先日の、集まれ!塩ビ管スピーカーのオフ会2013での、スターの動画を、たてちゅうさんがアップしてくれたので、ここに貼っておきます。(ヘッドホンで聴いてください)
「ポン!」と軽く飛びだす中低域と、ローエンドは追わないけどそこそこまで伸びた低域(40Hzくらい)で、ドンシャリな音に仕上がっています。
昨年までと異なる位置での視聴となったおかげで、バスレフ感満載のスピーカーでも、それほどひどいボン付きにならなくなっており、助かりました。 それでもまだ少しクセが強く出ます。
動画で逆ダブルバスレフスパイラルの特徴が伝われば良いと思ってます。
なお、オフ会報告のページはこちらです。皆さんの力作が勢ぞろい! とても楽しいオフ会でした。
http://www.enbisp.com/modules/xpwiki/150.html
また来年、皆さんよろしくお願いします。
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年内の仕事はほぼ片付き、あとは年賀状と掃除を残すのみ。
今日は年賀状のデザイン作成の後、subakoの再調整?測定を行いました。 それに先立ち 測定ソフトのMySpeakerの登録料\5,000を支払いレジストしました。 (今まで長い間試用させていただだきありがとうございました。)
前置きはここまで。 今回の調整と測定の結果を纏めると、以下のようになります。
- 角型スパイラル部分の仕切り版の仮調整で、低域の音質・エネルギーバランスともに良くなってきた。
- 常用音量での40?80Hzの歪み率は、2nd,3rd共に1%程度で、自分的には聴感上の許容レベルぎりぎり。
- そこから+6db、+12dbと上げて行ったとき、+6dbでは急激な低域歪み上昇はないが、+12dbでは32hzで明らかな急峻な歪み上昇 が見られた。 しかし、音圧レベルは常用レベルを遥かに超えたレベルであって、(11月23日の新横浜での塩ビ管SPオフ会レベル) 狭い自室でこの音量 で聴こうとは思わない。
- 低域が下まで伸びてエネルギーバランスも整ってくると、全域に透明感と音像の厚みが加わりクオリティが格段に上がって、至福の時が得られる。 FE88ES-Rの高品質さと底力を再認識した。
- 3D-スパイラルの低域は、(subakoの場合)60Hz以上のバックロード的動作領域でも、長大なバックロードホーンにありがちな「遅れ 感」は私には感じられない。 これは、周波数が高くなるほどスパイラルの内径中心付近を伝播して輻射されることにより遅れ時間が短いためと考えているが、 未検証。
- 50Hz以下はバスレフ領域となり、遅れ感は否めない。 が、ここまで低い音域だと遅れ時間もどんどん大きくなる一方で、遅れても違和感を感じにくくなるのも事実。 これだけ聴いている限りでは不満にはならない。 超高級クラスと比べれば違いは明らかだろうけど。。
- ボリウムを上げたときの変化の仕方として、バスレフ動作の40Hzの歪みの増え方より、バックロード動作の80Hz付近の増え方の方が顕著に見えます。(ロードのかかり方が弱いからかもしれません。)
- 低域における最大の不満は、やはり55Hzの谷。。 今後の大きな課題。 Super-Swanでも出ているので部屋の影響だと良いのだが、まずは調査から。
小口径フルレンジは低音が出難いこと、音量を上げると低域の歪が増えることは事実。 しかしそれを理由に、これほど素晴らしい音を放棄してしまうのはあまりにも勿体無いと思います。
中口径フルレンジやマルチウエイの良さもわかりますし私も作ってみたいとも思うのですが、この小口径ならではの音の素晴らしさ。 今回のトライで低域方向の補強が行われ、その良さをより確かに実感することができました。
それにsubakoはまだまだ未完成、スタンドも含めてもっと完成度を上げてその可能性を追求し、更に幸せな時間を過ごしたいと思います。
以下、今回の測定結果です。
今日の変更で、仕切り板はこのように「近回り防止」として手前側(第一フィンでいえば両サイド)の高さを増しました。
まずはF特から(1m-PinkNoise)。
以前と大きな違いはありません。
以下、全グラフの日付が間違っていますがご容赦。
次に高調波歪の測定。 常用音圧レベルと、+6db、+12dbを測定しました。 例によって2ndHD,3rdHD,Noiseは+40dbプロットです。
音量を上げると、低域だけでなく全域で歪みが増えることがわかります。 ノイズの中に2nd,3rd以外の歪みも含まれることも影響しているかもしれません。 また、+12dbでは40Hz以下の低域で3rdHDが急上昇しています。
これは下部六角ダクトが無い状態で12月7日に測定した、nearfield(常用音量-6db)。 音圧が低いこともあって、このときのほうが60~100Hzの歪みは特に(3rdHDは)低いですね。 やはり六角ダクトは音圧もアップしますが歪みも生んでいます。
続いて、1mの距離でMySpeakerのリアルタイムアナライザを使って、25Hz~200Hzのsin波単音でのスペクトルを眺めてみます。 ほぼ上記の歪1mと同様の結果ですが、このグラフで見たほうが実感が涌きます。 (+12dbの100~200hzのグラフで、シフト値が 30db->20dbとしていますのでご注意。)
061224追記: 測定結果の基音、2nd、3rdの各ピークを読み取り、歪み率(%)計算した結果のグラフプロットです。 :追記終わり
- 25Hzは+12dbは振幅過大なので止めました。
- 32Hzは+6dbでも歪みが大きく増えています。
- 40Hz以上では大体同様の傾向で+6dbではそれほどではなく、+12dbで増え方が大きくなっています。 但し、以下の4,5は除く。
- 63Hzでは、その前後よりも歪み増加が激しいです。 どうやら55Hzのディップと関係がありそう。。
- 80Hzでは、4次・5次高調波歪も目だってきます。 下部六角ダクトのバックロードとしての音道がスムーズで無い為かもしれません。
この結果をみると、次にまずやるべきことは、55Hzのディップの原因究明です。 もしかすると、バックロードとしての低域限界かもしれません。 3D-スパイラルは、音道全体として見た時よりも内周部の方が広がり係数が大きいので、そこを通って出てくるのか・・ いや、でもポート出力で測定 した時はこのディップは無いし。
また、32Hzの歪みを減らすには共振周波数を下げるとともに、音道出口の面積も増やさないといけないかもしれません。 もっとダクトを延長しても同じ結果になるなら、この面積でも空振りを起こしているということでしょう。
そして、六角ダクトを音道としてもっとスムーズにしないと、80Hz付近の歪みは減らないように思います。
以上、まだまだ色々やる事は続きます。 3D-スパイラル、面白すぎます。 多少、意地になってるところもあるけど。(笑)
***以下、最近の記事
[Audio製作]成功?失敗?32Hzに挑戦-1
[Audio製作] subakoシンプル化?妄想
[Audio]難解!低域の高調波歪測定(?)
- ケーブル
キャプタイヤケーブル(VVFケーブル)は、以前は2芯?2sqでしたが、これだと幅が狭くて安定せず、巻いている途中で形が崩れて苦戦した経験があり、今回は 3芯?1.6sqにしました。 厚さ6mm、幅12mm。 少し試してみたところ、しなやかさもあって巻きやすそうです。
長さは30mもあれば十分なのですが、今日は幸いなことに、たまたま行ったジョイフルホンダで100m巻きが9,500円(税込)。 95円/m という特価で購入できました。ラッキー。
- 巻き芯
3D?スパイラルの低域のヘルムホルツ共振帯域の広さは、巻き芯径と円筒内径の比、それに音道の厚みで決まると考えています。
MSDBS-1でその輻射音域の広さがダブルバスレフ化により十分に発揮されることが確認できたので、これの巻き芯径を30mm→12mmと小さくすることで、従来の150:30=5:1 → 150:12=12.5:1 となり、中心付近で振動可能な空気容積を小さくし、35Hz?150Hz付近までの広帯域輻射を狙います。 なお、音道厚みは従来どおり2条スパイラルとすることで薄めに維持します。(場合によっては3条にするかも・・)
- 接着剤
エポキシは30分硬化型と90分型を適所に使用。 そして今回は瞬間接着剤ではなくて、コニシのウルトラ多用途S・Uを使ってみます。約4分で動かなくなり、実用強度は約1時間後、24時間後に完全硬化という代物。
***
以上、オフ会に向けて 少しずつ進化させようと思います。
一昨日の日記でPart1を書きました。
本日、主役の液晶TV(42Z8000)が到着しまして早速設置し自分でセットアップしました。
画面の大きさは、今までの32インチでは少々小さいと感じていましたが、42インチで十分です。
画質はグレアパネルのお陰もあって、とても綺麗です。 心配していた映り込みは、座る位置や角度によっては気になる場面もありますが、その場合はカーテンを閉めればあまり気にならなくなりました。
そして、AVアンプとの接続です。 スピーカーには仮に3D-subako+FE103Eを繋ぎ、 HDMIケーブルケーブルを繋ごうと思ったのですが、、 あれ? テレビにHDMI出力端子がないぞ?
テレビの説明書を読むと、 音声は光端子で接続して、 HDMIケーブルは連携用のためだけに繋ぐようです。 ということで、AVアンプ側がHDMI出力、テレビ側はHDMI入力に繋ぐことになるんですね。 普通に考えると反対に思うのですが、そうではないらしい。
そして、テレビ側の連携設定に加えて、AVアンプ側の設定も少々判り辛くて迷いましたが、なんとか連携できました。 テレビの電源ON/OFF連携と、音量調整の連動。
正直いってZ8000の内蔵スピーカーの音は良くなかったですが、3D-subakoから音を出すと臨場感が全然違います。 この状態でもハイビジョン映像の音楽番組を聴くのがかなり楽しみです。 デジタルアンプなので省エネで発熱も少ないのも良いですね。 これはやっぱり、音にもお金をかけるべきと思いました。
part3では、スピーカーの製作を行います。 設計もまだ先なので、10月になってしまうでしょう。
それから、LAN-HDDへの録画を試していますが、なぜか録画開始後数分でエラーになってしまいます。。 100Mbpsの有線LANなんだけどなあ。
(以下、テスト)
Kids FE103E
自宅のリビングのAV環境。
自分はあまりテレビを見ないため、多くのお金をかけるつもりも無いのですが、ちょっとしたグレードアップのチャンス到来。
母屋のサブのテレビがそろそろ寿命のため、20インチ程度の液晶テレビを購入するとのこと。
それなら、こっちのリビングにある32インチを持って行ってもらって、新しいのを買おうかと。
・・ということで、(TOSHIBA)REGZA 42Z8000 に、AVアンプ(ONKYO)SA-205HD(S) をポチッと。
数ある液晶製品からREGZAを選んだ理由は、画像品質の良さと、外部HDD(USB-HDDやLAN-HDD)に録画できる利便性ですね。
で、液晶テレビのほうは、リサイクル引取りとあわせて16日(月)になりますが、AVアンプは本日入荷。
まずはリスニングルームで、Musicサーバーからの光出力と、Cool Bizとの間に割り込ませて音出しをしてみました。 結果は、
・・・ やっぱりこんなものかな。
低域のふわっと出る感じは嫌いではありませんが、全域で音の厚みが薄くてアタック感も存在感も希薄。 クラスが数ランク違うので仕方ないですけどね。
でもひとまずリビング用なのでこれでOKとし、自作ラックに鎮座して主役を待つとします。
16日に主役が登場したら、録画用外付けHDDへの接続や、3d-subako(+FE103E)あたりでAV環境を試してみようと思います。
昨日の音出しで、ネットワークの基本的な部分はこれで良し! と思いますが、いくら「スパイス」という作品名に相応しいとは言え、4~10KHz付近の高域が強すぎと感じます。
ここで、アッテネータを入れるのが常套手段なのでしょうが、それでは高域全域が落ちてしまいます。
そこで、またもやSpeaker Workshopのシミュレーションで占ってみたところ、ハイパスフィルターのコイルに抵抗を入れることで、10KHz以上の高域を減衰させることなく、中高域~高域のレベルを落とすことが可能と判明しました。
要するに、12db/octのクロス付近の肩の張りを調整する感じなのですが、結果的にクロス周波数以下の位相特性がかわり中域にも影響が出ます。
抵抗(図中のR2)有無での周波数特性シミュレーション結果を貼っておきます。 L.C.R各定数は一部を除き現時点では非公開とさせてください。 今回のコンテストではこれが肝ですからね。
もちろん最終的には、聴感で決定します。
ネットワークを頭部に組み込みました。
板の裏はこんな感じ。 下には空気室との仕切りがあって、ウーハー用・ツイーター用の配線を降ろしている。 塩ビソケットに4mmほどの間隙があるため、ボルトや結束バンドが使える。
LCR各パーツには、被服銅線をはんだ付けして熱収縮チューブで処理し、Y端子を圧着して端子台にねじ止め。 レイアウト上、配線をスッキリさせるのはなかなか難しい。
各パーツを結束していないのと、スピーカーターミナルの穴を塩ビソケットに開けていないが、電気的には完成。
100円ショップで3枚100円で買った半透明カバーを乗せてみた。丁度良い長さでボルトを切断すればいい感じになりそう。
まだ1本分だけだが今日のところはここまで。
しかしこの箱でまだ音出ししていないのに、シミュレーション1発でほぼ確定しているけど、いいのかな? 最後に微調整が出るかも。
ネットワークパーツが揃ったので、頭部に乗せてレイアウト検討。
ついでに仮組、下部開口もこんな感じ。
ベースの板に開口部品は 接着剤SuperXを使って、きつい間隙をプラハンで叩き込んで組みました。これなら衝撃にも強いでしょう。
塩ビ管表面を目荒らししたときに少しヤケて茶色くなってしまってます。まあどうせ塗装するんで。
2014年stereo誌スピーカーコンテストの応募に向けて、諸々の調整をしています。
パッシブネットワークも確定し、ツイーターPT20の実力も見えてきたところで。。
どうもこのスキマが広すぎる気がして仕方ない。。
PT20ツイーターのマウントプレート中央リングのスキマです。このリング部分でドーム振動板エッジをフェルトリングを介して押さえているのですが、広すぎて抑えきれていない気がします。
バッフル前面取り付けの場合にここにスキマがあると、背圧がこのスキマから抜けて低域だけでなく高域も汚してしまう可能性がありますね。
そこで、3本の脚の部分をヤスリで少し削って、スキマを半分程度にしてみました。 測っていないのでコンマ何ミリなのか不明です。 もしマネして壊しても責任は持てませんのであしからず。 リングの裏に鉛シートを張る方法もありそうです。
そして、このプレート自体も弱々しく、同梱のスポンジシールだけではどうにも心もとないので、裏にエポキシパテで埋めてみました。 スポンジシールを貼ってバッフルに固定してみたところ、実にしっかりします。
水性クリアニス6回塗り仕上げのバッフルにキャップスクリューで留める。バッフル側は鬼目ナットをねじ込み済み。
この加工後の音質は、いやぁエージングの効果もあって変わりましたよ。暴れが減った気がします。まあプラシーボ効果の可能性も否定できませんが、これで雑誌付録のツイーターとは到底思えません。
パッシブネットワークの各素子にはユニット代の倍以上の金額をつぎ込んでますが、それだけの価値のある音が出ます。いやもうビックリ。
その変わり7KHz付近のピークが出現。 これはこの改良の前、エージング後の測定でも出てました。
(画像追加)「クリアミント」の最終特性です。
実はもう応募書類もほぼ書き終えました。
過去3度書類審査を通過していて、通る書類のコツみたいなものはわかっているつもりです。
しかし昨年からレギュレーションが変更され、受賞歴があるので「匠部門」という およそ私の実態には似つかわしくない部門への応募となるため、通るかどうか全くわかりません。
そんなわけで、原稿自体はまだ公開しないにします。 一次審査応募期限の9月17日を過ぎたらPDFで貼るかも。
なお、作品名は「クリアミント」に決定しました。