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なーお さんの日記

 
2006
6月 25
(日)
09:45
[Audio]06年stereo誌SPコンテスト雑感
本文

 昨日は帰宅するのが精一杯で、余韻を楽しみつつ床に就きました。 雑感を書くなら、記憶の新しい今朝しかないと思って書き記しておきます。 結果は書きませんのでご容赦を。 誌面での自分を含めた皆さんの評価を見る楽しみが薄れてしまいますので。
 まずは、直前の打診にも関わらず現地で手伝い役を引き受けてくれました、学生時代の後輩のえびさん、ありがとうございました。 貴兄がいてくれたお陰で、2番手だった自分の後の他の人の音を冷静に聴くことができました。 客観的な視点で見てくれて、適切に話相手もしてくれて、ありがとう。

 さて、肝心の雑感ですが、編集部よりまず最初に「本年は長岡鉄男氏の7回忌にあたり、ご賛同の方より奥様に御花を差し上げたい」とのことで、わず かばかりの気持ちを残しておけました。 ただ、7回忌を迎えて奥様の気持ちとしては「方舟もそろそろ整理したい」とのことでして、今年が方舟最後のコンテ スト試聴会だったかもしれません。 残念ですが仕方のないことでありますし、反対に、これまで故人を偲びそのままの形で残して管理いただいた奥様ほか関係 者の皆様には深い感謝と敬意を表したいと思います。

【方舟の印象】

hakobune.jpg

画像は開始前にハセヒロSPでウオーミングアップ中の様子。照明は裸電球、エアコンも壁付け2台、天井はなく屋根材のガルバニウム鋼板の裏打ちのみの簡素な風貌ですが、音に大きく関わる部分はしっかり作られ、私にとっては素晴らしい音響ルームに思えました。

 競作試聴の後、後ろのネッシー2を鳴らしていたのですが、音を聴かずに抱いていた長岡サウンドのイメージを完全に払拭する、その刺激感の無いのに 解像度・音場感のはっきりした音は忘れられません。 共鳴管はバックロードとは違って中低域の音の正確性が落ちないという感じを受けました。もちろんその 深淵なる超低域も。
 「ここに来れて本当によかった」 と素直に思える時間でした。

【試聴に用いた機器】
CDプレーヤー: DENON  PMA-SA1
AMP: Accuphase  E-308
 競作の試聴には贅沢ですし、シンプルで実用的な組み合わせ。 各作品の違いを滲みなく表現していたと思います。 やはり高級クラスの音はよいですねえ。 部屋もあってのことで私には縁の薄い踏み込み難い世界。 私のような駄耳でもその良さは良くわかりました。

【作品】
 今年は例年の「トッププレーヤー」作品を選ばずに、世代交代を図ったようでした。 石田健一さんも、金田清治さんも、その他常連さんもおられません。 昨年の顔ぶれでは、前川宗賢さんと豊田高専さんがおられたのみ。
 作品は皆さん、綺麗に仕上げをされている方々が多かったです。 素材感を大事にしたクリア塗装のみの私の作品は見劣りするばかり。
 音のほうも素晴らしいものばかりでした。 それぞれが特徴がありましたが、グランプリ受賞作品はバランスにおいても音の鮮度においても、低域の伸び・量感においても欠点の少ないものでして、誰もが納得するものでした。

3D-subakoの評価】
 私の作品を特に評価してくださった、六本木工学研究所代表の大原嘉礼氏には感謝します。 低音をバックロー ドというよりはバスレフに近い音です、と評されたのは、まさにそのとおりと思います。 これでも、バスレフよりは立ち上がりを出るように設計・チューニン グした結果でして、3D-スパイラルの低域の特徴と思います。
 それから、選考書類に差し込んであったSpeakerWorkshopでの測定データに関心していただき恐縮です。 氏は「日本語の解説書もまだない」とおっしゃりましたが、いえいえ、 オヤさんのサイトやら、いろいろ出てきています。 私など、そのまんまやってるだけでして・・(恥)
 ・・ オヤさん、すみません・・ 万一、雑誌にそのように掲載されましても、ご容赦ください。

060701 追記**

えびさんが撮影してくれた写真が届きました。
8月号でもこれと同様のポーズで掲載されると思いますが、一足お先に。

snap060624.jpg

追記おわり **

【オクタゾイド】
 石田義之氏の7月号作品「オクタゾイド」で、MG850、試聴できました。 ハイスピード故の、音のすっきりさに聞き入 りました。 曖昧な音像感がない感じ。(正直、私の耳のレベルを超えていました。) 少々声の子音が強めに感じたのは、2発入りの高域干渉であることを祈 ります。
 ・・石田さんのお人柄に惹かれました。 以前より抱いていたイメージを更に飛び越える、とてもソフトで気遣いのすばらしい方でした。

【総括】
 私の青春時代から続く趣味の一つ「オーディオスピーカー自作」において、記念碑となる出来事でした。 いろいろな思いを胸に抱いて、これからも自分でできることは自分でやってみる、を信条に精進したいと思います。
 3D-スパイラルは、まだまだ未知の可能性を持っています。 これで終わりとは思っていません。 そのうちまた、次回作に今回の知見(大口径スパイラルでの仕切り板剛性不足など)を生かしたいと思います。 

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コメント一覧

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もっ   投稿日時 2006/6/25 17:17
一言言っておきますが、今年は、設計者が違うので、去年の豊田高専と今年の豊田高専は、同じようで違うと言うことを覚えていてください。

宜しくお願いします。
なーお 移動中   投稿日時 2006/6/25 18:30
もっさん、こんにちは。
昨日は緑のシャツを着てましたか?声をかけてみたら、つれない返事だったので、それ以上は話かけられなくなっちゃいました。

今年はまた、一次選考の基準が変わったのか、もっさんが落ちて、他の設計が選ばれたようでしたね。 あのアバンギャルド似システムも、なかなか魅力的だったと思いますよ。
なのに、同じ豊田高専の人が否定的なことを言うのは、どうかと思われます。
社会に出れば学校の看板をしょっている訳ですから、結果がおもわしくなかったのなら、自らの部としての戦略の弱さを反省することはあっても、設計者が違うなんて言い訳はすべきでない、私は体育会系でしたからなおさらそう思いますし、社会人として世に出たら通用しない話です。
豊田高専さんを期待している人は、もっさんのこのコメントを見たらがっかりするはずです。部としてのまとまりがどうなってるのか。。
少々苦言を呈しましたが、もっさんが優れた技術をお持ちと思うが故の親心のつもりです。余計なお世話と思うのでしたら、読み飛ばして下さい。

携帯で長文は辛い。。
「集まれ塩ビ管スピーカー」の管理人 サイトURL  投稿日時 2006/6/25 21:25
なーおさんの言う通りですよ。
同じ部のなんですから逆に褒めなくちゃネ!
もっさんの言いたい事もなんとなく分かります。

とにかくなーおさんお疲れ様でした。
お時間が取れたら皆でぱーとやりましょう!!
FB   投稿日時 2006/6/25 23:56
なーおさん、もっさん、お疲れ様でした。結果はとにかく、こういった催し物は「参加することに意味がある」と思いますので、はなから参加していない自分なんかより大きなものを得られたのでは無いでしょうか。

特に、まさか今年が方舟最後のコンテスト試聴会になる(おそれがある)とは思わず、やはり長岡教徒にしろ、そうでないにしろ、あの聖地とも呼ばれる場所には一度行ってみたかったです。

SpeakerWorkshopに関しては、本当にオヤさん様様ですね。なーおさんの資料に大原氏が感心されたことをオヤさんが知れば、きっと彼も喜ぶと思います。
もっ   投稿日時 2006/6/26 0:44
今、東京方面から帰ってきました。

私はちなみに一番おっきい人でしたよ。

最初に私が言ったことはそんなに重く受け止めないでください。思っていただくだけ仕方なくなってしまいます。

今度は自慢大会があります。最高の幕引をしようとかんがえております。

それにしてもなーおさんのスピーカーはいい音でしたね。今後の活躍 楽しみにしております。
なーお  投稿日時 2006/6/26 6:43
もっさん
どうやら現場では人違いだったようですね、失礼しました。 確認しなかった私がいけない。

私のSPは、一人だけ反則ユニットの88ES-Rでしたが、ユニットの音を引き出しきれていなかったと思います。 中々難しいです。

> 最初に私が言ったことはそんなに重く受け止めないでください。

そうですか、了解しました。
軽く受け流せるほど内容の軽い一言ではなかったものですから、重く受け取らざるを得ませんでした。
社会では、不用意な一言がとても大きく発展し相互の信頼関係を損ねたりするリスクを十分にはらんでいますので、(特にネット上では)ご注意いただいたほうが宜しいかと思います。
なーお  投稿日時 2006/6/26 20:19
FBさん
オヤさんに、いつか恩返ししなくては。


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