昨年に引き続き、今年もつくばマラソンにエントリーし、本命レースとしてサブ3.5を目標に夏場もトレーニングを続け、月間300kmをこなしてきました。
ところが、前哨戦となる4週間前の水戸黄門漫遊マラソンで大失速、その後ハム付着部炎を発症しているようでした。
- その2週後の週末に15キロのMペース走を計画していましたが、直前の金曜日のジョグでハム付け根の違和感(+ピリッと痛み)が心配で、整骨院に行ってきました。 ハムストリング付着部炎と思うが、筋肉の損傷もありそうだ、とのこと。医師ではないから診断はできないが要するに軽い肉離れか?
- 2週間後のつくばマラソンは、もし本命レースでその後は走らないつもりなら、がっちりテーピングで走るのもありだが、12/17に別のフルマラソン(みえ松阪)があるなら、きちんと治してからそこに向けてリハビリのほうが結果もその後も良いのでは?との事でした。
- 10/29のレースで、自分的にはそんなに無理な走りをしたつもりは無かったのに、こんなことになるとはよもや思わなかったですが、加齢による体力低下もありつつ、お尻Maxの意識が強すぎてハムに必要以上の負担がかかる走り方だったことも合わせての故障ですね。
- 思い返せば、この走りに変えてから1月ほどですが、以前より練習中にハムの筋が張っていることが多く、4本指を立てて差し込みほぐすマッサージはしていましたが効果には疑問がありました。 レースでトドメを刺した感じでしょう。
- 更に思い出すと、レース3日前に、仕事で重い物を持ち上げる時に、腰から腿裏にかけてちょっとイヤな感覚がありました。この時に既にやってしまっていたのかもしれません。
- ということで、更に10日間は練習を自粛して、12日目に4.4kmジョグで様子をみて、直近の金曜日はキロ5:30ペースで6キロジョグしました。ピリッという痛みは全く出ず、しかしハム付着部の違和感は消えないので、無理せずジョギングで参加し早々に棄権することにしました。
- ジョギングといっても、キロ6分前後のペースでは走りたいので、ハムに負担がかからない、軸足の荷重に合わせて上体を乗り込み、遊脚も跳ね上げ時にハムで支えたら直後に太腿を下ろす意識でキックを抑制した、重心移動主体の走法です。
これは、3月の東京マラソンの時の「ペンギン走り」をベースに発展させた感覚で、今後のフルマラソンはこの走し方を基本で行こうと思っています。特別に速く走ることはできないけど、大崩れしにくい走りになります。
SRC応援グッズ
ただジョギングするだけではモチベーションが上がらないので、一緒に走るSRC-Cチームメンバーお二人の応援を計画しました。 応援隊メインにしておけば、妙な考えを起こして最後まで走ってしまうこともなく、十分に楽しめそうです。
- うちわと、のぼりを準備
うちわは100均グッズで作り、のぼりはSRCのデザインを模倣して入稿して作りました。(みちーさん、使用承諾ありがとうございます。)出張先の盛岡のホテルに届き、見たら思ったより大きく、2段伸縮のポールを持って走るのは危ないしランナーに迷惑がかかりそうなので、全長1.8mまで伸び自立する自撮り棒を買って結びつける作戦です。
- 応援スポット
スタート後にジョグで500mだけ走ってすぐにコースアウト棄権して、ジョグで20キロ地点までショートカットで先回りして応援。お二人を見届けてから35キロ地点までまたジョグで戻って応援。トータル15キロ程度のジョグの予定。
コースMAPに往路(緑)/復路(紫)のルートを記しました。
応援結果
シューズは、sauconyのMAXクッションカテゴリーのお気に入り、トライアンフ20を履きました。 クッション性が高いのに沈み込み過ぎず反発リターンが早い、軽くは無いが重すぎずテンポアップ走まで楽々こなせる、一度履くとクセになるマルチパーパスシューズです。
●走っている時に何を意識したのか?
- とにかくキックせず上体の乗り込みで走る。
- 遊脚の引きつけ直後に太腿を下ろす意識。
- 遊脚の引き戻しは意識せず下ろすつつ倒れ込む。
- 足はつま先を外向き意識で接地、お尻で受ける。
- 最大荷重時に、腰を押し骨盤を立てる。
●フォーム意識した結果起きた変化
- どうにか荷物を担ぎながら走り切れた。
●雑感
- 今日は着替え前にAさんと合流できたが、Bさんとは会えずスタート前集合としました。しかし結局全員Eブロック第二ウエーブスタート整列で集合できず、別々のスタートとなりました。
私は500mだけ走ってすぐにコースアウトの予定だったので問題はありませんでした。
- そこから20km地点へ移動JOG。慎重に走って無事に到着。着いて旗揚げ準備していると、目の前をランチューバーの三津家さんが通過。 後ろ姿に声を飛ばしたが聞こえたかなー?
- JOGで汗をかき、それが冷えてとにかく寒い。防寒着を着込んでも寒いので、この地点の動画は足踏みしていてブレブレですみません。 35km地点は固定して撮りました。
- Aさん通過確認。元気に手を振ってくれました。 でも、Bさんが来ない・・ ランアーズアップデートを見ると既に20kmを通過していました。お互い気づかずだったようです。でも動画には映っていましたので、チームのウオールには編集して貼りました。
- 荷物を畳んで、35km地点にJOGで移動。 その直前にランナーの走路に合流するので、係員の方から「計測チップを外してください」との指示があり。 ということは、外せば走路に戻ってもOKてことね?(解釈が甘い気がする。怒られそう)
- Aさんが来る前に、目の前を藤原商会の藤原さんが通過。誰かの伴走らしいが「藤原さーん、ファイト」って場違いの声をかけちゃったんですが、手を挙げてリアクションしてくれました。
- Aさん通過、だいぶペースが落ちてきている様子で辛そうです。ファイト!まだまだ行ける、と激励。
- しばらくすると、Bさんがすぐ手前の私設エイドでコーラを飲んでいるのに気づき、声を掛けたら今度は気づいていただけました。
- お二人を見届けて、荷物をそそくさと仕舞い込み、自分も走路を走って戻りましたが、なんとなくこのままゴールしたい衝動を抑えきれず、42km走ってきた皆さんと一緒にたった18kmしか走らずにゴールゲートをくぐってしまいました。でも沿道の応援はやっぱりいいですね。疲れた体に元気が戻ります。
- トータル18kmほど走ったようです。ペースはキロ7分。走った後も痛みは増しておらず、今後も徐々に様子を見ながら練習メニューを戻してゆこうと思います。
- 完走されたお二人、ナイスラン!お疲れ様でした。 え?Aさんはサブ3.5は逃しましたがPBだったんですか? おめでとうございます! ・・言ってくれないとわからないですよん。
- とにかく寒い一日でした。レース後に集合しようと連絡がなかなか合わずに時間がかかってしまい、すみませんでした。ヤキソバは安かったけど冷めてましたね。肉巻きオニギリ(?)が暖かかったので助かりました。
- 応援は2015年以来でしょうか、これはこれで自分も元気になるので良い物ですね。 皆さんも機会があればぜひ、ご一緒しましょう。
- 水戸黄門漫遊マラソンでの大失速の原因となった、お尻下の筋の過負荷。今までこれはお尻が使えていると思っていたが、トンデモない勘違いと判明。
過負荷だったのは、お尻ではなく、ハムストリングスの上側、骨盤と接着しているすぐ下あたりでした。(追記:ハムストリング付着部というらしい。ここの炎症はハムストリング付着部炎)
今まで、ここが疲れていれば、ヨシヨシお尻Maxできていると思っていたのが、ハムストMaxだったという大いなる勘違い。筋力のある人なら行けるのかもですが、私は負荷を減らさないとフルでは失速が必至です。
普段からラン後のお尻ストレッチは欠かさずやっていたので、もう少し気にかけていれば疑問に上がったのかも、と思いつつ、でも結局のところ、今回のように一度はフルで大失速しないと根本的な問題には気づかなかったでしょう。
- では、どうしてここまでハムに負担がかかったのか、ということです。 遊脚の慣性力で骨盤をスイングしストライドを伸ばすのは良かったものの、それを逆側のキックに乗せてしまったのが過負荷になっていました。
キロ5分を切るスピードの維持に、キックを強くしないと乗れない感覚があり、ペーサー集団に着いて行く中で給水後の遅れ取り戻しにキックを使ってしまい、その後の維持にもその意識が続いてしまったのだと思います。
- 遊脚の慣性力を利用した骨盤スイングをキックに乗せると、お尻ではなくハムに負担がかかるのは、お尻下の腿との境目が手の中指と薬指の間に来るように手を添えて走ると、お尻が使えているかハムかがわかりますのでそれで確認できました。
どうしたらお尻を使えるか。そのヒントは、3月に走った東京マラソンのフォームにあります。この時は短い接地時間を指向しつつ、乗り込み主体の走りをしていて、接地時に肋骨下を前にぐいっと押し出す走りでした。結果として骨盤もスッと前に出せていて、そうするとキックせずに前に進むためハムに負担はかからないんです。
https://youtube.com/shorts/y2EyJ7LdrJA?si=ZOYwqFyHyz5xcQPN
自称「ペンギン走り」!?走っている姿はそんなに可愛いくも格好よくもありませんが、これでNet3h40mを切って走り切れましたから、一旦ここまで戻った上で改善を進めれば、もう少し速く走りきれる可能性は残っている気がします。
- 走り方でここまで結果が変わるとは、衝撃的です。だからこそマラソンは面白い。11/26のつくばマラソンまで時間がありませんが、少なくとも東京マラソン以上の走りをしたいなあと思います。
- 私が今後目指したい理想の走りは、この下の動画のNo202番さんのように、脱力してキックもあんまりしていないようで、反発と上体のひねり、重心移動を使って走ることです。しかしよく見ると、遊脚の引付けにしっかりハムストリングスを使っているのがわかりますね。 必要なところにはしっかり力が入っていつつリラックスしています。この方はなんと2:39:34で40歳台の部1位でした。(速っ!)
【わっかない平和マラソン2022】レース風景+スタート直後のランナーのランニングフォーム解説(前編)(ランニングフォーム改善トレーナー鈴木 勇人)
第8回 水戸黄門漫遊マラソン 完走しました。 この大会は過去に4回出走しており、大好きな大会の一つです。
昨年は、駅周辺に分散受付・更衣室・荷物預かり会場を5か所準備してくれていましたが、今年は男子は以前のように会場付近に集約しました。 それでも駅からのアクセスは最高、スタート前後の動線案内も十分です。
今年は、5月末に入会したSRC(Spirits Running Club)で積み上げてきた練習とフォーム改善を武器に臨みました。懸念点としては、フォームの最適化が間際まで完了せず、1か月前に腰を痛めて30km走ができなかったことと、Mペース走を余裕を持って走り切れていなかったこと。
そのため、本命の11/26のつくばマラソンへの前哨戦、練習と位置づけて、最初は3.5ペーサー集団に付けて、途中から無理せずペースを落としてゆく作戦としました。
なお今回、SRCのメンバー2名と現地で落ち合い、スタート整列も一緒に並んで走り出しました。私はスタート後について行けませんでしたが、一緒に走る仲間がいるのは心強いですね。
- 結果
- グロスタイム 4:06:06
- ネットタイム 4:05:38
- 種目別順位 227位(男子60歳台)
- 総合順位 3704位(男子)
- GPSログ(GARMIN)
- ラップタイム(速報値)
測定ポイント | スプリット | ラップ | 通過時刻 |
---|---|---|---|
Start | 00:00:28 | 09:00:28 | |
5km | 00:25:44 | 0:25:16 | 09:25:44 |
10km | 00:50:32 | 0:24:48 | 09:50:32 |
15km | 01:15:28 | 0:24:56 | 10:15:28 |
20km | 01:40:13 | 0:24:45 | 10:40:13 |
中間 | 01:45:47 | 10:45:47 | |
25km | 02:05:33 | 0:25:20 | 11:05:33 |
30km | 02:35:13 | 0:29:40 | 11:35:13 |
35km | 03:10:56 | 0:35:43 | 12:10:56 |
40km | 03:48:13 | 0:37:17 | 12:48:13 |
Finish | 04:06:06 | 0:17:53 | 13:06:06 |
シューズはsauconyエンドルフィンスピード3(青)+キンバラ14のPwrRun+インナー。5kmまで3.5ペーサ集団の前を走り、その先18kmまで作戦通り集団に吸収されて張り付きましたが、たぶんスピードが速すぎたからなのか?お尻の下の筋、筋肉の疲労で超絶大失速しました。
ペーサー集団に付くと、給水のたびに遅れた距離を追いつくためにスピードを上げる必要があります。どうにかフォームを変えずに追ったつもりでしたが、知らず知らずにキックが強くなりお尻下に負担がかかっていたのかもしれません。
そしてなんとトイレも2回も駆け込みました。フルのレースでトイレに駆け込んだのは初めてです。起床からスタート迄に四回トイレ行きましたし、今までと何が違ったのか? 前日と当日朝の食事の量が少し多かった、位しか思いつきませんが、こればかりは仕方ない、こういうこともあると思うしかないです。
→その後、モルテンジェルをいつも後半に摂るのですが今日は速めに、14km、20kmで摂取したので原因かと。腸に直行したモルテンが、腸内に残っていたものを刺激してどんどん出口に直行したのでは? と思います。
モルテンはもろ刃の剣、リスクを大いに体験しました。対策としては、早めのジェル摂取はモルテン以外のものにすべき、と思います。
4時間オーバーは、2016年の第36回館山若潮マラソン以来です。2017年のあの直前練習で転倒し肋骨にヒビが入った状態でグロス4:00:00でゴールした第12回湘南国際マラソンもネットタイムは3時間台でした。
以上、ダメダメレースの見本のような走りでした。
4週間後の本命レース、つくばマラソンに向けて、課題が山積みです。 今から体幹トレーニングは間に合わないし、キックを抑制した東京マラソンのフォームではスピードが上がらないし、ジレンマに陥っています。
あとは東京マラソンのフォームベースにフォア寄りミッドフットで踵に荷重せずキックせずで接地時間短くお尻下筋に負担をかけずにスピードを維持するくらいしか思い当たりませんが、これもリスクがあります。悩ましいです。
反対に、ミッドフットをやめてヒールストライクに移行する(戻す?何年ぶりか)という案もあります。今なら重心の乗り込みの技術も以前より向上しているはずなので、太腿への負担を増やさずに、お尻の負担を減らせる走りが出来る可能性もあります。
- レース2日前、出張先の豊田市で豊田大橋下で撮影したフォームです。相変わらず腰落ちが残っていますが、自分的にはそれほど悪くないと思ってます。 レース当日はこのフォームよりも接地時間が長くキックが強くなっていた可能性があります。
https://www.youtube.com/watch?v=FmU4et8yKFU
練習ログ
10月 |
|
コロナ禍前のシーズン開幕は、毎年このレースでした。今年は4年ぶりに白井梨マラソン10kmを走ってきました。
実は10日ほど前にムリなフォームで走ったことで持病の腰椎分離すべり症を発症、2日間ほどまともに歩けなかったのですが、2日後に普通に歩けるようになり、4日後にはジョギングまでできるほど超回復しました。一体何だったんでしょう?
そこから徐々に戻してゆき、今日は柔らかめのシューズで普通に全力で走りました。
シューズは、足腰に負担の無く反発のそこそこ良いEndorphin Speed2。気温も湿度も高かったですが、曇っていたのは幸いでした。それでも結果は、私のコースワースト、49:39でした。
4年間の最大心拍数の低下は大きかったことと、9km手前まで粘ったのですが、キツくなったところに、右脇腹痛が発生。差し込みなのか、腸腰筋が攣ったのか、自分でもわからずですが、とても走り続けられなくなり、40~50秒ほど歩いて回復を待ってから再スタートしました。
それでも、フルマラソンレース前のTペース走としてはとても良い練習ができました。
- GPSログ(Garmin)
- 記録証
今日の結果からわかることは
- 心拍数が高すぎ、このペースでフルマラソンは無理。
心拍数低減のため、血液サラサラ計画を発動します。タマネギスープ、タマネギサラダなどを多く食べることにします。 - フルマラソンのペースは、サブ3.5のキロ4:58は難しく、キロ5:10程度か。
というところですね。
今月末に水戸黄門漫遊マラソンを走ります。3:40を目標に準備を進めます。
今年3月19日の稲毛海浜公園フル途中棄権により、いよいよ封印してしまった「Neo逆ローリング走法」。
その後、5月28日にSPIRITS Running Club (SRC)に入会
SPIRITS Running Club 入会直後のフォーム
自分でも目を覆いたくなるほどの、出尻・腰落ちフォームになっていました。いつからこうなったのか記憶にありませんが、元々こいうフォームだったのかも?
入会後は姿勢の矯正から始めて様々なフォーム意識を試しては手ごたえのあった動きを取り入れてガラガラポンで再構築、を繰り返してきました。
その間に獲得した意識、感覚としては、
- 1本の棒になったイメージで走る。
走る前に「シラカバのポーズ」 - 骨盤周りの伸張反射を使う。
支持脚の荷重時に遊脚側の骨盤を上に持ち上げるように支持しておき、支持脚の荷重を入力として伸ばされた筋肉の伸張反射で地面を押し返す。 - お尻Maxパワーで走る。
支持脚接地と合わせてお尻に力を入れて体重を受ける。この時、足のつま先の方向が内向きだとお尻に力が入りづらいので、少し外向きか真っすぐに接地するように脚を下ろす。
体重でお尻に蓄えたパワーを脚の内転でキックに誘導する。
SPIRITS Runnging Club 入会10weeks後のフォーム
この辺まで来るとだいぶ地面の反発を使えるフォームになってきた気がしていました。 - 遊脚の振り戻しを積極的に
振り出した遊脚の膝を下ろしてゆく時に、骨盤の回旋で遊脚側は後方に引く動作となり、合わせてお尻で膝を後ろに引き戻すように、股関節を軸に脚をスイングする。
こうして辿り着いたフォームが、
SPIRITS Runnging Club 入会16weeks後のフォーム
になります。かなり軽快なフォームに変わりましたね?
そして気づいたのです。これはオリジナル版の「逆ローリング走法」そのものではないか!?
・・そうなのです。姿勢を正して再構築していった結果、巡り巡って「逆ローリング走法」に行きついてしまいました。
もちろん、骨盤周りの伸張反射など新たな感覚も加わっていますが、これも実は「逆ローリング走法」で骨盤の引き上げが出来れていれば結果的に使えていたわけです。
まあ、今後も別に積極的に「逆ローリング走法」という言葉を使おうとは思いませんが、意識や動きの1セットとして自分の中では理解や説明がやりやすいので、今後も意識はしてゆくつもりです。
ということで、過去の自分に拍手!
(追伸)逆ローリング走法の派生形として提唱したNeo逆ローリング走法は、遊脚側の骨盤の回旋移動方向が反対方向になるため、今後は自分でも意識しませんし推奨もしません。
5月28日にSPIRITS Running Club (SRC)に入会し、今まで同様の日々の早朝トレーニング、週末ロングランに加えて、主に以下のサービスを利用してきました。
- 自分で撮影した走行フォーム動画をメッセージで送って、アドバイスを受ける。
- 毎週末45分間のオンライン配信の試聴
- 目標タイム別にクラス分けされたfacebookのグループで、メンバー同士で日々のラン日報を公開、練習の意味と結果を言語化し、コメントしあうことでメンバー同士で刺激を受けながら練習を重ねる。
6月323.9km、7月319km、8月も今日まで166kmと、300kmオーバーペースで続けています。この時期は暑いので、無理せずインターバルのペースを落とし、Mペース走は基本ナシで体調維持に努めつつ、良い練習を積めていると思います。
この間、3回の走行フォーム動画を撮影しました。姿勢の強制から始まり、遊脚の引き上げ、骨盤の回旋、腕振り・上体の連動などにより、かなりフォームが改善したので、現時点で比較のために貼っておきます。見た目にも出尻・腰落ちの姿勢が改善され、軽やかなフォームに変わってきています。
- SPIRITS Running Club 入会直後のフォーム
- SPIRITS Running Club 入会3週間後のフォーム
- SPIRITS Runnging Club 入会10weeks後のフォーム
更に、その後10日間の練習で気づいた「骨盤の伸張反射」が、自分のランニング人生の中では革命的な感覚だったので、今感じている内容を書き留めておきます。まずは日報の文章をそのまま貼ります。
- フォーム意識した結果起きた変化
・骨盤周りのSSC(伸張反射)を使う走りでTペース走。
骨盤の支持脚側の地面からの強い入力に備え遊脚側の骨盤を上に支持して、骨盤中心(背骨)を軸にしてシーソーのように支持脚側に下向きの予荷重を与えておき、接地荷重と共に一瞬上方向に押し込まれた直後に伸張反射で下に押し返す動き。これをTペース走で感じながら走ることができた。 姿勢や遊脚の引き上げ、前方送り、下し時の腹圧、腕振りの引きと脚の重心真下への誘導の連動、接地直後の脚の内転、これらを順次意識を回していると、すこしづつコツがつかめてゆくような気がした。
特筆点として、今まで脚の内転は外側部でしっかり受けてから、という感覚が良かったが、骨盤の伸張反射を生かすには、接地直後に内転したほうが、骨盤への地面からの入力が大きく伝わり、より大きな伸張反射力を得られる、ように感じた。
また、そうして得た強い骨盤のパワーを続いて臀筋群の伸張反射へリレーし、そこから膝関節の伸展、ハムの伸張反射による踵の巻き上げに連動する一連の流れができるように感じた。
- 雑感
・速度が上がれば、より短時間で伸張反射を発生させて次の動作へパワーを伝播する必要があり、そのためには、力学的にはバネ定数、筋肉としていえばスティフネス、これを上げて、小さな変位量でも大きな反射力を返せるような骨盤周りの筋力アップが効果ありと思う。 筋トレとしてはサイドプランク、これが一番効きそう・・
ということで、文章にすると難解ですが、いわゆる体幹の「バネ」の一番重要な部分で、サブスリーランナーなど速く走れる方はおそらく無意識、あるいは意識的に掴んでいる感覚ではないかな、と想像します。
また、この感覚を再現しやすいドリルとして、マーチング(スキッピングステップ)が良いと思います。
- Kenya Form Running
中央のイエローシャツの人の骨盤の動きが参考になります。
この動画のほかにも、「スキッピングステップ」で検索すると、たなーさんの動画など多くヒットしますね。参考になります。
この意識、感覚、動きを中心に、周辺の感覚を再構築して、更に効率良いフォームで走れるようになろうと思います。
5月は、加えてスピード練習と、暑熱順化をテーマに取り組んでいます。 4月に350km以上走ったおかげで、今月はそこにスピード練習を挟んでも大丈夫な体になってきました。
もちろん、この時期は体が発汗量の増加に慣れていないため、暑さに対してキツイと感じたらすぐにペースを落としたり距離を短めに上がるなど、常に体の状態に注意しながらの練習です。
そんなこんなで、5月も今日までで310km走りました。月末まで雨模様なので、良くて325kmくらいで終了でしょうか。裏腿の筋肉がだいぶ発達してきました。
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走法・走技術に関しては、前回の記事に書いたように、腿を上げる意識が勝ってしまうとエコノミ-が低下してしまうため、「踵をお尻に引き寄せる」意識が起点になりとても大事だと再認識して取り組んできました。
これが結構奥深いのです。踵を引き寄せるだけでも一呼吸あとに重力により膝は前に出るのですが、もう少し素早く前に出したい。 最近気づいたこととして、この遊脚側ではなくて接地を迎える軸足側の外足部が接地する瞬間に、一瞬だけ軽くブレーキがかかるのでその反作用として遊脚側の膝がスッと前に出る瞬間があります。 その後あっという間に軸足は最大荷重を迎えるので骨盤を前に出すタイミングになるため、ブレーキをかけられるのはほんの一瞬、0.1秒も無いです。なので慣れるまでは加減が難しく、今はその加減を模索している段階です。
軸足の最大荷重で骨盤を前に出す話ですが、これは直後に踵を引き寄せた後に骨盤が前傾しすぎていると腸腰筋が緩んでしまい踵の上がった脚が前に出てこないので、ここできっちり尾てい骨を前に押す感覚で腸腰筋で引っ張り、その後に軸脚側の大転子が前に出る形に誘導します。
続いて接地直後に反対側の遊脚が前に出た後、骨盤の前後関係が逆転して、遊脚側は後ろに移動してきます。 滞空時間に余裕があれば自然に体の下に戻ってきて重心真下接地に誘導され、最大荷重で尾てい骨をプッシュ→離地直後に踵の引き寄せ→腸腰筋で引っ張る→逆足着地を利用し反作用で膝を前に→骨盤の後退に合わせて脚が下りてゆき重心真下着地 というサイクルが出来上がり、これがスムーズに行くと、いよいよ脚のローリング動作が完成しそうなわけです。
本日、みっちーさんのSpirits Running Club (SRC) に入会しました。オンラインでフォーム改善に取り組める会で、初月約3万円、翌月以降継続の場合は月5千円。
ということで、秋に向けて良い走行フォームが身に付きそうです。そしてスピードアップもできてきたので、先行きは明るいですね。
(追記)入会直後の自分のフォームを撮影して、SRCのみっちーコーチに提出しました。 自分で思い描いていたよりも姿勢が悪く、骨盤が後方で腰が折れて接地時間が長そうなフォームになっていました。伸びしろがまだありそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=h5C-zI5ItmM
3月19日の第10回スポーツメイトラン稲毛海浜公園マラソン大会(フル)DNF以降、フォーム改善の課題を探し出し、また自分の改善点を見つけました。
キック後の遊脚の引き付けが遅くて、これを早めることでスピードも上がるのですが、方法が間違っていました。「腿を上げる意識」が強すぎていたのです。
折角スピード復活への足掛かりで書いたように、三津家さんやみっちーさんの動画を参考にしていたのに、腿を上げる意識が勝ってしまいエコノミ-が低下していました。「踵をお尻に引き寄せる」意識が起点になりとても大事だと再認識した次第。
実は今年12月~24年5月までは仕事が目一杯詰まっていて、レースに出れない可能性が高いのです。 今年の秋が勝負になるのて、10月の水戸黄門漫遊マラソンと、11月のつくばマラソンに照準を合せました。こうなると、秋のシーズンに向けて体を作り始めて基礎走力の底上げを始めておかないと間に合わない。
ということで、4月は休日出張も多かったですが幸いにも天候には割と恵まれ、平日の早朝14キロ走を主体に組み立てた結果、自己最高の月間355キロに到達しました。(過去の最高は22年9月の301キロ)
距離レートを上げると体への負担が増します。最初の週は脇腹を痛めたり、次の週はひざ痛が出たりしましたが、その後はフォームも落ち着いてきたため、週90キロ走っても何ともない状況まで慣れました。
但し、早朝の走る前にはアミノ酸パウダー13gを200ccの水に溶いて飲んでから、同13gとプロテイン40gを500ccの水で溶かしてボトルを携行し、合間の休憩時に飲んでいます。
アミノ酸が結構な値段がするので、プロテインと合わせると月8千円ぐらいかかってしまう計算ですね。案外お財布にキツイです。
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今月は練習のための練習と位置づけジョグ中心でしたが、5月はスピードアップ練習を取り入れつつ、暑熱順化にも気を付けてゆきたいと思います。
東京マラソン完走から2週間、第10回スポーツメイトラン稲毛海浜公園マラソン大会(フル)を走ってきましたが、途中棄権しました。(怪我や体調不良では無いのでご安心を)
前置きが少々長いですがお許しください。 前ブログ「スピード復活への足掛かり」で書いたように、東京マラソンは夢のような時間を過ごせた半面、タイムには満足できず、もっとスピードアップできるはずという思いで離地後の遊脚の膝の引き寄せを早くする練習をしてきました。
こんな感じのフォームかな、と試しに初代Endorphin Speedを履きいつもの早朝13キロをスピードアップして走ったGPSログがこれなのですが、もうビックリ。体感のキツさはキロ5:00くらいのつもりで、4:45で走れてました。
心拍数こそ私としては低くは無いですが、脚や体幹が楽というのはレース終盤の失速の心配が少ないということなので、これはもう
と宣言できるのでは。。何より明らかなスピードアップを実感して走るのが楽しいのですよ。こうなるとまたレースを走って実力を試してみたいなあ、という気持ちがモリモリと。。
東京マラソンを走って2週間、積んできたお尻ランのトレーニング効果がまだ残っていますし、体感疲労もほぼ抜け切っています。 実は土曜日に地元で10kmレースがあったので狙っていたのですが、雨予報なのでパス。 ならば次週の週末に赤羽・荒川ハーフはどうかな? と検索すればレースは有りますが、なんと土日とも傘マーク予報だと。まごまごしていたらやがて暑くなってしまいます。。
あきらめかけていた時、前日までエントリー可能なこの大会を発見、天気も回復しそうだし、東京マラソンからフォームの変更だけでどれだけ結果が変わるのかが試せる、という楽しみも(・・ほぼ自分が実験台ですね)できますし、失うものも何も無いので、どうせなら純粋にサブ3.5を狙ってみるかと、フルマラソンを申し込みました。
1周2.5kmのコースを17周弱の計算ですが、自分が何週走ったかわからなくなりそう、GPSウォッチの距離を信じるしかないですね。
- 稲毛海浜公園は、私が稲毛に4年間住んでいた時のランニングコースでして、数えきれないほど走った思い出深い場所で、懐かしさがこみ上げます。
- 残念な結果
序盤から3.5ペースで気持ちよく走れていました。名物の風はそれほど強くなかったものの、走行中のGARMINアナウンスでもログを見ても明らかに影響があったようです。
そして、28kmあたりから体幹維持できずスピードが出せなくなり、ピッチを早めて対応しましたが、それも30kmを過ぎるとみるみる落ちていきまして。これ以上頑張っても得るものが無いと判断して、残り4周をトコトコ走るには止めにして私のランニング人生初のDNFとしました。- GPSログ(GARMIN)
原因は色々考えられますが、フォームの完成度が低かったこと、このフォームで走り込んでおらず体幹が出来上がっていないこと、東京マラソンの深層疲労が抜けていないことなどでしょうか。 秋に向けて課題のリストアップからですね。
現時点で言える課題は、遊脚の引き付けを早くした時にでも加えて東京マラソンの時のように離地前に軸足側の腰骨・大転子を前方に押して重心の乗り込みを早くするとともに、反対側の遊脚の大転子が骨盤の捻りで後方に移動することで遊脚が重心真下に接地しやすくなるので、この両者を同時に実行できるフォームを模索すること、と考えています。
そのためには、私の持論であったNeo逆ローリング走法の肝、遊脚の慣性モーメントで大転子を引っ張ってもらう、というのとは逆方向の動きになるので、逆ローリング走法はいよいよ封印することになりそうです。
- GPSログ(GARMIN)
原因は色々考えられますが、フォームの完成度が低かったこと、このフォームで走り込んでおらず体幹が出来上がっていないこと、東京マラソンの深層疲労が抜けていないことなどでしょうか。 秋に向けて課題のリストアップからですね。
- 帰り道、田所商店で伊勢ネギ味噌ラーメン
最後にひとこと
皆さん、こんにちは。
先日の東京マラソンは、最後まで元気に楽しく走れて本当に幸せでした。3.5ペースで入って最後に失速しても、ずっと無理の無いエコランペースで走っても、結局タイム上は大して違いがない。ならば最後まで元気にゴールしたほうが楽しいですよね。それを再確認できた時間でした。
でもですね、自分が目指す走りはコレジャナイ感がとても強いです。 だって家族の撮ってくれた動画見たら、いくら39km付近の厳しいところだと言っても「ベチャッ」とか「ペトッ」とかいう擬音が聞こえてきそうな、軽快とは真逆の走り方は見ていても走っていても爽快感が無いです。
見た目もそうですが何よりタイムが遅い。走りを改善すればタイムも付いてくるはずで、次の課題を自らに課すことにしました。 題して、
、、ってそのまんまですやん。
今の走りからスピード復活に向けて具体的に改善すべき点はいくつもありますが、最初に取り組むべきは、
- 脚が後ろに流れているのを改善すること
ですね。
ここはやはり、まず三津家先生の教えを見直してみましょう。
するとこの動画に行き当たりました。
最近のみっちーさんの動画にも同じような指導が上がっていました。1年前の動画でもこの点を上げていたようですが、今回の動画が一番わかりやすいです。
できるだけ遊脚を早く前方に引き付けて、前捌きで引き下ろす時間を長くとって重心真下着地を迎えることで、リラックスしてお尻の力を使った着地と反発が得られる、ということかと思います。
私の場合、「前方に引き付ける」意識を持つとどうしても力みが生じて、スピードは出るけどエコノミーが低下するので、あえて早い引き付けは意識しないようにしていました。 その代わり着地荷重の反発を腰骨や大転子を前にぐいっと送り出すようにして、遊脚を自然に前に送る動きでエコノミ-を向上させた走りができていたので、今後はもっと積極的に「早い」タイミングで前方に力まず引き付けるフォームを目指したいと思っています。
ここで注意すべきは「強く」引付けるのではなく、三津家さんが口を酸っぱくして何度も言っているように「つま先で地面を押すのは無駄。離地の際はつま先を逆に引き上げるように」することでキレよく「早く」引き付けることを心掛けないといけません。そうして腸腰筋や腹筋を意識したランニングフォームへの移行に結び付けたいところです。(もちろん、着地時に意識する走る力はお尻やハムストリングスなどの裏側の筋肉ですね。)
さあ、秋のシーズンに向けての練習計画を立ててゆくとしますか。