昨日の音出しで、ネットワークの基本的な部分はこれで良し! と思いますが、いくら「スパイス」という作品名に相応しいとは言え、4~10KHz付近の高域が強すぎと感じます。
ここで、アッテネータを入れるのが常套手段なのでしょうが、それでは高域全域が落ちてしまいます。
そこで、またもやSpeaker Workshopのシミュレーションで占ってみたところ、ハイパスフィルターのコイルに抵抗を入れることで、10KHz以上の高域を減衰させることなく、中高域~高域のレベルを落とすことが可能と判明しました。
要するに、12db/octのクロス付近の肩の張りを調整する感じなのですが、結果的にクロス周波数以下の位相特性がかわり中域にも影響が出ます。
抵抗(図中のR2)有無での周波数特性シミュレーション結果を貼っておきます。 L.C.R各定数は一部を除き現時点では非公開とさせてください。 今回のコンテストではこれが肝ですからね。
もちろん最終的には、聴感で決定します。
スパイラルだけ粗調整しましたがまだまだ荒削り。
高域にスパイスを効かせることから、作品名は「スパイス」に変更予定。
12db/Octでウーハーの9KHz付近のピークの影響をほぼ回避しているので、高域はフレッシュです。でも少し強すぎるかな。
選曲は今年の塩ビ管SPオフ会と同じものをかけました。
https://www.youtube.com/watch?v=YG2begqdlDE
追伸:
ウーハーの向きを45°ひねっている理由は、幅の狭い2枚重ねバッフルのため ユニット背面の音抜け道を広く取れるようにするためです。 通常の向きだと上下2方向にしか広げられませんが、45°捻ると4方向に広げられます。
ネットワークを頭部に組み込みました。
板の裏はこんな感じ。 下には空気室との仕切りがあって、ウーハー用・ツイーター用の配線を降ろしている。 塩ビソケットに4mmほどの間隙があるため、ボルトや結束バンドが使える。
LCR各パーツには、被服銅線をはんだ付けして熱収縮チューブで処理し、Y端子を圧着して端子台にねじ止め。 レイアウト上、配線をスッキリさせるのはなかなか難しい。
各パーツを結束していないのと、スピーカーターミナルの穴を塩ビソケットに開けていないが、電気的には完成。
100円ショップで3枚100円で買った半透明カバーを乗せてみた。丁度良い長さでボルトを切断すればいい感じになりそう。
まだ1本分だけだが今日のところはここまで。
しかしこの箱でまだ音出ししていないのに、シミュレーション1発でほぼ確定しているけど、いいのかな? 最後に微調整が出るかも。
ネットワークパーツが揃ったので、頭部に乗せてレイアウト検討。
ついでに仮組、下部開口もこんな感じ。
ベースの板に開口部品は 接着剤SuperXを使って、きつい間隙をプラハンで叩き込んで組みました。これなら衝撃にも強いでしょう。
塩ビ管表面を目荒らししたときに少しヤケて茶色くなってしまってます。まあどうせ塗装するんで。
昨日は曇り。下部ベースの低音出口穴加工と、中間仕切り板の切り出し、サイズ合わせを実施。
そして今日は久しぶりに晴れて日中は暑かった。 そんな中、VP125塩ビ管の切出し、バッフル取り付け部の額縁加工などを行い、主要部品が全て揃った。
今回、塩ビ管のカットは 塩ビ管スピーカーのサイトで古舘さんが電動高枝ノコを使っていたのを知り、その応用でジグソーを使ってみました。
塩ビ管カットはまず手引きノコで一部を貫通し
そこにジグソーを差し込んでぐるっと一周。いやー、この方法だと今まで苦労がウソのように簡単、スピーディ。何で今まで思いつかなかったんだろう、と思うほどすばらしいです。古舘さんありがとうございます。
ということで、役者が揃ったので、ここからは接着など家の中でできる作業。 平日の夜などを利用してコツコツ進めます。
スパイラルの各ディスクを斜めカット。
M6ボルトで螺旋に締め込み、外周を削り込み、VU75パイプに「ガタガタ」に入るようにする。
ダイソーで買ったウレタンスポンジのすきまテープを螺旋外周に貼り付け、パイプに挿入。 きつくてスキマテープが剥がれてしまうようなら、削り込みが足りない。今回は2回目でOKになった。
下部ベース部分の部品切り出し完了。 125ソケット下部に穴あけ未実施。
そういえば、バッフル板も切り出したのだった。
続きは明後日。
今日は曇りで工作日和。
昼前に開始して、昼食をはさんでさきほど終了。 終わった途端に雨が降り出した。 なかなか運が良い。
まずは穴あけから。 7mm径x80個、10mm径x166個をハンドドリルで。
そのあと、ハンドジグソーでひたすらカット。
40枚のディスク切だしまでで終了。
夕方から雨が降り出した。でも降ったりやんだりで、合間をみて面取りも実行、12枚ほどできた。
こんな感じに重ねてたあと、M6ボルトで締めあげて、周囲にスキマテープを螺旋状に貼り、VU75塩ビ管に挿入するです。
各ディスクの位相ずれ具合を調整し、ダクト開口面積を調整できます。ひねりを強くすると面積減少、弱めれば面積増大です。
今年もstereo誌コンテストの時期が来ました!
既に塩ビ管スピーカーのサイトのほうに、8月号付録の2way各ユニットの測定結果を報告していて、シミュレーションは進めていました。 なんとなく良い感じの特性が出たので、あとは実際に作って煮詰めてゆけばおKでしょう。
肝心の箱のほうはなかなかアイデアが出なかったのですが、無い知恵をかき集めて、構想が出来上がってきたので一回目の案です。
画像のとおり、今回は塩ビ管スピーカーです。
いつもの感じでVP125を使用。 但しバッフル面の固定方法を変更してユニットは正面を向けます。
上蓋、下蓋の三角錐は、共鳴予防のつもりです。材質などはこれから考えます。
ダブルバスレフとして、第1ダクトは3Dスパイラル、第2ダクトはリングダクト。 例によってfd1<fd2として逆ダブルバスレフ構成で考えてます。
今回の3Dスパイラルダクトは、φ100mmのPVCパイプを利用して、積層タイプながら少し手抜きします。 詳細は今後の製作段階にて。
リングダクトは内リングの固定方法など課題も多く、これから考えます。