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9月
16
(日)
(日産)NOTE「X DIG-S」直噴1.2L-SC付きです。 塗装色はオーロラモーヴ(RP)という紫系の特別色で、以前のセレナにもラインアップされていた色。 実物はメーカー写真ほど紫が目立たず茶色っぽくみえてなかなか深みがあって、NOTEに似合う。
以下、購入までの試乗・検討記。
購入動機
- 現行セカンドカーの(トヨタ)「パッソ」が、来年4月に5年目の車検。
- 送迎する家族は後席に座る。パッソの後席は案外広くて良く出来ていたが少々狭く感じる場面も出始めた。
--> 購入対象車は少なくともパッソの後席以上の居住性があること。 - 少しでも残価のあるうちに下取りに出すほうが有利。
- 送迎する家族は後席に座る。パッソの後席は案外広くて良く出来ていたが少々狭く感じる場面も出始めた。
- 燃費が良ければ少々高くても元が取れそうな勢いの年間走行距離。
- 年間20,000Km:ド田舎な自宅周辺の日常使用(妻の通期、買い物、子供達の送迎[今後5年間続く])
- 年間 5,000Km:横須賀への帰省や特別な買い物など、休日の長距離移動分
- 合計:年間25,000Km程度は走ることになる。現行パッソはカタログ値19Km/Lで17Km/Lの実績。 20Km/L前後以上走る車であればまあ満足できそう。 --> 第1候補はトヨタのAQUA
- じいちゃん・ばあちゃん含め6人家族なので、今までファーストカーだった7人乗りの2Lの(日産)ラフェスタ(実用燃費13Km/L、2014年1月車検9年目)はセカンドカーに格下げして常にスタンバイしておく必要がある。
- ラフェスタは年間5,000Km以下しか走らなくなるため今後も新車で無く中古車への乗り換えが考えられる程度。
- ラフェスタをセカンドカーに追いやる役目を果たす必要十分な走りと居住性、燃費のバランスが求められる。
候補
- (トヨタ)AQUA「S」1.5L-THS2(ハイブリッド)
- (日産)NOTE「X DIG-S」直噴1.2L-SC付き
- (ホンダ)FIT1.3Lハイブリッド「スマートセレクション」
- (フォルクスワーゲン)Polo 1.2Lインタークーラーターボ「TSI Confortline」
以上の候補を全て試乗し、第2候補の(日産)NOTE「X DIG-S」直噴1.2L-SC付きに決定した。 比較結果は以下のとおり。
なお、このほか軽自動車や最近出た1Lの(三菱)ミラージュ、以前より評判の良い(マツダ)デミオスカイアクティブ なども検討してみたが、居住性や動力性能などから早々に候補から外した。
エクステリア
- AQUAのスタイリングは、テールランプを除けば一番好み。
- 続いて、NOTE。リアがフィットに近いがテールランプ周りが絶妙。サイドの特徴的なプレスライン「スカッシュライン」も実車で見るとなかなか良い。
- POLOはシンプルで飽きのこないデザイン。
- FITはノーズからルーフにかけてのノッペリしたワンモーションフォルムがどうも好きになれない。
寸法・重量
AQUA | NOTE | FIT HIBRID | Polo | |
全長(m) | 3,995 | 4,100 | 3,900 | 3,995 |
全幅(m) | 1,695 | 1,695 | 1,695 | 1,685 |
全高(m) | 1,445 | 1,525 | 1,525 | 1,475 |
ホイールベース(m) | 2,550 | 2,600 | 2,500 | 2,475 |
前トレッド(m) | 1,480 | 1,480 | 1,490 | 1,460 |
後トレッド(m) | 1,475 | 1,485 | 1,475 | 1,450 |
車両重量(Kg) | 1,080 | 1,090 | 1,140 | 1,100 |
最小回転半径(m) | 4.8 | 4.7 | 4.9 | 4.9 |
最低地上高(mm) | 140 | 150 | 150 | 130 |
室内長(m) | 2,015 | 2,065 | 1,825 | - |
室内幅(m) | 1,395 | 1,390 | 1,415 | - |
室内高(m) | 1,175 | 1,255 | 1,290 | - |
- AQUAとPOLOは全高が低く、乗り降りの際に頭をぶつけそうになることがあるが、乗ってしまえば頭上クリアランスは不足なし。
- NOTEの全長が4mを超えるので、フェリー料金が上がるが、利用しないので問題なし。
- 室内前席
- AQUAはインパネ質感が今一つ、ハイテク車を運転している感じがあまりしない、残念な感じ。
- NOTEはインパネの適度な質感(オートエアコンとセットのピアノ調パネルの場合)と、見栄えのするメーター、余裕があって丁度良いホールド感のシートにより、ゆったりした気持ちになる。
- FITとPOLOは割とタイトなインテリアとシートで包まれ感があるが、気持ちの余裕は出てこない。
- 後席足元の余裕に大差あり。
- AQUAは座席下のバッテリースペースを稼ぐこともあり座面が広く、そのぶんニースペースは狭い。見た目はパッソより狭く見えるが、実際に座ると同等程度。
- FITとPOLOは同等で、パッソより少し広いのでまあ合格点。
- NOTEは上級セダンに迫る広大なニースペースがある。座面長が短いため見た目は更に広く見える。但しシートの座り心地自体はあまり良くない。
- NOTEだけ、後席中央に3点式シートベルトがあるのにヘッドレストが無い。5人乗車はなるべく避けたい。
- 乗員身長
- (私/妻)163cm/157cm
- (長男/次男)164cm/147cm (どちらも成長中・・)
動力性能・伝達機構
AQUA | NOTE | FIT HIBRID | Polo | |
型式 | 1NZ-FXE | HR12DDR | LDA-MF6 | CBZ |
特徴 | THS2 ミラーサイクル | ミラーサイクル | 気筒休止+IMA | TSI |
気筒数 | 直列4 | 直列3 | 直列4 | 直列4 |
弁機構 | SOHC 2バルブ 可変タイミング | DOHC 4バルブ 可変タイミング | SOHC 2バルブ 可変タイミング | SOHC 2バルブ |
排気量(L) | 1,496 | 1,198 | 1.339 | 1,197 |
内径x行程(mm) | 75.0x84.7 | 78.0x83.6 | 73.0x80.0 | 71.0x75.6 |
圧縮比 | 13.4 | 12.0 | 10.8 | 10.0 |
燃料噴射 | EFI | ニッサンDi | PGM-FI | Di |
過給器 | - | スーパー チャージャー +インタークーラー | - | インタークーラー ターボ |
燃料タンク容量(L) | 36 | 41 | 40 | 45 |
エンジン 最高出力(PS/rpm) | 74/4,800 | 98/5,600 | 88/5,800 | 105/5,000 |
エンジン 最大トルク(Kgf・m/rpm) | 11.3/ 3,600~4,400 | 14.5/4,400 | 12.3/4,500 | 17.8/ 1,500~4,100 |
モーター 最高出力(PS/rpm) | 61 | - | 14/1,500 | - |
モーター 最大トルク(Kgf・m/rpm) | 17.2 | - | 8.0/1,000 | - |
ミッション形式 | 電気式CVT | CVT | CVT (Mモード付) | DSG-7速AT (Mモード付) |
変速比 | 4.006~0.550 (比率=7.28) (R)3.770 | 2.526~0.421 (比率=6.0) (R)4.510~1.692 | (1)3.764 (2)2.366 (3)1.575 (4)1.111 (5)1.142 (6)0.944 (7)0.779 (R)4.280 | |
最終減速比 | 3.190 | 3.517 | 5.274 | (1-4)4.105 (5-7)3.120 (R)3.900 |
タイヤ | 175/65R15 | 185/70R14-88S | 175/65R15-84S | 185/60R15 |
ブレーキ | (F)V-DISC (R)LT | (F)V-DISC (R)LT | (F)V-DISC (R)LT | (F)V-DISC (R)DISC |
- 走行性能
- 何といっても、POLOのエンジンとミッションは素晴らしい。 踏み込んでひと息のタイムラグの後に、湧き出るようにトルクが食いついてくる。
- AQUAもそうだが特にFITでは、高速道路をハイスピードで長時間飛ばしつつ頻繁に追い越し加速を行うシチュエーションは、充電不足に陥る可能性があり、その時点でスローダウンと大幅な燃費低下を強いられそう。
- NOTEの3気筒直噴ミラーサイクルエンジンは、巡航速度や街中の加減速では音・振動とも少ない。停止中のアイドリングストップから始動の時の音はそれなりの音量。 フル加速にトライした時はさすがにザラつき感を感じたし、車外だと直噴独特の「チリチリ・・」という噴射音(燃焼音?)などが耳入ってくる。
けれども、気にすれば気になる程度であって、それほどマイナス点をつけるほどではなかった。 - NOTEのスーパーチャージャーは中間加速で必要十分なトルクを発生するが、余裕があるほどではない。 おまけにCVTの変速比変化にある程度の時間がかかるので、CVTとして見れば好レスポンスでも実用上はワンテンポ遅れる感じは否めず、瞬間的にシフトダウンするPOLO比でも、よりもたつき感がある。
やはりCVTは高速走行の追い越しが苦手であることは払拭できそうにないだろう。 - (追記)NOTEはミラーサイクルエンジンなので、実効吸気量が小さい。おそらく1.2Lx0.7=0.84L程度まで縮小可能だが、実際に運転してみるとSCが効いていない領域でもそれほどの低速トルク低下を感じない。 あくまで推測であるが、デミオのスカイアクティブエンジンと同様に、可変バルブタイミングによって負荷状況により可変していると考えられる。
つまり、低負荷時は1.2Lx0.7=0.84L程度、高付加時はバルブタイミングを早めて1.2Lx0.95=1.14L程度、あたりに制御されていると推測する。
(参考)日産、新型「ノート」搭載のエコスーパーチャージャーエンジン「HR12DDR」説明会
(参考)副変速機付エクストロニックCVT - 一方、巡航速度ではNOTEのCVTの懐の深さを実感できた。 副変速機付CVTの広い変速レンジとミラーサイクルエンジンによる低負荷時のポンピングロス低減との相乗効果で、60Km/h付近で巡航している時は本当に低負荷でスーっと走ってゆく感じが何とも気持ちいい。
- 日常使用で一番楽ちんなのは、FITかもしれない。 CVTのレスポンスも悪くないが、モーターアシストが素早くかかるので加速開始時のストレスをあまり感じない。 AQUAは定評あるTHS2の走りなので、EV走行からエンジン始動時のショックもほとんどなくスムーズ。でもやはりタイムラグは存在するため、常時エンジンが周っているFITの方が好ましい感じ。
- ブレーキは、回生ブレーキ強度が高いAQUAが一番不自然で、FITも少し不自然さがあり、自然なNOTEや絶妙なタッチのPOLOとは開きがある。
- 乗り心地とハンドリング
- POLOが一番フラットかつゴツゴツしない、ハンドリングもすっと決まって良かった。
- FITはごつごつ感があり、ホンダらしい少し若向きのセッティングと思う。
NOTEはごつごつ感が少なく、ゆったり乗れる。(訂正:納車後、乗り心地の悪さが露呈。) ステアリング時の挙動も不安は無いが、あまり攻め込んでないので限界値は不明。70扁平のタイヤでマッチしているような感じなのであまり期待はできないと割り切るか、後付けでアルミ装着時にエコタイヤ込みでインチアップするかどちらか。
燃費
AQUA | NOTE | FIT HIBRID | Polo | |
JC08モード | 35.4 | 24.0 | 26.4 | 21.2 |
10・15モード | 37.0 | - | - | 21.5 |
予想燃費 | 26.0 | 19.5 | 21.5 | 18.0 |
アイドリング ストップ | 有 | 有 | 有 | 有 |
減税 | 100% | 100% | 100% | 75% |
- 数値だけ見ると、とにかくTHS2のAQUAがダントツ。 田舎で長距離乗る人では実燃費30Km/Lオーバーという強者も何人かおられるようで素直にすごいと思う。しかしハイブリッドの燃費向上には運転技術が必要と言われるため、妻が運転する機会が圧倒的に多いことから26Km/L程度に収まると予想。
- FITはNOTEより若干良い程度で、上と同じ理由でほとんど差が無くなる可能性もある。
- Poloの JC08モード / 10・15モード 落ち込みが 21.2 / 21.5 というのは、欧州車がカタログ燃費に比べて実燃費があまり落ちない傾向にある、というのを示す一端とも読める。
装備品
比較表は面倒なので特記事項のみ。
- エアコン
- NOTEのみマニュアルエアコンが標準。オートエアコンとセンターパネルフィニッシャーでメーカーOPとなり、今回装着とした。
- AQUAは電動インバーター式で、それ以外の車は停車中はアイドリングストップにより送風だけになる。
- ヘッドランプ
- NOTEには、HIDの設定がオプションにも無い。私は別に要らないけど。若い人に向けに売るつもりは無いのかな。
- クルーズコントロール
- FITのみ標準装備。AQUAは設定車種あり。NOTEとPOLOはオプションも無し。 まあ私は高速に乗る機会が少ないし、微妙なアクセルワークも嫌いでは無いので不要でOK。
- キーレスエントリー
- NOTEとFITは標準装備、AQUAはオプション、POLOは不明(チェック漏れ)
- エアロパーツ、その他
- フロアマット、サイドバイザー、マッドガート、5YEAR'Sコートをオプションで追加。
価格比較・総合評価
- まず、AQUAは後席の居住性に不満があり、今回の要件を満たさないと判断して残念ながら圏外。 POLOはリセール考えると良いかもしれないが、長距離後のリセールだとさすがに落ちてくるだろう予想と、居住性にあまり余裕が無いのでこれも対象外とした。
- 最終的にNOTEとFITの一騎打ちとなったが、同仕様のオプション設定で比較して下取りと値引きで、まさかの同額になってしまった。(値引き後の絶対値はここに書けないので、あくまで相対値での比較とします)
NOTE | FIT HIBRID | |
車両本体 | 1,536,150 (特別色) | 1,680,000 (標準色) |
OP オートエアコン ピアノ調フィニッシャー | 42,000 | (標準) |
OP ベーシックパック※ | 65,400 | |
OP フロアマット | 16,380 | |
OP ドアバイザー | 19,950 | |
OP 5イヤーズコート | 51,975 | |
OP ペイントシーラント | 39,900 | |
OP マッドガード | 17,700 | 15,960 |
合計 | 1,713,225 | 1,772,190 |
この時点で6万円の差 --> 下取りと値引きでほぼ同額に
※NOTEの「OP ベーシックパック」は、マルチラゲッジボード+フロアカーペット+プラスチックバイザー
- パッソの下取り査定額が、ホンダと日産で雲泥の差が出てそこが大きかったことと、ノートがオートエアコンがオプションだったりが地味に効いたためなのだが、同額だったらどちらを買う(?)という天秤はかなり悩んだ。
- FITはハイブリッドで燃費は若干良いことと、発信加速のレスポンスが良いのがメリット。しかし、乗り心地にもう少ししっとり感が欲しいのと、売れすぎていて同じ顔が溢れていること、来年のフルチェンジで相当良くなるのが目に見えているのがマイナス。
- NOTEは室内の圧倒的な広さと質感の良さ、スタイリングの良さと気に入った色があったこと、乗り心地の含めたトータルの乗り味が高かったこと、まだ多く見ないし多分今後も爆発的には増えないだろうことがメリット。 しかしエンジンは良いが発信時にCVTのもたつき感が少しあることと、新型なので初期不良も少しあるかもしれないのがマイナス。
以上の天秤の結果、妻の意見も入れて、NOTEに決定しました。 納車は11月中旬の見込みだったのですが、同色・同グレードのキャンセル品が出た --> 正確に書けば色変更 が出たために9月末~10月頭の納車に早まった。 もしかすると補助金にも間に合うかもしれないとのことで、申請してくれるらしい。
(追記)うちの場合はNOTEになったけど、この要件だとFITハイブリッドを選ぶ人が多いだろうと思います。同じ値段だったら迷うよねぇ。。
(追記)納車後のインプレまとめはこちら(随時更新中)
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