのですが、私は日ごろから使用したマスクは毎日、次亜塩素酸ナトリウム0.02%水溶液で除菌して乾かすことで、1週間使っています。 そして、その使い古したマスクを石鹸で洗って乾かして、ラン用として流用します。 これなら勿体なくなんかないですね。 週に2回走る人は2枚を回せばよいですね。
(注記)最終対策?を書いた続編の記事はこちらです。