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なーお さんの日記

 
2011
10月 1
(土)
08:18
[仮想化] サーバーDISK高速化・省エネ計画
本文

サーバーの、公開エリア。 現在、CentOS-5.7で運用しているが、これをScientificLinux-6.1(以下、SC)にアップしたい。 理由は、SCならphpアクセラレータのAPCがyumで標準的に入るから。 CentOS6.0も試してみたが、バージョンアップの遅さなど見てもそろそろ乗換時かなと思う。

それがなぜDISKの高速化に話が向かうのかというと、運用中サイトの多くにxpWikiによるwikiレンダラーを使っていて、表示の際に速度アップのためキャッシュファイルを拾ってくるようになっている。 (毎回レンダリングする設定も可能だが、さすがにCPU負荷がかかりすぎる)
APCでphpが高速化されてもDISKアクセスがボトムネックになるけど、DISKアクセスを軽くすることでトータルに高速化してしまおう、という作戦。
ということで、以下その構成案。

  1. メインのDISKは、5台。
    • SSD: (INTEL)510 Series SSDSC2MH120A2K5 x 1
       高速化が必要なVM(仮想マシン)のSYSTEM DISKは、SSDに保存。M/B(マザーボード)上のSATAに接続。(使用中のM/BはSATA2の3.0Gbpsなので、このSSDのSATA3の真価は発揮できないけど) バックアップはVD(仮想DISK)丸ごと時々気付いた時に行うか自動スクリプトで定期バックアップする。
    • HDD: (WESTERN DIGITAL)WD20EARX [2TB SATA600] x4
       (Adaptec)ASR-2405 で2台ずつRaid-1(ミラーリング) し、ESXiで認識された夫々のstrage領域からVD(仮想DISK)を切り出し、VMでsoftware-raid0(ストライピング)する。重要なデータは日々アーカイブ化しバックアップ。
  2. この構成のメリット
    •  SSDの高速なシステムDISKを使いつつ、リアルタイムな冗長性が要求される公開サーバーVMのDATA DISKには、ミラーリングの冗長性の上に必要に応じて高速なストライピングを選択できるというフレキシブルな運用が可能。
       DISK4本を丸ごとRAID1+0構成にするという手もあるが、常に4本セットが必要となってしまうため、次回のバージョンアップ時の引っ越しなどで融通が効かないし、高速化の必要の無いDATA保管庫までストライピングされるのはメリットが無い。
    • 家族用のノークライアント端末として使っているWinXPゲストVMのシステムDISKもSSDに割り振ることで速度アップ。常用データはRAIDエリアに常時保存。
    • HDD4本同一型式なので、予備品持つとしても1台でOK。
  3. 省エネ
    • 以前(現状)の構成は、
      • (WD) WD6400AAKS [640GB SATA300 7200](8.3W) x 2 (RAID-1)
      • (WD) WD15EADS [1.5TB SATA300 5400](6.0W) x 2 (RAID-1)
      • (WD) WD10EADS [1.0TB SATA300 5400](4.8W) x 1 (REGZA録画用)

        の5台[3.1Gb]で、計33.4W
    • 今回の計画では、
      • (WD) WD20EARX [2TB SATA600 5400](5.3W) x 2 (RAID-1)
      • (WD) WD20EARX [2TB SATA600 5400](5.3W) x 2 (RAID-1)

        の4台[4Gb]で、21.2W + SSD分、10Wの省エネ。 まあ容量アップ+高速化で消費電力が増えなければOKですね。CPU負荷が増える分で相殺かな。。

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SSDが届いたので、ESXi5のテスト環境でCrystalDiskMarkを取ってみた。SATA2のVMDISKなWinXP環境の割には、良いんではないでしょうか。。少しいじってから移行手順・計画を練ろうと思います。ESXiも5.0にアップデートします。

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RAIDなし、WD10EADSシングルでのDiskMark。古いこともあり、遅さがわかる。

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(ADAPTEC)ASR-2405-Raid1/WD6400AAKSからのVDISK単体最内周。2台のHDDから読みだしているからSequencial-Readが速い。

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(ADAPTEC)ASR-2405-Raid1/WD6400AAKS+WD15EADS(Raid0)からのVDISK単体最内周。物理DISK4台構成でSequencialはRead/Writeとも十分に速くなったが、その他は落ちてる。WD15EADSは元々遅いのでその分は差し引いてもこれは。。
この結果によると、今回の計画で速度アップは望めそうにない、ということになっちゃうなあ。。

PS:1年後にはM/BとCPUを更新していそうな気がする。

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コメント一覧

なーお  投稿日時 2011/10/3 8:36 | 最終変更

ESXi周りのRaidコントローラー関係のメモ。(随時編集中)

  1. (ADAPTEC)RAIDカード
    1. 2410SA
      • 安価な予備品として中古で購入して持っていたのだが、どうやらHDD容量の上限が1TBらしく、現在使っている1.5TBのHDDは認識できないようだ。(まだ試してないけど) ということで、予備品兼、環境移行作業のために何らかのRAIDデバイス製品を追加購入せざるを得ない状況になった。
    2. ASR-2805/ASR-2405
      • 今もESXiで使っているRAIDカードのシリーズで、沢山売れており信頼性の面では申し分ない。価格も8ポートで実勢¥24,000円はコンシューマー向けとして見ても十分に安いと言える。(RAID1が1組6千円)
      • SATA2規格(3Gbps)なので、最新のSATA3規格のHDDやSSDでもSATA2の速度でしか使えない。 ただ、HDDに限って言えばSATA2規格上限までの速度も出てないため実質的にはこれで十分。
      • ESXi4.1上のゲストOSからでもAdaptecRaid状態を確認・操作できるツール、「CLI」(arcconf)が出ていて、カードのファームウエアアップデートと共に、ESXi4.1のドライバアップデート、クライアントソフトインストールをすると、監視が可能になっている。 なお、ESXi5.0用ドライバとツールは、本年11月の予定なので、移行はいずれにしてもそれ以降。
    3. ASR-6805E/6405E
      • SATA3規格対応の低価格RAIDカードで、上記2805/2405の後継機のような位置づけと思われる。実勢価格で8ポート23,000円、4ポートで17,000円程度で価格も安い。
      • ESX4で使用可能(ESXi4ではドライバ未対応っぽい)、ESXi5での対応は本年11月の予定。
  2. (ARMS)AER-1200LP
    マザーボードのSATAポートに接続し、HDD2台に分岐するポートリプリケータのようなタイプのRAIDデバイス。実勢価格は¥12,000円程度で、2組買うとAdaptecのRaidカードの価格を超えてしまうけど、1組単位で移植ができる点が魅力。今回のような用途には機能上はベストマッチ。1台買って遊んでみようか。
    1. 非HBA型ハードウェアRAID AER-1200LP
      によれば、ESXiでも使えるらしい。
    2. AER-1200LP (ジャンパーズホームページ 日記)
      によると、
      • 読込速度は普通のSATAとしてちゃんと出ているらしい。
      • 使用していたHDDのうちの1台を、SATAポートに直接差しても1台のSATAとしてそのままデータを読み書きできる。 要するに、マザーボード上のFakeRaidと同じように、書き込みを2台のHDDに同時に行うようにしているだけで、特別なフォーマットで書いているわけではない。
      • 1台のHDDとして使っていた物を、このデバイスに接続してもう1台増設し、「EZ RAID1」モードでRAID1に変換してくれるらしい。DISKのコピーマシンにもなる。
      • あとは信頼性がどうか。。メジャーメーカー製でなく、あまり売れている感じでもないから情報が少ないので、大事なデータを扱うには不安あり。

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