先日入手したstereo誌付録スピーカー、P1000。
なかなか素直な音質で、FOSTEXらしい中域の張りもあり低域も案外出そうなので、まずは頑張って設計してみました。
作品名:「風の路」(かぜのみち)
コンセプト:
ユニットの明るい音質を生かす透明クリア塩ビ管を用いた3Dスパイラル+バックロードバスレフ風(ふう)音道ダブルバスレフスピーカーで、風(かぜ)を感じる音を表現する。 バッフル板は、バッフルステップの分散も目論む風車(かざぐるま)形状。
fd1=100Hz、fd2=50Hz程度の予定。
透明クリア塩ビ管が高価なので、200mm塩ビ管の採用は見送り、空気室容積を稼げてかつスマートな外観を表現するためいつものように斜めカット接合のVP150mmを上下に使用する。
こんな感じです。
これから設計の最終段階に進みますが、スパイラルの製作が結構大変なので、書類受付期限までに製作音出し調整まで終わるかどうか、ちょっと自信がありません。
コンテスト後には、音道に毛糸を垂らすなどにより、スパイラルダクト内空気振動状態の観察をしようかなと考えています。
Stereo誌2015年コンテスト用スピーカー 「トルネードフライ」 の応募原稿とYoutube録音です。
はてさて、一次選考を通過してくれるでしょうか、祈るばかりです。
- 音源:
- 松任谷由実 「Olive」より「りんごの匂いと風の国」(間奏カット、F/O)
- 杏里「Opus21-Disk2」より「夕なぎ」(F/O)
- Fourplay 「Elixir」より「Any Time of Day」
部屋の影響で低域の定位が右にズレています。Fourplayの最低域はちょっと苦しいです。
雑誌付録のフルレンジでこれだけ鳴れば、万々歳ですよね。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=eAlQWkfzGJs
- 応募原稿
待ちに待った、1次審査通過の連絡メールが先ほど届きました!
当初、10月27日までに作品を送る予定とされていましたが、11月5日までに変更になっています。
やきもきするから、変更ならstereoブログで告知するなりして欲しいですなあ。。 一時は諦めかけていましたので。
また、なんと今年は 「来場者投票による「来場者が選ぶ№1スピーカー」の選出」 があるようです。
他の方の状況が気になりますが、何はともあれ一安心です。 最後の詰めをしないといけませんね。気合を入れなおします。
来週末に送付予定のスピーカーの最終調整とお化粧中。
第1ダクトは既に確定して全くいじっていないのだが、第2ダクトのほうは色々と欲が出てとっかえひっかえ試作の嵐。
- 今回第2ダクト試作に使った塩ビ管継ぎ手たち
最終的には、質感に勝るスパイラルだけの構成に戻ってしまった、、 最初の選択って外さないことが多いという好例ですな。
- 第1スパイラルを再塗装
以前のホワイトだとスキマテープの色とのコントラストがつきすぎて、テープのめくれなどが目立ちやすかったので、保護色となるようにスパイラルごとグレーに塗装。「砂埃を巻き上げて舞い上がる」逞しさがアップしたかな。
- クリアエンビパイプの掃除
第1スパイラルをクリアエンビパイプに挿入する際に、両面テープがめくれ上がるとクリアパイプ内面が粘着剤でべっとり汚れてしまっていた。
何とか綺麗にできないかググると、コールドクリームと消しゴムを併用するのが良さそう。
早速試してみた。 コールドクリームを馴染ませて、しばらくしてから一旦ふき取る。 その後、消しゴムでゴシゴシ。 最後まで取り切れなくても、もう一度コールドクリームで擦るとスッキリ綺麗になりました。
ついでに、スパイラルの挿入前にコールドクリームをクリアパイプ内面に薄く延ばしておくと、スキマテープのめくり上がりが無くきれいに仕上がった。 一石二鳥。
ということで、大方仕上がったので後は細かいところを詰めて、来週出荷します。(第2ダクトが外れそうな気がするのでハンドキャリーしようかな)
応募原稿に掲載する特性の測定を行いました。
Artaで周波数特性、Limpでインピーダンス測定、Speaker Workshopにインポートしたグラフです。
緑がユニットNearField、赤がDuct、青が軸上1mの特性、fd1=135Hz,fd2=47Hzとなり、やはりfd1が計算とのズレが大きいです。 狭い部屋での測定なので実際は35Hzの山はもっと低くなり、聴感に近づきます。インピーダンスは典型的な [fd2 < f0c < fd1] のダブルバスレフ型になりました。
320Hzからの共鳴が取り切れていませんので、今後簡単な対策をするかもです。
特性的には何とかまとまりました。 音質はパンチがあるとは言えずユニットの力不足も感じますが、雑誌付録と考えれば満足出来るものだと思います。
応募原稿も既に書きあがっていますが、公開は応募期限後にします。
先週には既に応募原稿を送りましたが、勿論これで終わりではありません。ここからの追い込みこそが大事であり、正念場です。
先週末から今週末にかけて調整してきたのは主に2点。
- 第二ダクト調整で低域~重低域のバランス・質感を追い込む。
- 塩ビ管の気柱共鳴と中域の漏れを調整する。
いずれもかなり微妙な調整になるのですが、試行錯誤を重ねて、ある程度完成形に近づきました。
- 第二ダクトの再々調整
今回の第二ダクトは、容積確保の関係と当初直管ダクトを予定していたことで、幸か不幸かL字型直管(と呼ぶべきか迷いますが)とスパイラルのハイブリッドダクトになっています。
試行しているうちに、直管/スパイラルの比率を変えることで、量感と帯域バランスの調整が可能とわかりました。これは今回の新発見です。
どういうことかというと、直管の比率を上げればダクト共振周波数付近の量感が増えるがダンプ不足、スパイラル比率を上げればダンプされ質感は上がるが量感が減退、そこのバランスの調整です。
最終的に、φ100mmスパイラルの短冊積層枚数を4枚減らし、VP75直管を60mm延長したところで落ち着いています。
更に、第二ダクトの入り口が第一スパイラルホーン出口と結果的に密接配置となり、高速ダブルバスレフに近い効果が得られて中低域の量感とスピード感が少し増しています。
- 中域の漏れを調整
低域に関していえば良いところまで来たのですが、第二ダクトと第一ダクトが近接化したことで中域の漏れが増加します。
また、塩ビ管の気柱共鳴も少し気になる状態でしたので、応募原稿でも予告したとおり、その抑止策を模索しました。 ちょうど第一スパイラルの短冊が余っており、締め込みボルトの上方に共締めすることで固定できるためこれを利用し、そこにサーモウールを適量巻き付けました。
結果としてはごく単純で手持ちの部材を追加しただけの対策で大きな効果を得られています。完全に抑え込めたわけではありませんが、やりすぎると中域の音痩せ・低域のキレの悪化がひどくなるので適当なところで妥協します。
以上、今回の対策でだいぶ煮詰まってきました。 来週は今回調整した第二ダクト部分の塗装と、ユニット背面部分フレームの鳴き止めなどを行い、一次審査通過に備えたいと思います。
昨日シナアピトン合板製のバッフル板を制作し、FE88ES-Rで試したTornadeflyに、本日手元に来たFE88-Solを取り付けて、音出ししてみました。
事前に周波数特性などで予想していた通り、高域の尖がりは払拭されていますが、もう少し出てもよかったかも。 高域不足と感じる人も多そうな地味で正確な音調という印象。
低域もまあ出ますが、FE88ES-Rほど出ていない気もします。 Qts値の0.49と0.46の僅かな差によるのでしょうか。
それにしても、悪く言えば優等生的ななり方です。バックロードホーンだと高域不足を更に感じるのでは、という気もします。 ボーカルのはっとするような色気も、FE-83Solのほうが上を行っています。 でも長い時間聴き続けるには、このFE88-Solのほうが安心して聴ける気がしますし、何しろ品位が高いので、良い録音のソースで聴かないと正しい評価ができない良質の音です。
Youtubeに録音を5曲アップしました。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLrX-IFCuRL1XWRfxFNPMnyhMcDC6fxNCh
今週も先週に続いて香取市の自宅に帰ってます。(明日朝千葉市に戻るけど) 目的は、久々のスピーカー工作。
昨日、予約したFE88-Solが発送されたというメールが入り、バッフル板の制作をしようと考えていたのでベストタイミング。
まずは作ってみて、寸法の同じFE88SE-Rをマウントしてみました。 ピュアオーディオ環境が無いので、年末に録画した音楽番組を再生し、低域も良く出ることを確認しました。
明日、宅配便の営業所でFE88-Solを受け取り、マウントしていつもの環境で鳴らしたいと思います。
オーディオファンの皆様、こんにちは。
5月29日夜のタモリ倶楽部の放送予定を睨み、集まれ!塩ビ管スピーカー別館をオープンしました!
2007年初の積層スピーカーの会オープン以来培ってきた、Xoopsサイト構築ノウハウを総動員し、楽しく有意義なコミュニケーションの場になるようにしたつもりです。
特記事項としては、
- メンバー登録できる資格として、塩ビ管や筒型材料を使用したスピーカー自作経験者だけでなく、木箱やその他材料のスピーカービルダーや、オーディオファンの方にも公開し、様々な情報交換を行えるように致します。
- 搭載したコア、モジュールは、
- コアはHD(ホダ塾ディストリ)1.0.3
- 掲示板(d3forum)
- 日記(minidiary-ハックバージョン)
- 談話室(XSNS-携帯向けハックバージョン)
- 作品データ(picoをデータベースとして)
- 用語集(xpwiki)
- その他、Altsys、protector、hyp_common、weblinks、d3pipes、
Analyzer、InquirySP などとなっています。
- xpwiki+hyp_commonによる、レンダラーモードで、各記事本文への
wiki書式記述が可能、自動リンクを有効化。
といった具合です。
しばらくは登録者がちらほら来場すると思うし、放送日以降は問い合わせもあると思うので、管理者として暫し忙しいかもしれません。
これを機会に、国内のオーディオ業界の活性化、ひいては景気上昇に少しは
貢献できるか? なんて考えています。
stereo誌スピーカーコンテストの応募期限がきましたので、先日応募した拙作 「クリアミント」 の応募書類(原稿)を公開します。
但し、パッシブネットワークのLCR値についてはまだ消してあります。 今後本選までに自分でも多少変更するかもしれないですしね。(汗)
(→ 2014/10/12 そろそろ発送している人が大多数なのでLCR値を記載した本資料を公開、以下パーツ情報を追記)
- 使用パーツ
- ハイパス側:
- コンデンサ:Mundorf 1.0μF + Audyn 1.5μF
- コイル:Jantzen 0.7mH 空芯
- ローパス側:
- コイル:Jantzen 1.0mH 空芯
- コンデンサ:Shizuki 10μF
- ハイパス側:
なお、応募書類も作品の一部と考えているので魂を込めていますが、内容的にはほとんどブログで公開済みのものばかりですので目新しいものはありません。 それに各項目をきちんとアピールしているつもりですが、インパクトは薄い構成ですね。
そしてまずは書類選考を通過できるかどうかですが、、匠部門なので皆さん本当の匠揃いですから、私のようなのは書類選考落ちが普通だと思いますです。
それから細かい話ですが、今年はEメールで送りましたが、stereo誌編集部から「Eメール届きました」というような応答は何も来ないようですので、念のためバックアップとして印刷物もヤマトのメール便で送付しました。 もしEメールが届いていないなんてことがあると困りますからね。
応募メールを受信したら確認として編集部から返信してほしい気もしますが、まあこんなものだと思えば大した話ではありません。