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Hyper-CVTの燃費向上の考察rev.A:2001/08/25 【方法1:ちょっと強めの加速が必要なとき】 2年間乗ってきて、燃費向上のための対策はいろいろやってきましたが、なかなか決定打がありませんでした。ところが、最近少し右足のアクセルペダルの踏み方を工夫してみたところ、何となく「これは燃費が良くなりそうだ」と思える走り方が見えてきました。 【理屈】(屁理屈?) CVTオイルが温まる前や、暖まった後も20Km/h到達まではトルコンが滑り、最も燃費効率の悪い状態です。この間は、あまりアクセルを踏み込まず、多少「もたもた」加速する感じで仕方ないでしょう。 少しでもチャレンジしてみたい人は、上図で加速開始時に2500rpm位まで踏み込んだアクセルを、「緩め1」のタイミングで2000rpmまで抜いて走ってみてください。 踏み込んでいって2000rpmで加速するときより、多少加速感が強くなります。 まあ、トルコンがロックアップ後は一瞬の出来事なので、ほとんど省燃費効果はないと思います。CVTオイルの温まるまでのロックアップなし状態での省燃費と考えて良いでしょう。
まず、「エンジンの騒音・振動が減り」ます。 エンジン回転数が下がるから、ということもありますが、アクセルを踏み込んで行って同じ回転数で加速するときよりも、静かになるのです。 それは振動・騒音で逃げて行くロスの低減に外なりません。 次に、今まで「なかなか加速しない」「鼻先を押さえられたような重い感覚」から、「エンジンのトルクを有効に使っている」と感じられるようになります。但し、あまり「緩める速度」を速くすると、折角の効率良い状態が逃げて(抜けて)しまいます。「すっと」緩めず「ふうっ」と緩めましょう。 なぜ効率良い状態になるのでしょうか? 1つはCVT油圧ロスの低減と思いますが、大事なことがもうひとつあります。エンジン吸気のポンピングロスの低減です。 一旦アクセルを余分に踏み込んで、エンジン回転数が上昇したとき、回転数xアクセル踏み込み量に相当する、多めの吸気が行われます。 大体、エンジンというものはスロットルを絞らない(アクセルを踏み込んだ)状態の方がロスが少ないので、 この時に作ったロスの少ない多めの吸気状態を生かし、アクセルを少し緩めても空気の慣性で「押し込んで」やる(一種の「過給」に等しい)ことで、ポンピングロスを少し減らすことができます。 大げさに言えばミニチュアターボのようなものと思えば良いでしょう。 一般のMTやATミッションでは、「エンジン回転数が上昇してゆきながら」加速します。 これは吸気量に注目してみれば「吸気量を増やしてゆきながら加速する」状態であり、効率が悪いです。 吸気量を増やして行くというのは、「一定の断面積の吸気ポート内の空気の流速をどんどん上げて行く」ということです。 空気にも重さがあります。 重さのあるボールに糸ゴムを付けて、どんどん速度を上げてゆくことを思い浮かべてください。 いくら引っ張っても、なかなか追いついてきてくれませんね。 ついでに言えば、エンジン自体が持つGD2(回転方向の慣性力)を加速させるだけでもエネルギーを消費します。これをギヤの変速のたびに回転数が落ちて、また上昇させるのに消費します。つまり変速段数分だけロスします。 CVTでは、上記ボールと糸ゴムの場合に、まずグイッと一定速度まで上げて、ゴムの伸びがある一定の量に到達するのを同じ速度(エンジン回転数に相当)で待つ感じです。 最初からぐいっと引っ張るので、だんだん速くする時にくらべて、ボールが追いついてくるまでのタイムラグが少なくて済みます。 エンジンの慣性自体の加速ロスも、1回で済みます。
【方法2:もっと手軽に緩加速】(rev.A)
さすがに高速道路の進入時にこの加速モードでは力不足ですから、その場合は「方法1:ちょっと強めの加速が必要なとき」の稿のように踏み増し〜緩めで加速しましょう。
【省燃費走法】 理屈はこのくらいにして、実際の省燃費走法への応用を考えましょう。効果の高そうな順に列記します。
とりあえず以上です。 新たに発見したら、またアップデートしたいと思います。
【結び】 このページは、ほぼ100%筆者の推測によるものです。「当らずとも遠からず」と思っていますが、きっと間違いや勘違いもずいぶんあると思います。 ご意見いただければ幸いです。 なお、このページの内容に従って走行した結果の保証も、いかなる損害の補償も筆者はできませんし義務もありませんので、ご承知ください。 以上 |
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