本日発売のstereo誌2016年1月号に、先日のスピーカーコンテスト視聴会・授賞式の模様と、各作品への寸評が掲載され、拙作「Tornadefly」も紹介されていましたので買いました。
ところが、いつもは980円なのになぜかこの号は1,500円と。。 特別付録で小冊子が2冊付いているんですが、「究極のヘッドホンブランド27」と、「編集部オススメのセッティング技&音質アップテクニック16」 という、私にとってはちょっと内容の薄いものでして、これでプラス520円は無いかなあ。
さて、家でじっくり読んでいると、予想通り「来場者が選ぶNo1スピーカー」の5位以内に、Tornadefyの名はありませんでした。 はい、私もこの読者が選ぶスピーカーの1位になったスピーカーに投票しましたので、拙作スピーカーが受けないことはよくわかっています。
それでも、各作品に付いた炭山アキラ氏による寸評では、Tornadeflyに嬉しいコメントがありました。
「透明の塩ビ管で内部が見えるようになっているが、DBの2つのダクトがスパイラル形状になっている。よく澄んだ美音で、Dレンジの広さと声のきれいさが印象に残る。低域もさすがによく伸びていた。」
また、写真に添えられた小澤氏のコメントもまた泣かせるものが。「塩ビ管を使い独特なダクト形状ですが、高SN比でオケの混濁がない見通しの良い音でした。テクニカルマスタークラスの音質です。」
最後の一言は褒めすぎと思いますが、苦労が報われた気がします。
皆さん、応援ありがとうございました。 来年は応募できるかまったくわかりません。そもそも付録にスピーカーが付くのか、コンテストがあるのかさえ微妙ですね。
最後に、残念ながら今年の作品群紹介にも夫々の設計図等は一切なく、寂しい報告に終わっています。 個人的には、せめて受賞作品のコンセプトがわかる程度の資料は掲載するとか、視聴会参加者には1次選考書類を配布する等の配慮をしてほしいと思います。
いよいよ今週日曜日からの長期出張が近づいてきました。
長期出張の前にいつも気になるのが、商売道具であるノートPCのHDDドライブのクラッシュ対策です。 出張先でクラッシュしたら、その時点で仕事はクローズ。 お客様に迷惑をかけてしまいます。
以前は、NortonGhost (但し、もっと古いやつ)を使っていました。
これはWindowsのFATやNTFSだけでなく、LinuxのEXT2、EXT3などのパーティションもクローニングできるからです。 PC- DOS上でUSBやIEEE1394外付けHDDを認識してバックアップ/復元できます。 問題は、バックアップ時も作業を停止してPCをDOSモード で起動する必要があることでした。
今は、AcronisTrueImage
(但し、←ではなく、LEというエディション)を使っています。 特に、LEエディションは一部の外付けHDDにバンドルされて販売されているほか、
DOS/Vマガジンの2005年4月号に同梱されていました。(何と、980円で手に入ったんです。) バックアップ/復元の機能は問題なく使えます。
このソフトの利点は、windowsを作業中にバックアップを行える点です。 但し、復元はCD-Rに焼いたレスキューメディアからブートして、USB2.0外付けHDDを認識して復元します。
これらのHDD丸ごとバックアップを一旦外付けHDDに取り、新品HDDをノートPCにセットして復元すれば、HDDクローンの出来上がり。 そ してそのHDDをUSB2.0接続の2.5"外付けHDDケースに入れて出張すれば、普段のファイル単位のバックアップもそこに出来ますし、万一HDDク ラッシュに見舞われた時でもそれに入れ替えれば即座に立ち上がり、仕事に支障が生じません。
今回、新たに購入したHDDは、80GB、5400rpm、東芝の MK8032GAX
某ネットショップで、税・送料込みで 9,780円で購入しました。 TP-T42に対して十分に快適です。 ・・そして本日出張準備として、クローン作成を終えました。 ・・ パソコン本体が故障しては元も子もありませんが。(笑)
***
と、ここまで書いたところで、そういえばKNOPPIXと
いうフリーの1CD?LINUXには「Partition
Image」という無償ソフトが入っているということを思い出しました。 これを使えば、全て無償でできるわけですね。 但し、KNOPPIXは
LINUXですから、LINUXの操作知識が多少必要かもしれません。 逆に言えば、こんなことを糸口にしてLINUXを使い始める、というのも一つの機
会かも・・ 皆さん、どうですかぁ?
「バイチャ」にしようかと思ったけどバイビーに抑えてしまった。
人生の転機って、いつでも転がっている気がする。 その時に自分が「今だ」と思えたときこそ、最大の人生の転機だと思う。 おそらく、僕の今はそれを目前にしているらしい。
大企業に就職して、今まで恵まれてきたと思う。 自分にしか出来ないと思い込んでボロボロになるまでトコトン仕事して、やがて飽きて次の職種でまたガンバる、その繰り返し。
次から次へと、仕事に生きがいを見出すことで自分の中のサイクルを回してきた。 でももう良いだろう、そろそろ楽しい場は後進に譲ろう。
今年の抱負は、 一望千里。 カーっとなったあと。 ふと思い返して、千里の先を目を凝らして見つめる。 何があるかわからないなりに、何となく見えたものがあれば目指してゆく。 途中で道に迷ったらまたそこに戻って高台かから見渡せばいい。。
・・てなわけで、今年の僕は人生の転機。たぶん独立したとき以上の。 仕事大好きな自分にバイチャして、割り切ってテキパキ片付けて、プライベートにどれだけ本気で望めるか。 本気で望めるものに出会えるか。 今から始まる新たな自分にわくわくしている。 うーん、なんてナルシーな 
先月最新のマイクを制作しましたが、マイクケーブル長に余裕を見すぎて12mと長すぎたため、ハイ落ち傾向にありました。
折角音質よく取れてもハイ落ちでは残念なので、2mに短縮し、Tornadefly+の音を改めて録りなおしてみました。
- 環境
- 再生
プレーヤー:
・RaspberryPi3 + ES9023 Hifiberry 互換DAC 改
ダイソー200円USB電源 T362 改
http://www.naaon.com/modules/dblog1/index.php?page=detail&bid=635&req_uid=2
・アンプ:(Marantz) PM-14SA-ver2
・スピーカー:自作塩ビ管スピーカーTornadefly + (P1000+キャンセルマグネット + ND25FA-4)
http://www.naaon.com/modules/dblog1/index.php?page=detail&bid=631 - 録音
・マイク:WM-61A 3端子改造+ファンタム電源対応
Shinさん改造版(fet2)コピー版
FETは、2SK2880Dで代替
http://www.naaon.com/modules/dblog1/index.php?page=detail&bid=639&req_uid=2
・サウンドインターフェース:Steinberg UR22mkII
・フォーマット:48kbps、24bit
- 再生
賃貸マンションで大きな音を出せずS/Nが十分でない、
生活雑音が入る箇所がある、などご容赦願います。
- 個別動画
- エルガー 威風堂々第5番
https://www.youtube.com/watch?v=-FMcjXox7OQ
|| - シーネ・エイ[[FaceTheMisucより] The Best I Ever Heard
https://www.youtube.com/watch?v=o7JxWHfSHHM
|| - Fourplay [Fourplayより] Moon Jogger
https://www.youtube.com/watch?v=QwPM6M0ltM0
|| - 松任谷由実 [オリーブより] りんごの匂いと風の国
https://www.youtube.com/watch?v=ShtnKVXG-1E
||
まあこのスピーカーは変にハイアガリでもないし、ボーカルも大らかに鳴るので日常聴くには聴きやすいです。 でもじっくり聴き込むには力不足ですね。 次を作りたくなってきます。 
今年はstereo誌の付録付き号を買わなかったので、夏の工作がありません。 その分、先日Fostexから限定発売になったFE83-solを予約しました。 まずはクリアミントに入れてみるくらいしか予定していませんが。。
このときに完成したMSDBS-1、まだ改良途中ですが、だいたい纏まってきたのでこのへんで一旦報告。
第1ダクトの長さLd1=16cmに延長。共振周波数=130Hz付近。
第2空気室容積V2=4.6Lに増大。 総空気室容積V1+2=8.2L。
長さが長くなってしまいました。
途中、V2をほとんどゼロにしたところ、低域の80Hz付近が上昇し、なかなかゴキゲンな音だったのですが、その下のレベル低下と歪み増で結局戻しました。 
スパイラルも巻きなおして、2条スパイラルには変わりませんが、ダクト入口面積を増やして回転数を1回転→1.25回転に増大。
改良後のF特は、以下のように 100Hz以下は満足できるレベルとフラットさになりました。 扁平型の円筒スパイラル、面目躍如といったところでしょうか。
100~140Hz付近の谷はだいぶ潰したのですが、これ以上は難しそうです。
今回、塩ビ管で製作したことで、ダクトの交換や容積変更などが極めてスピーディーにできたことで、短時間にここまでの結果を得ることが出来ました。 このことだけでも、塩ビ管SPを作る意義があると思います。 それに楽しいし。 
あとは仕上げですね。。 オフ会まで時間がないけど。
昨日の音出しで、ネットワークの基本的な部分はこれで良し! と思いますが、いくら「スパイス」という作品名に相応しいとは言え、4~10KHz付近の高域が強すぎと感じます。
ここで、アッテネータを入れるのが常套手段なのでしょうが、それでは高域全域が落ちてしまいます。
そこで、またもやSpeaker Workshopのシミュレーションで占ってみたところ、ハイパスフィルターのコイルに抵抗を入れることで、10KHz以上の高域を減衰させることなく、中高域~高域のレベルを落とすことが可能と判明しました。
要するに、12db/octのクロス付近の肩の張りを調整する感じなのですが、結果的にクロス周波数以下の位相特性がかわり中域にも影響が出ます。
抵抗(図中のR2)有無での周波数特性シミュレーション結果を貼っておきます。 L.C.R各定数は一部を除き現時点では非公開とさせてください。 今回のコンテストではこれが肝ですからね。 
もちろん最終的には、聴感で決定します。
LAFESTA Highway SGTAR のフロントスピーカーを交換、ドアのデッドニングを行いました。
満足とまではいきませんが、そこそこ聴けるレベルにはなったかな。
詳細は、以下のページにて。
LAFESTA HS フロントスピーカー更新、ドアのデッドニング
ミルクプリン型のディフューザの有無でF特の変化があるかどうか測定してみました。 結果は、もちろん変わってはいたのですが想像していたような大きな変化ではありません。
「.._nodiff..」がディフューザ無し、「.._diff..」が有りです。「.._dif2..」は後で出てきます改良仕様です。
Port出力では、出口を絞っているせいで低域レベルが高めに出ていますが、160Hz付近の共振周波数が少しさがり山の高さが相対的に低くなっています。一方300Hz付近から上の周波数では、逆に「綺麗に」共振が出ているように見えます。
どうやらこの方式では、共振を抑制することはできないが、聴感上の共振音の歪み感を減らすような効果に向いているということのようです。 前回の記事での「3、気柱長さの分散」という項目を挙げましたが、この効果は推測どおりではなかった、ということもわかりました。 なかなか難しいです。
色々ソースを変えて聞いてみると、結局ピアノの中音やギター等ではユニットとダクト開口部との音圧干渉があります。 ディフューザーで散らしていても、「全体的に濁っている」感じが付きまといます。
ではこのままで良いのかというと、もちろんまだ前に進まねばいけません。
(1)サックスの低い音が篭らず ・・150?300Hz
(2)ギターの音が共鳴せず ・・200?400Hz
(3)ピアノの音が干渉しない ・・400?1KHz
(4)でも低音は元気に出したい
という状況にできるだけ近づけたいのですから。 特に(1)?(3)は聴き方によっては同じように「干渉」しているだけのように見えますが、色々試した結果、現象はすべて別のカテゴリに分類できそうです。
(1)は篭り音なのでディフューザでスムーズに広げることが大事。
塞いで閉じ込めるような対策は逆効果。
(2)はダクト出口からの直進性の低い音波が回り込んでユニット
前面の音と共鳴します。できるだけ開口部を離すのがベター。
または、音波の通り道を堰き止める。
(3)は直進性の高い音波の干渉ですから、音圧のベクトル方向を
ユニット前面の方向とは別の方向に向けるのがベター。
ということで、いろいろごにょごにょシリコンでやってましたが、何しろべたべたするし固まるまで半日はかかります。 そこで、禁断の「発泡スチロール」を使うことに。。
発泡スチロールの利点は、もちろん自由な加工がすぐにできることです。 音波で共振してしまいますが、予察テストを行うにはこんなに都合の良い材 料はないです。 今回のこの画像の状態にするのに、片側30分で終わっちゃうんですから。 (スチロール同士の接着は、シリコンシーラントを使いまし た。)
後方右側に見える小さな開口と、画像ではわかりませんが左側はもっと大きな開口を設けてプリンデフューザの周囲(発泡スチロールの裏)を回って出てきた低域が拡散しやすい形状となっています。 左右に低域を放射することで、音圧低下を最小限にできます。
測定結果は冒頭の測定グラフの「..dif2.Farfield」です。 Port出力も測定してみましたが、なぜかうまく測れませんでした。 高域を見ると測定レベルが少々高めだったようで、その分差し引いて見てください。 50?100Hzの音圧が相対的に上昇。 160?200Hz付近の 音圧が下がって、200-500Hzの暴れが減って。 1KHzの音圧が下がって干渉していないような感じです。 今回ほど聴感上の効果が測定結果にはっ きり現れたのも始めてです。 ニンマリ。 もちろんメリットだけではありません。 中低域のダイレクト感は少し減退(バックロード的な低音から、また離れ てゆく・・)。 チェロの胴鳴りも少し遠ざかった感じです。 低域と中域・中高域の一体感が少し薄れたでしょうか。 全体的なまとまりはずいぶん上がりま した。(1)?(4)の平均点が上がる様に煮詰めていった結果ですから、当然といえば当然ですね。
なお今回は(2)(3)の対策がメインでしたが、その前提として(1)の対策であるプリン型ディフューザーが有ってこそ、全体がまとまったと言え ます。 もう少しごにょごにょテストして最適形状を見極めた後に、積層合板化したいと思います。 それまでは少々音が悪いですがスチロールでガマン(笑)
応募原稿に掲載する特性の測定を行いました。
Artaで周波数特性、Limpでインピーダンス測定、Speaker Workshopにインポートしたグラフです。
緑がユニットNearField、赤がDuct、青が軸上1mの特性、fd1=135Hz,fd2=47Hzとなり、やはりfd1が計算とのズレが大きいです。 狭い部屋での測定なので実際は35Hzの山はもっと低くなり、聴感に近づきます。インピーダンスは典型的な [fd2 < f0c < fd1] のダブルバスレフ型になりました。
320Hzからの共鳴が取り切れていませんので、今後簡単な対策をするかもです。
特性的には何とかまとまりました。 音質はパンチがあるとは言えずユニットの力不足も感じますが、雑誌付録と考えれば満足出来るものだと思います。
応募原稿も既に書きあがっていますが、公開は応募期限後にします。


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