一次選考を通過したので、本選に向けて細部の調整をしたいところですが、単身赴任先への引越しを明後日に控え、とてもじゃないけどゆっくり音の調整をできる状態ではありませぬ。
けれども、どうしても気になりやっておきたいことがあり、本日やっつけました。
塩ビ管、特にVP管は厚みがあり、ソケットの寸法公差の関係で、差し込む管の先端部分を削らないと、きっちり最後まで入りません。
今回、全ての直管のソケット差し込み部分はグラインダーでやや細く削ってあり、普通の接続部分はこれでOKです。
しかし、上下に空気室を仕切る仕切り板を挟み込む部分では、差し込み長が短いため削りを少な目にしないいけなかったのに、削りすぎてガタガタ、すっぽ抜け状態になってしまいました。
ここでまたエポキシパテの活用です。 見える部分にはマスキングテープを貼り、パテを薄く延ばして、エポキシがくっつかないように上からコンビニのポリエチレン袋を切った短冊を巻き付け、ソケットに挿入します。
上から体重をかけて少しよじりながら、パテを伸ばすように圧入。 一旦引き抜いて、ポリエチレン袋を剥がし、マスキングテープを剥がしてから、硬化を待ちます。
これでかなりしっかりしました。 全くガタつかないし、上のほうを持ってもすっぽ抜けません。良かった良かった。
本日、9年半続けてきました (有)モーションクリエイト社を解散し、株主総会議事録と定款を持って、法務局にて解散登記申請をしてきます。
メインのお客様からの仕事が途絶えがちなのと、先行き不透明なことから、止む無く廃業し、企業に就職することになりました。
そのために、まずは今期分の決算を行う必要があります。 そして、最後に税金を沢山払うことになりそうです。 清算人には引き続き私が就任します。
10月上旬より、サラリーマンに戻ります。単身赴任のため千葉市内のマンションの一室を借りて住む予定です。
皆様、この間のご愛顧をありがとうございました。
stereo誌スピーカーコンテストの応募期限がきましたので、先日応募した拙作 「クリアミント」 の応募書類(原稿)を公開します。
但し、パッシブネットワークのLCR値についてはまだ消してあります。 今後本選までに自分でも多少変更するかもしれないですしね。(汗)
(→ 2014/10/12 そろそろ発送している人が大多数なのでLCR値を記載した本資料を公開、以下パーツ情報を追記)
- 使用パーツ
- ハイパス側:
- コンデンサ:Mundorf 1.0μF + Audyn 1.5μF
- コイル:Jantzen 0.7mH 空芯
- ローパス側:
- コイル:Jantzen 1.0mH 空芯
- コンデンサ:Shizuki 10μF
- ハイパス側:
なお、応募書類も作品の一部と考えているので魂を込めていますが、内容的にはほとんどブログで公開済みのものばかりですので目新しいものはありません。 それに各項目をきちんとアピールしているつもりですが、インパクトは薄い構成ですね。
そしてまずは書類選考を通過できるかどうかですが、、匠部門なので皆さん本当の匠揃いですから、私のようなのは書類選考落ちが普通だと思いますです。
それから細かい話ですが、今年はEメールで送りましたが、stereo誌編集部から「Eメール届きました」というような応答は何も来ないようですので、念のためバックアップとして印刷物もヤマトのメール便で送付しました。 もしEメールが届いていないなんてことがあると困りますからね。
応募メールを受信したら確認として編集部から返信してほしい気もしますが、まあこんなものだと思えば大した話ではありません。
クリアミント の匠部門への応募を終え、 応募原稿から大きな変化が無い所で音を良くする策を今後少しづつ練り上げてゆこうと思います。
一方で応募原稿に書いた内容のうちブログ記事にしていない小ネタがあるので、紹介しておきます。
塩ビ管の内面は、並行面が少ないものの、その上下の閉端部分は平面になることが多く、この部分で反射や1/2波長、1/4波長の共鳴が発生します。
これは筒の長さで決まるので、長さを曖昧にすることである程度緩和することが可能です。
今回は、100円ショップで買った 外径100mmの発泡スチロール球体を半分に切断した半球を、上端内面に貼り付けました。設計上は半球ではなく円錐の予定でしたが、よく考えると半球のほうが円柱長さの面積分散がよりリニアになりそうで。結果オーライ。但し発泡スチロールというのはいかにも安っぽい音が出そうなので、何らかの対策を検討します。
写真を見ての通り、空気室内部にはいつものようにシリコンシーラントによる拡散処理も行っています。今回は鉛シートではなく、それより少し安価なオトナシートに盛ってみました。 このシートを空気室内面に貼ることで、内径方向の寸法を曖昧にすることができて、筒臭さの低減効果があると思っています。 吸音材は最小限にしたいので、それ以外の方策で効果のあるものを実施する方針です。
さあ、まだまだ未処理の部分が沢山あるので詰めていかないと。。
応募書類も提出したので、この音で確定です。
評価用にZOOM H2nで録音してYoutubeにアップしました。
昨日の日記に貼った特性どおりのハイ上がり気味の音ですが、コンセプトどおりクリアな音質かと思っています。
これなら不釣り合いな「匠部門」でも恥ずかしく無いでしょうか。
曲目
- 大貫妙子 [note] より [あなたを思うと]
- 増田俊郎 [蟲音 続] より [暗鬱]
- 増田俊郎 [蟲音 続] より [雫道]
- Sophie Milman [In The Moonlight] より[Do It Again]
- The Crusaders [Put It Where You Want It]
再生
- PCM 44.1KHz/ 16bit
- ノートPC ドスパラ Diginnos windows8.1 8GB,COREi5-4210M 2.6GHz
- Sound Player Lilith ver.0.991
- DDC JAVS X-DDC
- DAC Accuphase DC-61
- AMP Marantz PM-14SA v2
- Speaker
- 名称:クリアミント
- 形式:3D スパイラル ダブルバスレフ
- 使用ユニット: stereo誌2014年8月号付録
ウーハー:PW80 ツイーター:PT20
録音
- ZOOM H2n
- マイクモード:M-S 120°
- フォーマット:48KHz/24bit
2014年stereo誌スピーカーコンテストの応募に向けて、諸々の調整をしています。
パッシブネットワークも確定し、ツイーターPT20の実力も見えてきたところで。。
どうもこのスキマが広すぎる気がして仕方ない。。
PT20ツイーターのマウントプレート中央リングのスキマです。このリング部分でドーム振動板エッジをフェルトリングを介して押さえているのですが、広すぎて抑えきれていない気がします。
バッフル前面取り付けの場合にここにスキマがあると、背圧がこのスキマから抜けて低域だけでなく高域も汚してしまう可能性がありますね。
そこで、3本の脚の部分をヤスリで少し削って、スキマを半分程度にしてみました。 測っていないのでコンマ何ミリなのか不明です。 もしマネして壊しても責任は持てませんのであしからず。 リングの裏に鉛シートを張る方法もありそうです。
そして、このプレート自体も弱々しく、同梱のスポンジシールだけではどうにも心もとないので、裏にエポキシパテで埋めてみました。 スポンジシールを貼ってバッフルに固定してみたところ、実にしっかりします。
水性クリアニス6回塗り仕上げのバッフルにキャップスクリューで留める。バッフル側は鬼目ナットをねじ込み済み。
この加工後の音質は、いやぁエージングの効果もあって変わりましたよ。暴れが減った気がします。まあプラシーボ効果の可能性も否定できませんが、これで雑誌付録のツイーターとは到底思えません。
パッシブネットワークの各素子にはユニット代の倍以上の金額をつぎ込んでますが、それだけの価値のある音が出ます。いやもうビックリ。
その変わり7KHz付近のピークが出現。 これはこの改良の前、エージング後の測定でも出てました。
(画像追加)「クリアミント」の最終特性です。
実はもう応募書類もほぼ書き終えました。
過去3度書類審査を通過していて、通る書類のコツみたいなものはわかっているつもりです。
しかし昨年からレギュレーションが変更され、受賞歴があるので「匠部門」という およそ私の実態には似つかわしくない部門への応募となるため、通るかどうか全くわかりません。
そんなわけで、原稿自体はまだ公開しないにします。 一次審査応募期限の9月17日を過ぎたらPDFで貼るかも。
なお、作品名は「クリアミント」に決定しました。