命名: MSDBS-1(Middle-Speed DB Spiral-1)
以前より製作したいと考えていた、ダブルバスレフタイプの3D-スパイラルダクトスピーカーです。
(takenakaさんのサイトの、このページにも心を動かされました)
サイズは奥行き38cm、高さ57cmと、私としては大きめ。
本当は「High-Speed・・」と名づけるつもりだったのですが、出てきた音がとてもそう呼べそうもないので、仕方なくMiddle-Speedに降格(笑)
今回、初めて塩ビ管の継ぎ手をつかって、本格的な(?)塩ビ管SPを製作してみた。 部品を組み立てて、調整のために分解して、 また組み立てて・・ このプラモデル感覚は楽しい!! クセになりそうな予感・・
円筒スパイラルは2条タイプの既存のものを流用するので、あまり設計の自由度はないのだが、ダブルバスレフは元々設計の自由度がありすぎで悩むんので、かえって悩まずに済んだので好都合であった。
使用ユニット | (Fostex) FE88ES-R |
第1キャビ容積 | 3.6L |
第2キャビ容積 | 3.5L -> 4.6Lに変更 |
第1ダクトfd | 160Hz -> 135Hzに変更 |
第2ダクトfd | 45Hz |
第1キャビ容積:第2キャビ容積=1:1としてみた。 一般的にダブルバスレフの設計は 1:2あたりが妥当な線なのだが、 どうもスパイラルを使った場合は小さめの容量にして、低域輻射周波数範囲を広く取ったほうがスピード感なども良さそう。
第1キャビ容積をもう少し絞ったほうがスピード感はあがるのだろうが、今回はスパイラルが既製だったのでこれ以上小さくするのははやめておくことにした。
使用材料は、VP150mm管、同ソケット、T管、3D-Elbow-Rを分解して得た円筒スパイラルとバッフル、VU65mm管とソケット。
背面は、円形に切った15mm厚のシナベニヤにターミナルを取り付け、 それをVP150管に接着してT管背面に差込み。
分解したところ。 第1キャビ内部は、カーペットで筒臭さを少しでも取り除こうという気持ちの表れ。(笑)
第1キャビ仕切りには、65mmのコケットをはめ込んで接着。 ここに65mmVU短管を挿せば、ダクト長の調整が可能だが、 今のところこの長さでちょうど良さそう。
音は、スピード感はあまり無いが、40?100Hz付近の低域の量感が十分に厚く、かつ歪み感が少ない、落ち着いた音になった。 ある意味、ダブルバスレフ的な甘い低域なのだが、スパイラルダクトのおかげで低域輻射周波数域が広いので、量感はかなりあって落ち着いて聴ける。
一方、スパイラル特有の中域の漏れは、第一ダクトの遮蔽性のおかげで良くなっている。 けれども、まだまだ漏れてくる感じは強い。
高域は、バッフルの材質が柔らかいことと、締結が木ネジで不十分なためか、ちょっと荒れた印象。 この辺は時間をかけて改良してゆきたい。 塩ビ管SPの人たちの間では様々な対策が採られているので、今後の参考にしたい。