なーお さんの日記
VMware-ESX-3iから始まった検討。 VMware-server2.0、VirtualBox-OSE-1.6、と試してきましたが、ようやく方針が出ました。 VMware-server2.0で行くことにしました。
VMware-server2.0で行く理由
- ホストOSがあるお陰で、ゲストOSのバックアップやトラブル時の復旧が楽です。 VirtualBoxも扱いやすいのだけど、サーバー用途にはネットワーク部分やリモートコールなどが今ひとつ。
- 今回の目的は速度アップと省電力。 ESX-3iもNASを分離すれば速度を出せるけど、1台構成とするためにはESX上の同マシン上にFreeNASを立ち上げて、そのストレージの上でゲストOSを動かす、なんてことが必要になって速度は大幅ダウン。 ハードRaidを使えばFreeNAS不要で良いけど、認識可能なカードがマザーボードの倍以上の価格で、予備品のことも考えると勿体無いので敬遠しました。
- VMware-serverも、今までのようにホストOSにLinux-Raid上を組み込んで動かすとなると速度ダウンが目に付きます。 ところが、試しにM2NPV-VMマザーオンボードのnVIDIAのRAIDでubuntu-serverに試したところドライバも既に組み込まれていて使えたため、そのubuntuホストでゲストOSを動かしてみると、かなり速度アップした様子。
そもそも、仮想ゲストOSは可搬性に優れて持ち廻り易い構成であるわけで、そこに更にホストOSのLinux-Raidでの汎用性上乗せは不要と判断しました。
ホストOSをubuntuにする理由
- ホストOSは一定の機能が揃っていれば特に固執する必要はないところで、
- ubuntuは急速に人気が高まったディストリビューションで、サポートもしっかりしており、FedoraやCentOSでは重くてちょっと。。と思う向きには最適。 PPTP-VPNなども試したところすぐに動くし、全体的に扱い易い印象を持ったこと。
- 一方、ゲストOSは現行のVineLinuxが文字コード「EUC-JP」なので、「UTF-8」なubuntuに乗り換えるのは相当に大変なので、こちらは据え置き。
ってなことで、「オンボードRAID + Ubuntu + VMware-server2.0」という方針に固まりました。 今後は、実稼動マシンの入れ替えに向けて、準備を抜かりなくやって行こうと思います。
追記:Fake-Raidの罠
nVIDIAも含めたオンボードRAIDは完全ハードRaidではなく、OS上のドライバを経由して構成する「Fake-Raid」と呼ばれる物のようです。
また、ubuntuを含むLinuxのFake-Raidには、「dmraid」というパッケージを使っているのですが、これがなんと壊れた時の再構築機能がまだ実装されていません。
ではどうするのかというと、windowsを(別HDDからブートして)立ち上げて、ボードメーカー製のWindows用Raidソフトウエアを使って再構築を行う方法しかないようです。
うーん、、また振り出しに戻ってしまった。。 速度は明らかに速いんだけどなあ。。
再構築の方法案(未検証)
nVIDIAオンボードRAIDを使うとした場合、以下のような手順でいけば、ダウンタイムは最小限にできますね。
- 予め、予備HDD1台を外付けUSB接続し、ddコマンドで定期的に稼動環境のバックアップを取っておく。(MBRも・・) なお、仮想マシンイメージはバックアップ不要。あくまでホストOSとVMware-Serverが動けば良い。
- 稼動中のHDDが1台壊れてRAIDが解列した場合、少しの間仮想OSを停止し、外付けUSB-HDDに仮想OSを丸ごとコピー。
- コピー元HDDと解列したHDDを取り外し、代わりにコピー先外付けHDDをサーバーに仮にセットし、稼動を再開。
- コピー元HDDと、予備の(新品)HDDを別のWindowsマシンにて、RAIDを構築。
- RAIDを構築した2台のHDDをサーバーに付けてブートし、仮稼動していたHDDから仮想OS丸ごと書き戻してリブート、稼動再開。
この方法では、win機でのRAIDリビルド作業を慌てずにできます。 でも面倒だなあ。。 やっぱり稼動しながらRAID再構築ができるLinux-Raidの便利さを痛感する。
まあ、こんな感じでスタートして、そのうちにdmraidツールがリビルドに対応するのを待つ、という考えもアリかな。
コメント一覧
今、出張先のホテルからVPNで繋いで新サーバーを閲覧していますが、 現行サーバーの2倍弱の速度が出ていまして、 やっぱりこの方式のまま行きたい衝動に駆られています。
補足になりますが、本日意図的に1台を解列したあと、生きた方のHDDを別のLinux-PCで見たところ、普通に/dev/sda でパーティションが見れました。 もしかしたら、中身も見える?(未検証)
もし見れたら、Linux-Raidのように独自フォーマットではなく、 通常のフォーマットのままでミラーリングしている?ということになり、トラブル時の可搬性は向上しますが。
Fake-Raid、侮れませんね。
片方トラブル時に自動的に解列して継続稼働するかとか、信頼性は良く分かりませんが。(笑)