なーお さんの日記
現行メインSPに鎮座した3D-subakoですが、浜辺の生録の音などを聞くと、ある周波数で微妙に(気柱共鳴とは違いますが)共鳴していま す。 一般には3D-スパイラルホーンから漏れてくる音は中高域がきれいだと言われていますが、これはあくまでCWホーンと比べた場合であって、円筒を音 道に使っていることから(その内径が一定であること故に)内径を2分の1波長とする周波数が基底の共鳴は必ず付きまとうはずです。200mmであれば、 860Hz付近。 3D-スパイラルホーンをお使いの方は、一度吸音材を取り出して浜辺の音を再生してみてください。 すぐに判ります。 (ト○レの排水 管を流れる水音みたいな、いやーな音です。)(T_T)
え、? 吸音材を使えば済む事? 確かに吸音材でだいぶ減ると思いますが、そうすることで中音以下の音の鮮度は下がる一方です。 3D-subakoでようやく吸音材無しでも聴けるレベルの物になったので、些細なことでも克服してもっと音の鮮度を上げたいわけです。
さてこれを回避するには、なーんだ答えは簡単。 内径を徐変させれば良いのです。 ・・と言うのは簡単ですが、作るのは大変、大変。
例えば、ご本家Takenakaさんのページに、 「ディスク法」という作り方が紹介されています。 仕切り付きのドーナツ型円盤を多数、位相を回転させながら積層してゆく方法ですが、 これで円の径を変化させればできちゃいます。 きっと、私以外の誰か既に思いついていると思います。
その他には、塩ビ管のサイズを途中で変える方法もありますが、接合部のスパイラル仕切りをどう作るかという別の問題が・・
ということで、やはり積層方式。
3D-yadokari案です。「やどかり」君に見えますよね?
あまり枚数は増やすと大変ですし、1枚あたりの厚みが厚いと、そのぶん仕切り板部分の斜め研削量が多くなって加工も面倒になります。 せいぜい15mm厚 くらいが適当でしょうか。 仕切り板部分の1枚ごとにずらしてゆく位相は上から下まで同じにする必要もないと思われるので(もしかしたらスパイラルの動作 上好ましくないかもしれませんが)重ねる面積との兼ね合いで設計すればよいと思っています。
なぜここまで拘るかというと、φ200mmくらいのスパイラルになると、幅10mm程度の平型キャプタイヤケーブルによる方法では、どのみち剛性 不足であることが上げられます。 現行の3D-subakoもその点で不利でして、音への悪影響の程度を心配しつつ聴いている状態です。 これの打開策と しても、有効です。
ただし、ディスク法は容積効率が悪いです。今より更に巨大化必至。(汗)
コメント一覧
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Re:[Audio] 3D-yadokari案
(kumasan, 2006/2/19 15:53)
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Re^2:[Audio] 3D-yadokari案
(なーお, 2006/2/19 17:33)
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Re^3:[Audio] 3D-yadokari案
(なーお, 2006/2/20 2:29)
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Re^4:[Audio] 3D-yadokari案
(kumasan, 2006/2/20 19:10)
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Re^5:[Audio] 3D-yadokari案
(なーお, 2006/2/20 19:55)
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Re^6:[Audio] 3D-yadokari案
(Takenaka, 2006/2/24 23:52)
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Re^7:[Audio] 3D-yadokari案
(なーお, 2006/2/25 0:43)
邪魔板取り付けてみました。<a href="http://blogs.dion.ne.jp/blog_kumasan/" rel="nofollow">http://blogs.dion.ne.jp/blog_kumasan/</a>
が、効果はほとんどなく・・・
やはり平べったい設計のものしかだめなのでしょうか。
3Dスパイラルの半径方向の定在波ですが、計算すると結構高い周波数で出ますね。VP75だともっと高くなりますね。
掲示板などでも3Dスパイラルは平行面が無いから定在波は発生しない という書き込みも見かけましたが、私は音道方向でもパイプの共振が起こっているんじゃないかと思っております。高めの周波数のものはもともと減衰して出てきますのであまり影響が無いんじゃないかとも考えてます。3Dスパイラルからの出力は結構謎なんじゃないでしょうか。L65を発表されたTakenakaさんもそれについて考察されてますね。私はスパイラルをユニットから離せば良いんだというのが結論です。
邪魔板の方は残念でした。なかなか難しいものですね。
ところで共鳴音の件ですが、Takenakaさん、kumasanご指摘の共鳴はダクトの長さ方向のものですね。 こちらの方がやはり気になると思いますし、ユニット前面までの距離をλ/2とする波長の倍数で出てしまうのはある意味止むを得ないのかと思います。 バックロードホーンではホーンを長くすることでそれを低域付近に追いやり気づきにくくしていますし、背面の音を増強するという方式である以上、多かれ少なかれというところだと。
拙作の3D-subakoでも気になる場面はあります。特にピアノの中域下のほうです。(300hz付近なので) 低域の音圧や中域の鮮度ダウンと天秤にかけつつ、これを出にくく、あるいは出ても嫌な音に聞こえ難いように工夫する、というのは今後の(永遠の?)テーマとして仲良く付き合ってゆくものと考えるようにしています。
そんな風に昇華して考えていたところに、更に半径方向の問題が浮上したわけで、今日の記事となったわけです。
あとはスロート部分の箱とのスキマによる絞り方などで変わってくるのではないでしょうか。
それは、内管の周辺にフェルトを巻き付ける、というものです。
巻き付け方ですが、古いゴルフボールを1個用意し、これに凧糸などの丈夫な糸を接着します。それをスパイラルの上からころがし、下に出します。糸に細長いフェルトを縛り、下から糸でたぐり寄せる、という方法です。
私の現有システムでは実行しにくいので、可能ならばご検討いただけると有り難いです。
なるほど内管に巻くのですね。それなら手繰り寄せれば何とかなりそうですね。 今は、出口付近の外管内面にカーペーットを少々貼って様子見中です。 この程度なら音の新鮮さがそれほど落ちないようなので。