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昨日F特測定したのですが、どうもRchの低域の伸びが今一つのようで、7年ぶりにインピーダンス測定にトライしてみました。
使用ソフトは、「ARTA」に付属の「LIMP」です。 「Myspeaker」でもインピーダンス測定は可能なのですが、アンプを介して行うため、バランス出力のアンプは使えなかったり、接触不良などで抵抗が外れたりするとPCのマイク入力が壊れたりするので、アンプを介さずに測定できる「LIMP」で今までも測定してきました。
- 参考にしたのは、当サイトのこちらの記事。 オヤさんのサイトがずいぶん前にクローズされてしまったのは痛かったですが、今なら他にも参考にできそうなサイトはググれば出てきますね。
- ARTAは、こちらからダウンロードできます。
- ケーブルの製作
- サウンドデバイス出力を100Ωセメント抵抗を介してスピーカーに接続し、抵抗手前からダイレクトにマイクRch入力に。 抵抗のスピーカー側からマイクLchに入力します。
- 実際に製作したケーブル。 (手持ちにあったものを流用したので、配線太さがまちまちですが)
イヤホン出力プラグ側はモノラルでもOKですが、マイク入力プラグはステレオミニプラグが必要です。
- LIMPの設定
- Setup / Audio Devices
製作したケーブルをイヤホン出力ジャック/マイク入力ジャックに差して、LIMPのメニューのSetup / Audio Devices で表示するウインドウ上で、使用するサウンドデバイスを選択します。 - Setup / Generator
スピーカーを接続し、LIMPのメニューのSetup / Generator で表示するウインドウ上で、「Test」を押すと、マイク入力レベルが表示されます。 出力レベル十分に高くしておくと、測定精度も高くなるそうです。
なお、この図のようにL側のレベルが高い場合は、L/Rが逆に接続されている可能性があります。 (その場合は、次の項目「Refference channel」を変更します。) - Setup / Measurement
LIMPのメニューのSetup / Measurementで表示するウインドウ上で、Measurement config 内で 「Refference channel」の「Left / Right」 を正しく選択します。 どちらか迷う場合は、ひとまず測定してみておかしければ逆にしてみる、という手順で大丈夫。 平均化などは必要に応じて試してみるとよいでしょう。
- Setup / Audio Devices
- 測定
- LIMPのメニューの Record / Start か、アイコンの「Start Rec」を選択すると、測定を開始します。
- 測定結果は、例えば下図のように出ます。グラフ縦軸スケールなどは、必要に応じて調整します。
- File / Export As で、「Plain .ZMA」形式データを生成しておきます。
- Speaker Workshop へのインポート
ARTAやLIMPの測定結果は、上の図のように単独表示で確認するところまで可能です。 その先、測定結果データの重ね合わせや、シミュレーションなどは Speaker Workshop へインポートして行うとフレキシブルに活用できます。- ダウンロードはこちらから。
- 左側のプロジェクトペインで右クリックし、「Import」を選択して、LIMPで生成した「.ZMA」データをインポートします。
- 2つのデータを重ね合わせたい時は、夫々のZMAデータをImportした上で
- スパイラルバスレフらしく、FsとF0'間の谷底の広さが広帯域の輻射(ロードがかかっている)状態を示しています。
- 400Hz付近に共振点があるようだけど、何かなあ。 第2空気室単独の共振? それとも気柱共鳴? 原因不明です。
- しかし予想通り、LchのFsが少し低いですね。 ダクトの捻りが強いかな。 修正しなくては・・
- Speaker Workshop は使いづらい面もあるのですが、慣れると本当に便利です。 これを機会に皆さんも始めてみてはいかがでしょう?
タグ 自鯖 ハード
タグ FreeNAS ハード 自鯖 エコ
先日発売の月刊stereo誌8月号には、なんと、デンマークの高級スピーカーユニットメーカー、scan speak 製の10cmユニットが2本付いて来ました。実質口径は8.5~9cm弱という感じです。
しばらく出張でドタバタで何もできなかったのですが、昨日やっと、Cool Biz に取り付けて試聴してみましたのでそのインプレ。
まずは外観から。
プラスチックフレームそのものが嫌いでなければ、 作りはしっかりしていますし、某所で音を出した人がいて、悪く無さそうです。 コーンはパルプコーンにコーティングです。 これでペア3千円なら納得ですね。

取り付けネジが3本しかないので、その分背面の空気抜けは抜群に良さそうです。 ダンパー背面もすかっとしていますね。
ボイスコイルボビンの色が気になる。。

最初の写真でも確認できますが、ポールピースにも背圧抜きの丸穴が空いています。
特性図をみると、Xmaxが±2.3mmと大き目で、歪感の少ない低域が期待できそうです。

Cool Bizに取り付けて、試聴とエージングを開始。 いい加減な取り付けなので、細かい部分は不正確なインプレです。
- SPL特性でもわかるけど、高域方向に上昇している感はあります。 けれども耳障りな高域ではないので、あまり気にする必要はなさそう。
- 中域が引っ込んだ感じは確かにあります。 普段Fostexの音に慣れてしまっているから尚更なのかもしれません。 けれども、音の分離などは悪くないですし、歪も少ないように思います。
一部の情報として、音場の前後感も表現されるという話もあり、確かにそれもある気もしますが、特筆するほどでは無いかなあ・・ FosのFEシリーズと良い勝負しているには及ばない感じ。
まあ、細部のプレゼンスまで表現できるかといえばそれは無理ってもので、エージングに多少期待しても多くを望みすぎないほうがいいかも。 - 低域は、最初のうちは低いほうの伸びが今一つかな、と思っていたのですが、エージングを続けているうちに段々と出るようになってきた気がします。 FostexのFEシリーズなどのXmaxの極端に小さなフルレンジユニットに比べたら、歪感は確かに少ない低域だと思います。
ただ、少し重めの低域という気がします。軽い低域が好きな私としては少々マイナス点。
以上、ざっとしたインプレですが、ことしはコンテスト用に箱(+筒)を作って応募してみようかな、と思わせてくれるユニットですね。 BGM用として見た場合に、かなりバリエーション豊かな箱に適合する、良質のユニットだと思います。これで雑誌が付いてきて3千円は、破格ですね。
構想は、少しずつ出来てきています。
タグ エコ ハード
今まで使っていた、(三菱)RDT1214Sの正面で仕事をしていると(消費電力66Wだけあって)暑くて扇風機だけでは作業が捗らなかったので、省エネのためもあって購入。
LEDバックライト軽くてスタンドがひ弱で心配ではあるが、ドット抜けも無さそうで、1万4千円程で買えるのは価格破壊を感じる。
...
3年続けて参加してきた、変態コース成田POPラン(ハーフ)を今年も完走してきました。
使用シューズは、先日の水戸と同じ、ズームフライSPファスト。
- スタート前の整列は、昨年より少し前方の90分以内ブロックでした
- グロス1:38:34、ネット1:38:22、自己4回中の2番目に良いタイムでした
総合 294位/2341人
50歳代 60位/492人
- 着替えちゃったけど、これ着て走りましたよ。
今回は、水戸黄門漫遊マラソンで最後失速してしまった逆ローリング走法@フォアフットのエコノミー改善に本気で取り組んだのが功を奏しました。
詳しいことは別の機会に譲りますが、今まで紹介してきた逆ローリング走法よりも、更に位相を早めて接地前に骨盤を前方に脱力し、シザースで前に出た脚に引っ張ってもらう感じにすることで、コンパクトに骨盤を使うようになり、結果的に脚のスイング速度が下がり、脛を前方に投げ出すことなく足が無理なく重心付近に落ちてくるようになりました。
この走法を更に洗練させ、体幹が負けないように走り込んで、12月1日の湘南国際でサブ3.5の自己ベストを狙っていこうと思います。
ペースと心拍数。心拍数は153前後で安定。改良版の逆ローリング走法はエコノミーもなかなか良いです。
14km以降の坂道に明らかなペースダウンも、下りをヒイヒイ言いつつ頑張って粘りました
ピッチもとても安定してました。自分史上、最も理想的な走りかも?
コンテスト向けSP用のネットワークですが、 最終的には聴感で煮詰めることになるのを承知していても、やっぱり事前にある程度の予想はしておきたいですね。
世の中には、SpeakerWorkshopなどのシミュレーターがあって、色々なことができるのですが、英語版で結構敷居が高い。
で、探してみたらありました。 MS-EXCEL表計算を使った、判りやすいものが。
ここです。 12db/Octまで、位相による合算と距離調整も含めてシミュレーションが可能です。(作者のhasidaさん、感謝です。)
EXCELで計算できるということは、自分でカスタマイズできるという大きなアドバンテージがあります。 実際、私は各ユニットのインピーダンス特性をプロットして、そのシミュレーション結果がインピーダンス一定の結果と大きく違いが出ることを確認しました。
EXCELだから、結構簡単。 「自分で占う」という作業を楽しくできますし、裏でどんな計算が行われているかもわかるので勉強になります。
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そして、ツイーターを購入しました。 Vifa[Logic]のリングツイーター、
XT25SC50-04
です。 早速テストをしていますが、 ソフトドームとリボンの中間のような、切り込み感とサラサラ感を兼ね備えたような音がします。 Fosのフルレンジにもマッチしそう。
(昨年「もっ」さんがコンテストに出品した作品に使っていた物です。)
日曜日はお楽しみ、subako改造予察を行いました。
クチバシを付けたsubakoHSは、スピード感が最高でしたが、中域の干渉が耳につき辛くなってきたためです。よって下部デフューザー以下は撤去。
新たにTakenakaさん考案の角型スパイラル構造をアレンジして取り入れたダクトのみの6角形の箱を作り、subako上部本体を上に乗せて、ダクト及びバックロード長の延長による最低再生周波数の伸延と低域増強、および中域のカットオフを図りました。
思ったほどダクト共振周波数が下がらず。 予察としては十分に成功だったのですが、今後の修正は多そうです。
六角ダクト予察仕様
・高さ :184mm
・内容積:約5.7L (参考:円筒スパイラル内容積=6.3L)
・材質 :12mmt ラワンベニヤ
・スパイラル回転数:1回転 (上から入り、->下&->上->下に抜ける)
つまり、中間フィンは2枚。
# 詳しい構造は Takenakaさんのオリジナル版のページを
ごらんください。 そちらの方が理解しやすいです。 m(..)m
★ さて、音はどうなったか。
・そう、一番気になる「32Hzは再生できるようになったかの?」 > 答えはYes。 しかし、レベルは低いためソースによっては2次高調波歪だけしか聞こえない場合も・・
30Hzはぎりぎり。 25Hzは無理。
・100Hzまでの低域もレベルアップ。 但し、少々「ボンつき気味に鳴るバックロード」の音に近くなった。 きっと歪も増えたんでしょうなあ。 まあきちんと設計していないし、この角型スパイラルもどんな動作なのかよくわからない。 だから予察なんですって。
まあ、スピード感も昔のコンテストバージョンよりはずっとあるし。 今後にどうぞご期待。
・下向き開口なので中高域の漏れは、聴感上明らかに減った。 でもまだスパイラル特有の共鳴・干渉は多少残っている。でもだいぶ良くなった感じで、 FE88ES-Rの本来の中高域の艶が再現できつつあって、実はこれが今回の一番の成果だったりする。 (ようやくクラシックを聴けるレベルになってき た・・)
★ 測定グラフ
*** というわけで、一部の方には期待させてしまった後で、イヤ実はそれほどでもありませんでした・・ というオチです。 でも今までよりもかなり迫力があって 中高域も生々しい音になりました。 もうコンテストバージョンやHSバージョンに戻ることは無い、これは断言できますし、今後の予察煮詰めで良くなる可能 性がかなり高いです。 そしてその後、6角ダクト部分を作り直しの予定です。
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061211追記:
中低域?低域のボンつきは、やはり6角ダクトのポート断面積の設計が適切でないためのようです。 今回、あ えてフィンの高さを大きめにして、 三角形の面積<フィンスロート面積 となるようにしておりました。 そのため、ここで空気のショートカットが起きて、 空隙空気の振動効率が落ちていたと思います。
そこで、当初より予定していたフィンの延長を(ガムテープで)行ってみました。 これで、およそ三角形の面積=フィンスロート面積となります。 こうする とやはりボンつきは完全に抑えられ、バスレフ共振が下に伸びてきました。 ただ、少々音に元気がなくなった感もあります。
バスレフ動作を優先するか、バックロード的な元気のよさを優先するか、個別の微調整が必要だと感じました。
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061217追記:
32Hz再生時の高調波歪がどんな感じなのかを、MySpeakerのリアルタイムアナライザで測ってみました。(距離1m) 大体常用の音量程度ですが、2枚目のグラフは最初より音量を+6dbほど上げたものです。
確かに32Hzは出ていますね。 でもその分、歪も盛大に出ていることがわかります。 特に3次高調波歪の100hz付近。 元々今回の変更で100hz付近にF特ピークがあるので尚更顕著に出たのでしょう。。
また、音量6db上げただけで、3次高調波歪は10db上昇しています。 やはり8cmクラスにこの領域は苦しいということでしょうか。 高域が 延びたユニットなので、下が伸びることで今までよりもバランスが良くなり、スケール感もかなり上がって、軽い低音で尾を引かないので長時間聴いていても気 分が悪くなるようなことはないのですが、歪感はありますね、歪率10%オーバーですから。
あとは、更なるチューニングによって100hz付近のピークを押さえた調整状態でどうなるか、追試してみようと思います。
また、スピーカーを触ると、かなり振動していることもわかります。 振動を抑えることで、歪も多少は減ってくるでしょうが、目に見えた効果は期待できないかもです。
★ 実は歪よりも、F特の55Hz付近のディップがかなり気になります。 前からあったし広がってはいないのだが、低音が伸びてレベルも上がったため、余計気になる。。 やっぱりバスレフ?バックロード動作遷移点か? なんとかしたいけど、ならないかなあ・・