「ＧＤＩエンジンの燃費は、期待していたほどではない」という話を耳にします。 実際はどうなのでしょうか？　私の場合の燃費データを公開し、考察してみよう。

クリックすると、エクセルファイルをダウンロード。MSExel for Win95 ver.7.0、47Kb ガソリンは、ハイオクの場合とレギュラーの場合があり。 レギュラーは燃費がやや落ちる。最低燃費はレギュラーでの記録。最近はもっぱらハイオクを入れている。

・燃費の良い時は、高速道路と郊外路のエコランが中心。エアコンもできるだけ使わず、高速はmax１１０ Km/h。 ・最高燃費は高速av９５ Km/hで走行。郊外も６０〜７０ Km/h。渋滞もほとんどなかったので、 最高燃費を更新。ただし、給油量のばらつきがあったかもしれない(^^; ・燃費が悪いときは、自宅近くの渋滞＋ゴー＆ストップや、エアコン、坂道の影響が大きい。 要は踏み込めば希薄燃焼領域を使えず、普通のエンジンと同じということ。

　メーカーの「３０％燃料消費率削減」という謳い文句は、決して「うそ」ではないが、 どんな状況でも常に３０％削減というわけではない。あくまで負荷の小さい限られた運転状態の ときに、そのような低燃費を示すと考えた方がよい。
　これは、条件の良い時と悪いときの差が非常に大きいという私の燃費データも実証している。

　ところが、この傾向は、全てのＧＤＩエンジンに共通かというとそうではないようだ。 パジェロの３．５Ｌ−ＧＤＩなどの排気量の大きな場合は、（あくまで排気量vs車重比で）余裕があるので、 町中でもある程度希薄燃焼領域で走行することができるのか、それほど燃費が悪化するという話しを耳にしていない。

　もし、あなたがＧＤＩGalant/Legnumへの乗り換えを考えるならば、今乗っているクルマの 10･15ﾓｰﾄﾞ燃費に対して、実際の平均燃費を比べるとよいだろう。 普通の交通事情・乗り方の人であれば、約０．７〜０．８倍程度。 これが０．９を超える人は、１．８Ｌ−ＧＤＩでもその恩恵の多くにあずかれることだろう。 しかし、０．７を下回る人の場合は、 最初からあまり期待しない方がよいかもしれない。
　そのような場合は、より排気量の大きなＧＤＩエンジンの方が向いていると思う。極端なことをいえば、 レグナム１．８Ｌ−ＧＤＩより、今後発売されるかもしれない２．４Ｌ（２．５Ｌ？） −ＧＤＩの方が、街中燃費が良いという可能性も、かなりあると思う。 　もちろん、燃費の良い走り（急発進・急加速厳禁、アクセルはできるだけ同じ踏み込み量を保つ、など）をして、 はじめて恩恵にあずかれるのはいうまでもない。