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2月
5 (日)

昨日のオーディオオフ会(私は初参加。皆さん本当にすばらしいSPでした。)で、自分のSPが40Hzまで出ている音を確認できたものの、その力感が物足りなく感じて帰ってきました。
その原因は空気室とホーンダクト間のスロート部分にカーボンハット吸音材を入れていたためなのですが、これには理由がありました。
これを入れていると、中域の下のほうのピアノなどでの「共鳴音」が減ったからです。

060204_off.JPG

オフ会での測定結果。
最低域は、ノイズで持ち上がっているが実際は青い線のあたり。

しかし、実はこれはバックロード的なスピード感のある低域を欲している私にとっては「本末転倒」でして、共鳴音を根絶できればこちらも解決される問題でした。
いろいろ試していましたが、 ダクト下部に低音増強用に置いてある「エンハンサ」がその鳴きを盛大に増長していることが判明。 これを取り外し、スロートの吸音材も取り外したところ、 ロボット君、見違えるように元気に鳴る鳴る! 中音も俄然鮮度がアップ。 これこれ、これだよ。 結局吸音材は全て取り払いました。 若干の残響がありますが、以前に比べれば全然気になりません。

念のため、サインスイープ(150sec)で軸上1mとホーン出口でF特を分解能を上げて測定してみました。
何度も書いていますが、拙宅で はおもちゃみたいなマイクとノートPCマイク入力での測定ですから、あくまで参考にしかなりません。(特に中高域)  低域はそんなに外れたデータではな いと思いますけどね。 但し、部屋の角に近い位置にスピーカーを置いていますので壁効果はだいぶあると思います。
軸上1m    ダクト出口

sin-1m060205.gif
sin-horn060205.gif

こうして見ると、やはり40Hz以下は急降下。 前回測定結果はエンハンサと吸音材の効果でその辺も出ていたということで今回のが本当の姿ということだと思う。  40Hzから下は欲張ってはいけない領域のようです。
160hzのピークはユニットのf0cか? その上のディップはユニットとダクトの音の干渉か?

ここまでロボット君とやってきて成果を得たので、来週末のsubako君化が楽しみです。 こりゃしっかり仕事片付けにゃー。

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2月
12 (日)
カテゴリー  オーディオ
タグ  スパイラル スピーカー

MAKIZOUクラフトさんから、 3D-suko君 の部品が届きました。
梱包もしっかりしているし、やっぱり頼んでよかったなあ?。。。 
ええっ? なんじゃこりゃ??

falure.jpg

私のブログを読まれている人なら、この写真を見ておかしいことはわかっていただけると思います。 そう、くさび型円形ドーナツの積層頭部部品が、なんと単純円形ドーナツで加工されてきました。

下記図面で、DXFデータまで送ったのに・・  え?図面が完璧でないって?? まあそうかもしれませんが、でもこの図面でこの形ではまずいとわか りそうなもの。。 だって、MAKIZOUクラフトさんといえばスピーカー製作の業界で最も信頼されているブランドで、数々の名のあるバックロードホーン SPを製作してきていますからね。

これからMAKIZOUクラフトさんと交渉です。 トホホ・・

PS:結局こんなことだったので、塩ビ管SPの会の「浜風商店さんの 「新型デコイ」発表デモがメインのオフ会」に行ってきておいて良かった。 デコイのすばらしい音が聴けたし。 塩ビ管SPの会の皆さんの音も聞けたし。

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2月
20 (月)
カテゴリー  オーディオ
タグ  スパイラル 測定

オヤさんのブログからトラックバックが飛んできたので、早速おじゃましてみました。
自作スピーカーの特性を、 Speaker Workshopという(私からみれば十分にプロ向け)ソフトを使って測定してらっしゃる。 ん、ナチュラルダクト的にバスレフポートにダンプラを入れての測定も。(残念ながら所望の効果は得られなかった様子であったが。)

普段せいぜいMyspeakerやWaveSpectraをおもちゃ機材に繋いでお気楽な測定しかしてこなかった私も、そのうち踏み込むべきところと考えていましたので、オヤさんのブログで少々勉強。 うん、コンデンサマイクとファンタム電源は知ってるし。 ん?ループテスト? おお成る程。 これ ならMyspeakerでも簡易にできそう、ってことで試してみました。 (オヤさんのブログでは RMAAというソフトで評価していました。RMAAでもやってみましたが、MyspeakerでのF特測定法と同様の結果でした。)

1、PC内: Myspeaker→ヘッドホン出力端子
        →マイク入力端子→Myspeakerで測定。

loopback060216-SinSweep.gif

なんじゃこりゃ。 高域・低域ともだら下がり。
高域はフルレンジには重要性低いとして、低域は予想をはるかに下回る悪さ。

2、思い直して、いつものテストCDをCDプレーヤでかけて音源とした。
  CDP→AMPヘッドホン出力→PCマイク入力端子→WaveSpectraで測定。

cdp-mic.gif

はらほれへらふれ・・ メタメタです。 こんなんで測定していたなんて、笑ってください。わっはっは。 インピーダンスが合わないのか? なんて考える気にもなりません。

やっぱり、コンデンサマイクとファンタム電源だけでなく、サウンドインタフェースも買わねばならんのね。 フルレンジユニット1set分が軽く飛ぶ出費。 でもまあ、今後も継続してゆく趣味にこの程度の出費は仕方ないか。

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2月
8 (水)

3D-ロボット君の動作が、本当にバックロード+バスレフになっているのかどうかを確認する必要があり、インピーダンス測定にチャレンジしました。
使用したソフトはこの分野の定番ともいえる、 MySpeaker。 サウンドボードに並列に入れたセメント抵抗は、0.5Ω?10Wです。

結線はMySpeakerのHELPにあったとおりに行い、ノートPC内臓のサウンドボードだけで無事に測定できました。 なお、アンプがバランス 出力タイプ(出力段の+側と?側両方を駆動している物)の場合はこの方法では測定できませんので注意が必要です(AMP破損の危険性あり)。 使用中の MARANTZ PM-14SA-V2は大丈夫でした。

3D-robot060207-Impedance.gif

MySpeakerがシェアウエアのため、ライセンス未登録の表示が出ていますが、使用許諾条件上はこの表示を消さなければ結果を公開しても問題ないようです。
Focは123.5Hzで、Qtsは0.73と出ました。 (Qts測定結果は参考程度にしかなりませんが)
ま た、170Hz付近にバックロード特有の第3の山があります。 そして40Hz付近に小さな小山があって、これがバスレフの低域限界(f0Lとします)、 谷がfd(バスレフダクトの共振周波数)だと読み取れます。 通常のバスレフではfdより低域はだら下がりになりますが、3D-スパイラルはf0Lまで十 分な音圧を維持します。 よって実質fdはf0Lのすぐ上あたりと考えるのが適当です。  設計で狙った効果が実証されたと言えるでしょう。
但し、バックロードとして見てもバスレフとして見てもその動作は緩やかで、悪く言えば中途半端な特性にも読み取れます。
今後、頭部のsubako君化でこれがどうなるのか、楽しみ。

また、MySpeakerは他にもサインショット応答特性など色々な測定が可能ですので、多くの実験に使えそうです。

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2月
14 (火)

2月8日記事でスパイラルホーンのインピーダンス測定を行い、その後のコメントでヘルムホルツ共振周波数の考え方について話が展開してきています。
きっ かけは、私の最近設計している物は皆「平べったい」変形のスパイラルホーンでして、これにTakenakaさんオリジナル設計の素直なスパイラルでの「ヘ ルムホルツの共振式中のダクト長変数Lはスパイラル外径部基準の音道長を使う」 と同じで大丈夫なのかという不安を感じたからです。

今回、ダクト内の空気容積をベースに、出口開口面積の等価半径項(kumasan提案の定数を参考にしました。)を加えた式を用いて計算する方法で 検証してみました。  検証に使う元データは、拙作の3Dロボット君のほか、ご本家TakenakaさんのHPから拝借させていただきました。 

PDF: 
EXCEL: filekousatsu060213.xls

結果としては、この方が実測値に近い場合もあるし、オリジナルの方が近い場合もあります。  考え方としては間違っていないと思っていまして、これがやがて 「fhoのすぐ下に第1ピークが来るという謎と、fhoの上でインピーダンスの谷になって幅広く音圧輻射されるという謎」の解決のきっかけにでもなれば幸いです。 皆さんのご意見をいただければと思います。 いかがでしょうか。。

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2月
19 (日)
カテゴリー  オーディオ
タグ  スパイラル スピーカー

 現行メインSPに鎮座した3D-subakoですが、浜辺の生録の音などを聞くと、ある周波数で微妙に(気柱共鳴とは違いますが)共鳴していま す。 一般には3D-スパイラルホーンから漏れてくる音は中高域がきれいだと言われていますが、これはあくまでCWホーンと比べた場合であって、円筒を音 道に使っていることから(その内径が一定であること故に)内径を2分の1波長とする周波数が基底の共鳴は必ず付きまとうはずです。200mmであれば、 860Hz付近。 3D-スパイラルホーンをお使いの方は、一度吸音材を取り出して浜辺の音を再生してみてください。 すぐに判ります。 (ト○レの排水 管を流れる水音みたいな、いやーな音です。)(T_T) 

 え、? 吸音材を使えば済む事? 確かに吸音材でだいぶ減ると思いますが、そうすることで中音以下の音の鮮度は下がる一方です。 3D-subakoでようやく吸音材無しでも聴けるレベルの物になったので、些細なことでも克服してもっと音の鮮度を上げたいわけです。
 さてこれを回避するには、なーんだ答えは簡単。 内径を徐変させれば良いのです。 ・・と言うのは簡単ですが、作るのは大変、大変。
 例えば、ご本家Takenakaさんのページに、 「ディスク法」という作り方が紹介されています。  仕切り付きのドーナツ型円盤を多数、位相を回転させながら積層してゆく方法ですが、 これで円の径を変化させればできちゃいます。 きっと、私以外の誰か既に思いついていると思います。
 その他には、塩ビ管のサイズを途中で変える方法もありますが、接合部のスパイラル仕切りをどう作るかという別の問題が・・

yadokari.gif

ということで、やはり積層方式。 
3D-yadokari案です。「やどかり」君に見えますよね?
  あまり枚数は増やすと大変ですし、1枚あたりの厚みが厚いと、そのぶん仕切り板部分の斜め研削量が多くなって加工も面倒になります。 せいぜい15mm厚 くらいが適当でしょうか。 仕切り板部分の1枚ごとにずらしてゆく位相は上から下まで同じにする必要もないと思われるので(もしかしたらスパイラルの動作 上好ましくないかもしれませんが)重ねる面積との兼ね合いで設計すればよいと思っています。

 なぜここまで拘るかというと、φ200mmくらいのスパイラルになると、幅10mm程度の平型キャプタイヤケーブルによる方法では、どのみち剛性 不足であることが上げられます。 現行の3D-subakoもその点で不利でして、音への悪影響の程度を心配しつつ聴いている状態です。 これの打開策と しても、有効です。

 ただし、ディスク法は容積効率が悪いです。今より更に巨大化必至。(汗)

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2月
28 (火)

長期出張を控え残された時間が少なくなってきました。
少々前置きが長くなりますが、ご容赦を。

 所詮スピーカーの音の煮詰めは、勘と経験+ネットで収集した情報を基にしたトライアンドエラーの積み重ねであるために長い時間が必要です。  私 とて巷のオーディオマニア諸兄に比べたら勘も経験も人並み以下でして、日々勉強と耳のトレーニングを友として歩んでいる状況です。 手持ちの愛着あるオー ディオ機器・CD達をフルに活用しつつ、日々少しづつ改善してゆくしか手はありません。
 そしてその結果を裏付ける形で、測定を行えば良いのです。 もちろん、そのSP形式が狙っている動作になっているかどうかの測定として、F特やイ ンピーダンス、位相などを測定するのはスタートポイントとして重要なことですが、それ以上の「人の心を揺らす音楽を奏でる音の出口であるスピーカー」の調 整で最後に役立つのは、言うまでも無く人の耳です。
 時に人の耳、特に自分のSPの音を聞く耳は主観にとらわれ過ぎ、一種の自己形成の焼き物になりがちです。(人はそれを自己満足と言います。) そのような偏りやバイアス成分を少なくするには、日々の精進に加えて他人の意見を聞き入れるもう一つの謙虚な耳をきちんと持つことが大事と思います。

 私は3D-subakoにかなりの情熱を注いでいます。 音だし一発で、昔作って聴いていたバックロードホーン群の利点も欠点を相当高いレベルで 飛び越えてしまったからでして、そのバックロード的なショートホーンの音は3D-スパイラルの新たな活用路線かも?・・ と感じているからです。 
 巷ではなにやら、 TLSが 今後自作派が一度はトライするべき方式、と言われたりもしていまして、 長岡鉄男さん世代の私としては少々複雑な思いもあるし、 まあそういう方式が(古 かろうが新しかろうが)吸音材で中を埋めて音圧や位相を綺麗に整えるという方式ならそれはそれでよろしい、そのうち踏み込むかも?  でもまだまだバック ロードも捨てたものじゃない、 この3D-スパイラルを活用したバックロードの音は独特の透明感があって、吸音材なしで中音じゃじゃ漏れでも十分に聞ける だけの過渡応答の良さからくる音の利点を前面に出して、行くところまで行くのです・・

 さて前置きが長くなりましたが、ユニット背面から出る音は空気室内で共鳴すると、言うまでもなくユニットのコーン紙を振動させて前面にも出てきます。 この共鳴というのは厄介でして、 TQWTでもTLSでも、CWタイプ(一定幅)であればその内幅をλ/2とする周波数の整数倍の共鳴音が必ず付きまとうはずです。(実際に聴いたことないけど)
  これをコントロールしないと、ピアノの右手の強いアタックなどで醜い甲高い音が出ます。 3D-スパイラルホーンは長手方向の共鳴やスパイラル外筒内径に 起因する共鳴音は出ましてその対策が難しいのが最大の欠点だと思っているのですが、音に影響の一番出やすいユニット近傍は空気室設計の自由度が高いし空気 室が小さいので対策はやり易いものです。(逆にいえば空気室が小さいので、より影響を受けやすく対策の効果も出やすい。)
 今回取った対策は、吸 音材をほとんど使わずに共鳴音を散らすものです。(最終的に吸音材ゼロで聴ける、ということではありません。) 折角バックロードホーンで過渡応答の良い 特性があっても空気室に吸音材を入れれば入れるほど、音が鈍って鮮度が落ちてしまいますから、まずは「散らす」。  それでダメなら最後は吸音材です。

taikyou-buhin.jpg

今回の対策に使った、1本分の加工済み部品です。 半割り丸棒は側板内面に。 斜め加工の部品は底板方向に使います。 こんな加工は電道工具ではなくて手間隙かけてノコギリとカンナ、これに尽きます。

taikyou-side.jpg

ピンボケ写真しか撮れませんでした(^^;
 側板内面に貼った様子です。幅方向の(本作例の場合)1.2Khz付近の共鳴音の抑制に効果があります。
 よく見ると、背板に相当する塩ビ管外径部分に鉛シートを貼って固有振動を抑えているのもわかります。

taikyou-bottom_2.jpg

ユニット下の部分に斜めに取り付けた部品で、長手方向の(本作例の場合)480hz付近の共鳴音の抑制に効果があります。

 上記対策は、ここに至るまでは1週間の試行錯誤を経ていまして、最近流行のダンプラを構造材に使ってブチルで制振した部品を組み合わせて予察した結果から最適と判断されたものを実施しました。
 また、こうして対策を取る際に、やはり「吸音材は全て取り外して」行うことが重要です。 そうしないと取った対策の効果が薄れてしまって判らなくなってしまいますから。

 ・・・ そして昨日の夜も更けていったのでした。(笑)

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2月
12 (日)
カテゴリー  オーディオ
タグ  スパイラル スピーカー

MAKIZOUクラフトさんのミスの件も先方の誠意で解決したし、今日は箱部分の組立をできるところまで進めました。

box_060212.jpg

何より接合面が「吸い付くような」高精度の仕上がりには驚きました。 さすがMAKIZOUさん、と関心。  箱部分の加工済み部品はバッフルと側 板2枚、底板の4点のみですが、ここに(一緒に送ってもらった端材を)自分で加工した補強を適宜追加します。  まだ側板と底板は未実施。 補強を行うと 箱鳴りが防げるとともに、定在波の抑制に多少効果があると思います。 バックロードタイプの定在波はホーン開口で増幅されて出てきますので、その抑制には 気をつかいます。 今回は今までの3作の集大成として作り上げるつもりですので、手抜きはせずにと。

ユニットの固定用に今回はM4の爪ナットのマグネットと干渉しそうな爪1本を切断して、エポキシで固定する方法をとりました。 そしてバッフル内側の空気の通り道は、お決まりとしてグラインダーで削って広げておきます。
側 板の、VP200塩ビ管に接するコバ面は内R加工が必要です。 さすがにここの加工は(相手方の塩ビ管が先方にないし)自分でやるしかなく、グラインダー で慎重に行っています。 側板のRと合わせてみましたが、もう少し削らないといけないみたい。 最後の合体時に、現物あわせでもう一度削ることにしましょ う。

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